“親ガチャ”という言葉、伝統芸能の作品の中にも似たようなフレーズが!?

“親ガチャ”という言葉、伝統芸能の作品の中にも似たようなフレーズが!?

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女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた4月14日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「いまどきの『親子関係』を考える」というテーマでお届けした。

ここ数年、SNSを中心に関心が集まる“親ガチャ”という言葉。「生まれてくる子どもは親を選べない」という観点から、自身の恵まれない家庭環境をスマホゲームのガチャに例えて「親ガチャ外れた」といった表現をする若者が急増。2021年には、ユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選出されるほど社会現象となった。

その一方で、“叱らない子育てブーム”などの影響から、一度も反抗期を迎えない子どもが増加しているという。中には「親子で服をシェアする」「親の誕生日をSNSで祝う」などの友達のような関係性を築いている親子もいて、その距離は年々多様化している。

西川あやの「“親ガチャ”っていう言葉、あんまり浸透しないでほしいなって思っていて…」

ブルボンヌ「ちょっと“えぐみ”を感じる言葉だよね。ただ、あの言葉が生まれた中には、いまの格差社会とかで本当に厳しい環境で育てられている子どもたちも実際にいて、その中で、もしかしたら、そういう言葉で言うことで自虐じゃないけど、納得させようとしているみたいな感情も見て取れるから、それを使わざるを得なかった子たちが生まれてきた感じも切ないなとは思うんだよね」

重藤暁「その環境で育っていることをどうにか客観的に捉えるというのは、『うちの家族、仲が悪いんだよ』って言うんじゃなくて『親ガチャだよ』って言うと“ポップ”って言ったら変だけど…」

ブルボンヌ「そうそう、“切ないポップさ”を演出してる感じはあるよね」

西川「この言葉が生まれた背景を考えると、そうやって一人一人の心が見えてくる、っていうところはありますよね」

ブルボンヌ「あとは、いまの若い世代が生まれた時からスマホゲームを始めとした“ガチャシステム”が当たり前のものに触れているから、何かあった時に『これは、くじによって損をしているんだ』『自分は運が悪かったんだ』っていうことに対して、なんでも『ガチャで外れた』って言うことで納得しようとしている傾向もあるとは思うね」

重藤「伝統芸能の中の作品を観ていると、出てくるフレーズが“前世”っていうフレーズなんですよね。『前世の縁で私はこうなった』みたいな…」

ブルボンヌ「そう考えると、その思考自体は昔から同じで、いま流行っている・触れ合っているものに、それを託しているみたいな感じなのかもね」

重藤「だと思うんですよね。『前世の因縁で私はこの家に生まれてきてしまった』っていうのが、『確率的にこの家に生まれてきてしまった』『親ガチャ失敗した』っていうのと、もしかしたら近しいものがあるような気がするなとはちょっと思いますけどね」

西川「いろんな言い換えがあって、(“親ガチャ”は)いまの時代に合った言葉なのかもしれませんね」

さらに、反抗期が描かれたドラマや、核家族化などについても話した。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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