文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

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2025年11月21日

11月16日 第697回放送 

脳の老化は誰でも避けたいです。そこで「脳が若返る方法」として効果的なのは何か?
「言葉を声に出して読むこと」です。黙読よりも声を出して読む「音読」の方が脳への
刺激が強く届きます。今週は新刊『鎌田實の逆さま言葉』を例題と共に紹介致します。

50年の医師生活で多くの患者さんと接し認知症にならずに最期まで元気に過ごすには
「適度な運動」と「食事」と声に出して読む「音読」が有効という結論に至りました。
「逆さま言葉」は認知症の予防や脳の活性化に有効。次の「早口言葉」は、誤嚥性肺炎
や口腔フレイルの予防になります。そして「1分感動言葉」の感動的文章は心を動かし
生きかたを変えるきっかけになります。各1分ずつ1日3分3つの言葉を音読します。
「逆さま言葉」を覚えるには漢字をひらがなにして練習。家内の田舎=かないのいなか
この練習はものを覚える力や考える力を助ける「前頭前野」を元気にします。逆に弱る
とイライラしやすくなったり、気持ちの切り替えが難しくなります。バリウム売り場=
ばりうむうりば。世の中ね、顔か お金か、なのよ=よのなかねかおかおかねかなのよ
「早口言葉」は口腔フレイルの予防効果が期待できます。噛む、話す、飲み込む機能の
低下は社会的フレイルへとつながります。会話が減ると認知症のリスクが高まります。
例題:お琴教室男お断り/寿司職人主催の寿司試食会/よぼよぼ病、予防病院予防病室
よぼよぼ病予防法/東京特許許可局長、今日急遽休暇許可願い、休暇許可拒否。早口で
音読の難易度は高いです。また老化は感情を失うと加速すると言われており日々の生活
の中に、感動体験を取り入れることが大事です。そこで「いいな、魂を揺さぶられる」
という短い文章【健康は幸せに生きるための道具】や【1%の力】の音読を薦めます。

放送分を聴く
放送日:2025年11月16日

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