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2012年1月16日 "絆"だけでは「政治」はできぬ

 今日、開かれた民主党大会。野田総理の口からは、「やるべきことをやり抜いてから民意を問う」「法案をつぶしたらどうなるか、野党に考えてもらう手法も考える」など、強気の言葉がポンポン飛び出した。
njhyv25kOjGWw_3-29984-1-attach-d3.jpg この写真は、去年、清水寺で撮ってきた一枚。2011年を表す漢字に決まった「絆」である。
 党の代表である野田さんにとって、党内の「絆」は重要だ。総理である以上、与野党協調の「絆」もときとして大切であることは言うまでもない。
 しかし、このまま行けば、国家財政が破綻し、年金制度が総崩れになる現実に直面している今、党内で離党者が出ようと、そして野党から猛反発を受けようと、「これだけはやるんだ」という思いにギアチェンジしたからこそ、上記のような発言、そして先週金曜日の内閣改造(=岡田副総理誕生)になったのだろう。
 少し勉強すれば、消費税は10%にするだけでは足りず、増税後の消費の低迷分も考えれば、EU並みの15%が避けられない。ただ劇的変化をすれば国民負担が一気に増え、増税後の反動が大きくなるので、8%→10%と2段階で、しかも5%の上乗せに留めたに過ぎない。
 これすら完遂できなければ、わが国とわが国の国民に未来はない。野田さんが今抱いている覚悟を通常国会で本当に形にできるのかどうか着目していきたい。「絆」は大事。とはいえ、それだけでは政治はできぬ。
 マーガレット・サッチャー曰く、「政治は税」。消費税という税がポイントになるこれからの国会は、野田さんの政治力だけでなく、与野党議員全員の党利党略を超えた政治姿勢が問われることになる。

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