錦織一清の役者魂をへし折った演出家の「究極」に厳しいダメだしとは?

錦織一清の役者魂をへし折った演出家の「究極」に厳しいダメだしとは?

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ジャニーズの「少年隊」リーダーとして名を馳せ、俳優や舞台演出家としても活躍する“ニッキ”こと錦織一清さんが1月16日のくにまる食堂にご来店。演出家つかこうへい氏とのエピソードを伺った。

邦丸「以前出演していただいた時、つかこうへいさんとの出会いについても伺いました。つかさんが旅立ってから随分経っててしまいましたけど、貴重な時間だったんでしょうね。」

錦織「20代後半からその30代前半にかけてぐらいの時、それまではミュージカルとかに色々出させていただいてたんです。当時の僕は役者的なテクニックを身につけたかったんですよね。そんな芝居に関して蘊蓄を語りたくなる年齢の時、つかさんにお会いして、自尊心というか今までやってきたこと、もう全てへし折られちゃったんです。」

邦丸「具体的にどうなったんですか?」

錦織「そもそも歩き方とか、袖から舞台側に出ていく一歩が踏み出せなくなるくらい怖くて。一歩踏み出すともう「歩き方がこうだ」とか怒られてました。「公園にぶらっと遊びに来たみたいな風に歩いて行けんのか、お前は」みたいな、そんなことまで言われて。」

邦丸「もう歩き方も分からなくなっちゃうよね。」

錦織「実は僕、一度プロデューサーにギブアップしたこともあったんですよ。稽古を始めたばっかりのとき、「もしかしたら、つかさんは僕という人間が 気に入らないかもしれないので、今なら間に合うから僕じゃない方がいいんじゃないですか?」って。」

邦丸「でも、そこでまた続けるんですよね。」

錦織「僕は高校生ぐらいの時にすごくつかさんの本を読んで、映画「蒲田行進曲」にぶち当たってますから、つかさんとお仕事ができるってだけで「何かもらえるんじゃないかな?」って期待が大きかったので、なるべくついていこうとは思ってたんです。」

邦丸「俺、一度だけ蜷川幸雄さんのインタビューをやったことがあって、「とにかくいやなんだよ、下手にテクニックがあるやつが。その臭い芝居やめてくれよ。もう出てってくれって言ったことはあったよ」って言ってたんです。そういうことなのかな。」

錦織「そうですね。僕はダンスも歌もやってましたけど、お陰で自分で芝居を作るにあたって、「うまいダンス」とか「うまい歌」とか「上手なお芝居」とかに、まるっきり興味がなくなってしまって、考えさせられました。お客さんは「うまいと感動するのかな?」っていうことに行き着いちゃったんですよね。お客さんが感動してくれるってものは、もっと違うんじゃないかなとか思ったりとか。でも当時の僕は、つかさんに「あそこの芝居、もう少し優しく語りかけられないものかな」と言われ、どうしゃべったらいいか聞いて多分逆鱗に触れてしまったんですよ。そしたらつかさんは「そら分からんよ。俺に聞いてもそれは分からん。つまり、お前が優しくないんじゃないの?」って。つまり僕っていう人間が優しくないから、優しく声かけなきゃいけないシーンが優しく見えないって言うんです。もう究極ですよね。その当時は何も気づかなかったんですけど、「キネマの天地」っていう山田洋次監督の映画の中で、有森也実ちゃんの演じる役が芝居をやり始めて付き合いとかで帰りが夜遅くなるんですね。そしたら父親役の渥美清さんが「そういうだらしない生活をしていると、芝居もだらしなくなるんだよ」っていうんですよ。子どものときはなんともなかったんですけど、今そのシーンを見ると心が痛くなって、そういうことを、つかさんも仰っていた気がします。」

そんな錦織さんが今どんな芝居に挑むのか?気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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