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2016年3月11日 鎌倉においでよ

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先日、鎌倉で出会った斎藤美代子さんは
地元、手広中学校の校長先生でした。


定年の年、東日本大震災が発生し
隣の集合住宅に福島のご家族が
紙袋ひとつで避難されてきたといいます。


これをきっかけに鎌倉のお母さんがたが動きました
お母さんがたで構成される未来・連福プロジェクトは
発生した年から、毎年夏休みに
福島のこどもたちを鎌倉に招待する活動を始めたのです。


6回目の夏となる今年は、
原発に近い双葉町(に住んでいた)子供たちを招待します。


宿泊するのは毎年建長寺。もちろん海にも行きます。

「海に遊びに行けなくなった子供たちに 鎌倉の海を見せてあげたい」


5年の間に、なんだかんだで
家族も合わせ150人ほどが参加するようになってきました。


鎌倉だからできたこともあります。
まず、福島の子供たちのために
琵琶などの伝統芸能の演者らが協力してくれるようになりました。


また、母親グループ自体には政治的宗教的な背景ありませんが
鎌倉の古刹を含め、お寺、神社、キリスト系協会などが
持ち回りでバックアップしてくれるようになったといいます。


高橋さんは言います。


福島の同じ町から呼んでも
区域や状況によって支援金があったりなかったりします。
家族の表情にも差があるのです。
それが気になります・・・と。


でも、
「こどもらは一緒に海を見て、遊ぶうちに同じ笑顔になるんです」とも。
費用は募金などが頼りです。


鎌倉の大仏殿は川を遡った津波で全壊するなど何度も倒壊し
いつしか大仏さんは露座になりましたが
風雨に耐え、今も多くの人に愛されています。


海のある町、鎌倉の母親たちは
その大仏さんのいる高徳院の前で
手製の募金箱を持ち、
観光客に声をかけ続けています。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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