「3年かかってこれかよ!」 政府発表の「LGBT基本計画」にキャンベル「失望」

「3年かかってこれかよ!」 政府発表の「LGBT基本計画」にキャンベル「失望」

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フリーライターの武田砂鉄が生放送でお送りする朝の生ワイド「武田砂鉄ラジオマガジン」(文化放送)。6月18日(木)8時台のコーナー「ラジマガコラム」では、木曜前半レギュラーの日本文学者・ロバート キャンベルが、政府が3年の歳月をかけて発表した「LGBT基本計画」について不満を漏らした。

ロバート キャンベル「いやあ、すみません。毎回このタイトルコール(『ロバート キャンベルのカーゴパンツ・ダイアリー』)のところで、僕は一拍遅れるんですよね。
副調節室のブースの中からディレクターの手が上がるんですけど、なぜかですね、その時僕は目線が違うところに泳いでるっていう(笑)。

武田砂鉄「なぜなんでしょうね、この一拍遅れは。面白いですね(笑)」

キャンベル「6月は『プライド月間』ということで、昨日政府が閣議決定し、発表した『LGBT基本計画』というもの、それを取り上げたいと思っています。
『理解増進法』というものが、思い起こせば3年前にありまして、それが通ると基本計画というものを出さないといけないわけです。
で、その基本計画に、いわば覚書のようなもので、もう何を目指すのかということを政府の立場として出され、各自治体がそれを引き受け、それぞれの施策とか条例、あるいは法人、様々な団体がそれを受け止めて、どういうふうに落とし込んでいくかっていう、一番基本的な、足場のようなものなんですね」

武田「うん」

キャンベル「で、昨日毎日新聞に、非常に深掘りした記事もありましたし、日経新聞にも社説が載ったわけですけれども、私はちょうどそれを読んでいて、『あ、出たんだな』と思って、この基本的な計画を内閣府のホームページから見て打ち出したんですね。
今手元にあるんですけれども、それがどういうものなのかということを紹介する前に、3年間のこの時間の経過がどうなのかと、まず問いたいわけですね。
2023年にこれが国会を通って成立したわけですけれども、元々は2021年、東京オリンピック・パラリンピックに合わせて、与党・野党が数年前からLGBTの理解増進、どうやってこのフェアな社会を作ろうかというワークショップのような委員会を作って検討していたんです。
で、オリンピック憲章の中には『性的指向を含めたあらゆる差別があってはならない』ということがあるのを受けて、それまでにそういう条例のような法律がない日本、政府としてはそれを主催国である以上は足並みを揃えないといけないということで目指したわけです」

武田「うん」

キャンベル「しかし自民党の中では、一部の保守勢力が強く反対をしまして、いわばゴネたわけですね。これによって、オリパラには間に合わなかったわけです。
で、その間に合わなかった理由が、ここでこういう形でそれを通すと『日本の伝統的家族が揺れる、崩れてしまう』ということ、それからこれを例えば効力のあるものにする、罰則とかそういうものにすると、提訴、訴訟が乱発して困るんだっていうようなことが言われていたわけですね」

武田「その時も思いましたけど、ハラスメントによる提訴が起きるってことは大事なことですよね、そのハラスメントがあってそれに対しておかしいって訴えることは、増えて然るべきってことですけどね」

キャンベル「そうなんです。結局、広島サミットの直前に、これがまたG7という、いわば黒船的な……外圧というか、それに間に合わせるべく通したものですが、非常にこう内容が弱い。
『理解増進をみんなでまだ周知されていないので、啓発運動しましょう』ということだったわけです。
その時点ですでに日本の様々な民間調査、世論調査によって、もう半分以上の日本国籍を有する者たちが、『LGBTQとは何か』とか、『もっと参画ができるような自由な公平な社会を作ろう』ということに賛成をしてるわけですね。
その中のひとつ、『パートナーシップ制度』というものが、渋谷区を皮切りにずっと順調に進んでいて、今日本に暮らしている過半数の人々が、この制度を宣言ができるようになっている。一定の効果はあるわけです」

武田「はい」

キャンベル「けれども、今年秋に控訴審の判決が予定されている同性婚訴訟で、同性婚の違憲性、あるいは合憲性ということが言い渡されるわけですが、これがまた政府が『伝統的家族というものを揺るがしかねないことなので慎重に』ということをずっと十数年前から言い続けているわけですね。
そのタイミングで、6月のプライド月間の最中にこの基本計画が出されるということは、タイミングとしては注目されやすいし、いいと思うんです。
しかし蓋を開けてみると、3年間待たせた挙句、『差別はあってはならない』ということは言っているわけですけれども、その差別をなくすための具体的な施策というものが講じられていない。
ちょっと一番初めのところを読みますね。
『政府は、全ての人が生きがいを感じられ、その尊厳が損なわれることなく、多様性が尊重される包摂的な共生社会の実現を目指している』というところから、
すごく色よいというか、誰もが反対できない書きぶりになっているわけですね。
中を見ていきますと、じゃあ何をするかということですが、例えば『教育の中で』。
これは昨年の調査、当事者たちの調査ですけれども、9割近くの中高生たちが学校の中で困難やハラスメントを受けたということが分かっていますし、6割以上もの多くの人々が教室の中で、学校の中でLGBTとはどういうものかということを積極的に教えるべきだということがあるわけですが……」

この後も、キャンベルさんの不満の声は高まっていきます。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。

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