イスラエル人の入植者によるパレスチナ住民への暴力。世界から非難を受ける

イスラエル人の入植者によるパレスチナ住民への暴力。世界から非難を受ける

Share

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、9月9日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演。イスラエル人の入植者による、パレスチナ住民への暴力、迷惑行為などの問題について解説した。

小倉孝保「日本の本日午前に入ってきたニュースです。イギリスのミリバンド外相が『議会の下院で、ヨルダン川西岸ではいま、入植者テロリストによる民族浄化が行われている』と、これまでにない強い言葉で非難した、と。イギリスとフランスとカナダの3ヶ国が共同声明を発表して非難して。イギリスはヨルダン川西岸でつくられたものを輸入禁止にする、といった制裁も発表しているみたいです」

長野智子「はい」

小倉「『ヨルダン川西岸の入植者』と言われてもよくわからないでしょう。ここって第1次世界大戦まではオスマン帝国領だったんです。そこが崩壊してから一時、イギリスが管理していた。第2次世界大戦が終わってイギリス軍が撤退して、そこでユダヤ人とパレスチナ人の、2つの国をつくろう、という動きが国際社会で出るわけです」

長野「ええ」

小倉「ユダヤ人の国であるイスラエルがそこを中心にして建国する。でもイスラエルの中には、パレスチナ全土がユダヤ人の土地だと考える人もいるわけです。1967年の第3次中東戦争のときに国連は、ここがイスラエル領です、というのを決めている。ガザ地区とヨルダン川西岸はイスラエル領じゃありませんよ、という決議をつくっている」

長野「はい」

小倉「イスラエルが占領し続けることは国際法違反ですよ、と。特に入植。巨大な団地群みたいなものをつくって。真っ白な家を建ててインフラを整備して。どんどん安い住宅を提供して、ユダヤ人をそこに移住させる。事実上、そこをイスラエル領として拡大していく。そこにもともと住んでいたパレスチナ人がいますからね。その人たちの家や土地を没収して、いま事実上のイスラエルの領が広がっている」

長野「そうなんですね」

小倉「イギリスの外相が『テロリストだ』とまで言っている。その大きなきっかけが、8月9日の、ある事件だったんです。ヨルダン川西岸の村で、ユダヤ人入植者がパレスチナ人の住宅3棟を取り囲んで。すぐ近くに住んでいる入植者たちが集まってきて電気を切る、ガスを切る、水を切る、取り囲んでいるから食料を入れられない。石を投げて『出ていけ』。そこに住んでいた住人が動画を撮っていて、それを配信したんですよ」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「ああ、はい」

小倉「世界が知るところとなって。こんなことが行われているの、と。武器を持っていない、普通に暮らそうとしているパレスチナ人の家に向かって大量の入植者が集まってきて。住めなくしている。救援物資を持ったNGOなんかがクルマに積んで食料を入れようとしたら、そのクルマにも石を投げられた。すると今度、たとえばCNNがそこへ行って報道しようとしたら『おまえら下がれ』と。そういうやりとりが世界に伝わるようになった。こんなにひどいことが行われているの、と」

鈴木「取材に行っても攻撃される」

長野「いやあ、本当に。ねえ」

小倉「恐らく、こういうことって頻繁に行われている。住民が中から撮っていた、動画があったから話題になった。駐イスラエルのアメリカ大使は福音派で、親イスラエルの非常に強い人。その彼でさえ入植者がやっていることは恐ろしいテロ行為だ、と。凶暴な行為であって弁解の余地はない、と批判しているんですよ」

「長野智子アップデート」は毎週月曜午後3時~5時、火曜~金曜午後3時~5時35分、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


長野智子アップデート

長野智子アップデート

月 15:00~17:00 火~金 15:00~17:35 パーソナリティ長野智子を中心に、政治・経済・カルチャーなど様々なジャンルのスペシャルストともにお送…