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2016年11月23日 ヒラリー敗戦、まさかのトランプ勝利

 アメリカ大統領選挙でまさかの結果...。民意を読み切れなかったメディアの敗北と言えばそれまでだけど、トランプ氏勝利によって、国際情勢の潮目が大きく変わるのは確実。
 TPPなんて、もともとアメリカ国民は何の関心もないけれど、トランプ大統領になれば、協定が反古にされ、安全保障も含め、安倍外交は根本から練り直しを迫られる。
NxK0vs2prioV5d3jZArmRtV1.3-55140-1-attach-d3.jpg 私にとっては4度目の大統領選取材。2000年にヒラリー選対のボランティアスタッフをしていた私は、彼女から直接かけてくれた言葉、「不可能を可能にする、それが政治」という言葉に惹かれ、以降、ガラスの天井を突き破る瞬間を心待ちにしてきた。今回のワシントン&ニューヨーク取材は、ヒラリー・クリントン大統領誕生の瞬間を見届ける旅でもあった。
P1000148.jpg 写真はバイデン副大統領の側近でマンスフィールド財団CEOのフランク・ジャヌージ氏。彼は、トランプ氏勝利の確率を25%と語っていたけど、他の識者で10%以上あると答えた人は皆無だった。私もだが、日本の他メディアも、ヒラリー勝利後の準備こそすれ、トランプ氏勝利の準備は不足していたのではないか。
P1000245.jpg 選挙の翌日からニューヨークのトランプタワー前ではデモが発生。NYPDによる厳重な警備に、5番街の空気も一変した。しかし一変するのはアメリカ全体、いや世界全体の空気である。
 ただ、強いアメリカ復活を掲げるトランプ氏はアメリカにとっては案外名君かもしれない。そうなれば、分断されるのはアメリカ国内ではなく国際社会なのかも...。
NxK0vs2prioV5d3jZArmRtV1.3-55121-1-attach-d3.jpg 敬愛するヒラリー敗北にショックが癒えない私。母校・今治西高の野球部が、甲子園出場を逃したときの100倍の衝撃。
 アメリカ出張のあと予定していた遅めの夏休みは、UAEアラブ首長国連邦で気分を切り替える旅となった。(写真はドバイのブルジュ・ハリファ)
NxK0vs2prioV5d3jZArmRtV1.3-55119-1-attach-d3.jpg 2020年の万博開催を控え、街全体が工事中のドバイ。そこから陸路で首都アブダビに向かい、イタリアのフェラーリが開業させた全天候型のテーマパーク「フェラーリワールド」で絶叫マシンにも乗ってみた。しかし、トランプ氏勝利という選挙結果はまだ腑に落ちない。
NxK0vs2prioV5d3jZArmRtV1.3-55117-1-attach-d3.jpg ドバイに戻って砂漠をSUVで走り、らくだにも乗ってみた。おかげで少し気分は回復したが、「変わり者、面白いことを言う人物に乗っかる」という投票行動は、規制政治への怒りという以上に、深く物事を考えない有権者としての未成熟さにあるのではないかとも思う。それは日本にも共通するものだ。この有権者にしてこの政治家あり。私はアメリカに失望した。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

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それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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