再審制度の改正をめぐり、自民党が大揉めの状態
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、4月27日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。自民党の法務部会で、再審制度の改正について紛糾が続いているという件について解説した。
鈴木純子(文化放送アナウンサー)「再審制度は刑が確定した元被告が、裁判のやり直しを要求すること。現在、自民党の法務部会では『冤罪の人の立場をとるのか、法務検察のメンツをとるのか』というポイントで揉めています」
長野智子「私も関心が強い問題で。私は30年ほど前に『ザ・スクープ』という番組で、鳥越俊太郎さんと冤罪事件を取り上げていた、ということもあります。ずっと続いている問題なんですよね」
二木啓孝「77年ぶりに刑事訴訟法の改正ということで、この話題が出てきています。長野さんは『ザ・スクープ』で、日弁連の再審問題なんかでいろいろと話していたかなと」
長野「日弁連の方が再審法改正に臨むため、多くの人にわかってほしいということで、会長の方と対談させていただくなどしました」
二木「ニュースにもなっているので、リスナーの方も再審制って問題なんだ、と思われるかもしれません。おさらいしますね。刑が確定した元被告が裁判のやり直しを要求する。その扉はなかなか開かなかった。流れが変わったのは袴田巌さんが疑われた静岡一家殺害事件です。2024年に無罪が確定した。袴田さんは逮捕から58年、死刑確定から44年。47年間、獄中に入っていた。この件で超党派の議連がそういう、刑が確定した元被告が裁判を行う再審制について、これはちゃんと考えないといけないね、ということを始めた」
長野「はい」
二木「超党派で3月に議員立法にしよう、と素案をまとめた。すると3日後に当時の法務大臣の鈴木馨祐さんが法制審議会に『考えてくれ』となって。今年の2月に見直し案が出た。議員立法には、検察が再審請求に不服がある、と申し立てることは禁止、とあったけど、見直し案を見ると残ってしまっていた」
長野「そうなんですよ」
二木「ええっ? という話で。あれだけ苦労した袴田さんも、再審請求して。検察側が不服申し立てで9年以上、ほうっておかれた。こんなことではダメでしょう、ということで政府案が出た。政府案は自民党の了承を得てから国会にあげるわけで。不服申し立てがそのまま残った政府案が出てきて、自民党の法務部会で大揉め。3月24日から法務部会が始まって9回。紛糾して紛糾して。自民党の部会でこんなに揉めるのは前代未聞です」
長野「自民党でここまで揉めたのは良かったと思います」
二木「紛糾して発言者が入れ替わり立ち代わりで、全員反対して。なんと9回で35時間やっている。大型連休前に政府がこれをまとめよう、国会に出そう、と思ってもできない。連休明けにもう一度、修正案を出すとのことです」
長野「皆さん、何度も繰り返し言われていることで。最初に警察なり検察が、自分たちの考えた筋書きどおり無理やり自白をとって、冤罪が生まれる。それを繰り返す限り、いまの体制だと無実の人を一生、救えないことになってしまう。検察側の証拠の全面開示、不服申し立ての禁止、マストだと思うんですけど」
二木「検察は新たな事実を認めないわけ。時間が経つことで、たとえば鑑定技術の進歩がある。足利事件も無実になった。当時のDNA鑑定ってほとんど我々の血液検査と同じだった。これがしっかりできるし、証拠品についても化学分析ができる、司法解剖も進歩している。新証言を検察は認めない。しかも検察は証拠を隠蔽し、改竄し、ごまかす。そうしながら不服申し立てを認めないようになっている。それがいまの政府案ということです」
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