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2013年4月 4日 大船渡にさんてつの汽笛が響く

130405.jpg東日本大震災で被災し、全線不通となっていた三陸鉄道南リアス線が盛~吉浜駅で運行再開しました。
3日は無料で乗車できる特別列車が3往復運行され、僕は2番列車に乗り込みました。
真新しい白地に青と赤のラインの車両が駅に到着すると、
ホームで待ち構えた地元の方が手を振るなど、どの駅でも祝福ムード一色でした。
そして、盛駅に到着する間際、車掌さんが「社員一同、来年の全線復旧に向けて頑張っていく」と挨拶すると
乗客の中から拍手が起きました。
    
ただ、地元の方に聞いても「自動車があるから乗らない」という人も多く、
三陸鉄道の経営も決して順風満帆とは言えません。
「地域の足」としてだけではなく観光資源としての役割も必要で、
列車に乗りながら学習する震災学習列車も企画されています。   
    
    
トンネルの合間の車窓に広がるのは、壊れた堤防、雑草の生えた更地。
港湾の復旧工事が始まっているところもあるものの、津波の爪あとが未だに色濃く残ります。
   
「たとえ乗らなくても走ってるのを見るだけで嬉しい」「やっと戻ってきてくれた」という声も。
地域の復興に向けた大きな一歩となる鉄路の復活ですが、
山あいに響く「ピーッ!」という汽笛にさまざまな思いが込められていると感じました。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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