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2016年9月 1日 どうなる!?首都被災時の交通規制

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防災の日の9月1日。
東京都と埼玉県の境に近い日光街道、国道4号線で
警視庁により、ある訓練が行われました。


首都直下地震などが起きた場合に
緊急車両が通れるよう、一般車両を規制する訓練です。
都心と埼玉方面を結ぶこの国道、およそ10キロを
30分間にわたって通行止めにして行うもので
過去の最大規模となります。
(昨年までは幹線道路の数百メートルを10分程度規制)


訓練が開始されますと
防災型信号機の矢印表示が、直進から、交差する道に曲がるように変わり
警察官らは、走行中の一般車両を、う回路に誘導しました。


10キロの区間には14の交差点がありますが
それぞれの交差点にかけつけた警察官は2人、多くて4人。
それに対して訓練が行われた午前10時の交通量は毎時5000台。
少ない人数でいかに安全に一般車両を誘導できるかが問われます。


この日のために用意された乗用車やトラックなど数十台の前には
がれきに見立てた箱が並べられました。


警視庁や、国土交通省のレッカー車やフォークリフトが
車をどかしたほか、ショベルローダーががれきを片付け
パトカーや救急車が走るための車線を確保しました。
そのほか、ギアがPに入ったワンボックスカーを
警察官が5人がかりで、人力で押し出す姿もありました。


訓練時間は30分間でしたが
画像の大型トラックは結局時間内に動かすことはできず
課題は残りました。
また、本当の震災が起きた時に、動かした車を置くスペースが
ビル街にあるのか?という疑問も感じました。


この国道4号を含む6つの一般道路と高速道路は
震度6弱以上の地震が発生した時に、「第一次交通規制」として
一般車両の通行を禁止する「緊急自動車専用路」に指定されています。


「第一次交通規制」が行われると
一般車両は環状7号線から都心方向への通行ができなくなるほか
環状8号線から都心方向への流入も抑制されます。


東日本大震災で都内は最大震度5強だったため、
6弱以上で行われる第一次交通規制は実施されませんでした。
しかし都心部では大渋滞が発生しました。
あの日、中継車で東北の被災地に向かうのに
都内を出るまで6時間以上かかったことを思い出します。


警視庁は今回の訓練で
災害時にどの程度の渋滞が発生するかや、
周辺道路への誘導が適切に実施できるかなどを確認し、
今後の対策に生かす方針です。

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