大沢在昌、シリーズ最新作『柩の狩人』と小説の執筆スタイルを語る

大沢在昌、シリーズ最新作『柩の狩人』と小説の執筆スタイルを語る

Share

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、6月17日の放送に作家の大沢在昌が出演した。小説「狩人」シリーズ最新作『柩の狩人』(販売中)と、自身の執筆スタイルについて語った。

大竹まこと「今回の『柩の狩人』(大沢在昌の新作小説。販売中)もおもしろい!」

大沢在昌「ありがとうございます。けっこう分厚いんですね、新聞で連載していたものですから。もちろん創作ですから実話じゃないんですけど。歌舞伎町に50年以上ある雑居ビルの床が崩落して、中国料理店でお客さんが10人死亡する。そのうち2人、身元のわからない人間がいて。『狩人』シリーズの一連の主人公、マル暴の新宿署の刑事が、頼まれて身元を突き止めようとしていくうちに、18年前の未解決事件に突き当たる、という話です」

大竹「やっと150ページまで読んだんですけど」

大沢「150ページでおもしろいって言わないでくださいよ(笑)」

大竹「いや、ここまでがメチャクチャおもしろくて。やっと18年前の事件の匂いがしてくる。滝っていう男がいてね」

大沢「崩落事故で亡くなった中にかつての後輩刑事がいて。もともと池袋の機捜の分駐所にいた男が、なぜ歌舞伎町にいたのか。それも謎だからと、滝の別れた奥さんと真相を追及する、という話ですね」

大竹「アイディアはどこから浮かんでくるんですか?」

大沢「『狩人』シリーズは最初、『北の狩人』。それから『砂の狩人』『黒の狩人』『雨の狩人』『冬の狩人』と続いている。次はなんの狩人にしよう、となって『柩の狩人』というタイトルだけ先に思いついたんですね。どういう内容がふさわしいかと考えたとき、亡くなった複数の人間たちの中に隠された秘密を探す、というストーリーだろうな、と。そこで崩落事故にたどり着いた、という感じです」

大竹「(詳しい展開は)考えていないんだって?」

大沢「はい。行き当たりばったりです」

水谷加奈「ラストを考えて、そこに目がけていることは?」

大沢「ありません。全体の大雑把な形を決めて、料理でいえばこってり目の中華でいくか、さっぱり目の和食でいくか、と小説のテイストを考える。あとは登場人物たちの動きに任せて書く。書きながら考える。机に向かったときだけ知恵を絞って書く、という」

水谷「頭の中に映画みたいなものが?」

大沢「そうです。頭の中に映画館があって、上映されていて。それを文字化していく、という作業です」

大竹「普通の人と違うんだよ。ちょっと異常?」

大沢「ひどいな(笑)。でも小説家はだいたい、どっちかで。ひとつは僕みたいな映像型。もうひとつは言葉ありき。言葉をつないでつないで書いていく。いまは映像型の人間のほうが多いんじゃないでしょうか。動画として浮かんでくる人と言葉で浮かんでくる人がいて。伊集院静さんなんかはたぶん、言葉で紡いでいった人だと思います」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午前11時30分~15時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 11:30~15:00

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …