NPT(核拡散防止条約)の再検討会議。今回が重要である理由は何か

NPT(核拡散防止条約)の再検討会議。今回が重要である理由は何か

Share

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、5月6日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。アメリカ・ニューヨークの国連本部で5月22日まで続く、NPT(核拡散防止条約)の再検討会議の大切さ、会議のポイントなどを語った。

長野智子「NPT(核拡散防止条約)の再検討会議は1ヶ月弱、行うんですね(4月27日から5月22日まで)」

小倉孝保「ものすごく重要なんですよ。再検討会議は5年に一度。その3年前から再検討準備会合というのが開かれていくぐらい大切な会議なんです。第2次世界大戦のとき、アメリカが日本に2発の原子爆弾を落としました。それで国連ができた。第2次世界大戦後の国際社会は、核をどうコントロールしていくか、というのがスタート地点でした」

長野「はい」

小倉「国連総会の最初の決議は閣議の不拡散、核軍縮の話です。アメリカですら核はコントロールしよう、ということで合意していた。当時はアメリカしか持っていなかったから。アメリカは核を独占しようとして決議に賛成した、というところがある。でも旧ソ連が持つ、イギリスが持つ。60年にフランス、64年に中国が持ったとき、アメリカとソ連は強い危機感をおぼえました。フランスが開発したとき、既にアメリカで、このままではどれだけの国に核が広がってしまうんだ、と」

長野「うん」

小倉「ケネディ大統領なんかは、このままだと1970年代には15~20ヶ国ぐらいが核兵器の保有国になってしまうのではないか、と。保有国同士の戦争が現実となるのでは、という危機感を持っていた。1968年に核拡散防止条約をつくりましょう、ということで合意して。1970年に発効した条約なんです」

長野「核兵器を持つ国は米、露、英、仏、中国に限定すると」

小倉「そう。圧倒的に不平等な条約なんです。代わりとして非保有国には原子力の平和利用の協力、サポートをしますと。それから5ヶ国は核軍縮に真摯に取り組みなさい、という条約でもある。条約の大切なところは、5ヶ国以外は持てません。代わりに5ヶ国も核軍縮しなさい、というところです」

長野「そこが大事です」

小倉「持っていない国は、兵器はダメだけど平和利用に関しては良いんですよ、という。いまイランが一生懸命、なんで俺らがウラン濃縮を放棄しないといけないんだ、と言っている。平和利用の権利はNPTの大切な肝の1つに入っている、ということです」

長野「原発とかね」

小倉「医学のための研究とか。そういうことはできるはずだと。1995年からは5年ごとに再検討会議を開いて、5年間で何が行われたか、これからどういうことが大切になっていくか。これだけは守りましょう、というのをチェックしていく、というのが決まっている」

長野「はい」

小倉「2020年に行うはずでしたがコロナウイルスの関係で延びて前回は2022年でした。4年後の今年、2026年にこの再検討会議が開かれている、と。今回がなぜ大切か。理由の1つは、前回、その前の2015年に成果文書を採択できていないことなんですよ。連続で。合意のような文書ができなかった。それを目指して会議を開いて、準備をずってしてきた。でもうまくいかなかった。今回うまくいかなかったら、NPT体制ってなんのためにあるの、ということになってしまうんです」

このあとも再検討会議が大切な理由について小倉が語った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜午後3時~5時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


長野智子アップデート

長野智子アップデート

月 15:00~17:00 火~金 15:00~17:35 パーソナリティ長野智子を中心に、政治・経済・カルチャーなど様々なジャンルのスペシャルストともにお送…

NOW ON AIR
ページTOPへ