「有識者会議」とは実際にどういうものか。『シン・ゴジラ』の場面と比較してどうか

「有識者会議」とは実際にどういうものか。『シン・ゴジラ』の場面と比較してどうか

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、6月22日の放送にジャーナリストの二木啓孝が出演。ニュースでよく見聞きする「有識者会議」とはどういったものなのか、基本的な部分から解説した。

長野智子「(有識者会議について)私は『シン・ゴジラ』(の場面)を思い出します」

二木啓孝「あの感じがして仕方ない。私は本当に有識者会議って必要なのか、政策にどう反映するのか、と改めて点検したくなったんですね」

長野「実際にあのようにではないですよね?」

二木「『シン・ゴジラ』よりもっと性格の悪い面々が集まっている。そもそも有識者会議って何、ってことですよね。内閣府やいろいろなところで位置づけしているのをまとめると、有識者会議とは、特定の分野について高度な知識や経験を持った人が集まって政府や自治体の政策、制度などに意見を述べたり、提言したりする。簡単にいえば専門家が集まっていろいろと提言をします、という会議です」

長野「そう聞くと大事な会議だな、と思います」

二木「どういうことがされているか。まず政府や省庁、自治体なんかの政策案について意見を述べる。それから法律や制度の見直し、将来の方向について提言書をまとめる。専門性が高く、ここが重要です、政治的利害が絡む分野でも判断のよりどころを示す、という」

長野「むむっ?」

二木「政治的利害が絡む分野、というのがポイントです。最近、話題になった皇室典範の改正の問題の有識者会議。皇室典範の改正に向けて、答申を両院の議長に提出して、これを了とする。ご存じのとおり、皇位継承は男系男子だけです、と。それから旧宮家の男子を養子として迎え、その男性の妻が子供を生んだら、その男子は天皇になれる、というね」

長野「これをニュースで見たとき、どんな人たちが有識者なんだ、と思いましたよ」

二木「女性は一切、天皇になれませんよ、ということが出て。両院議長が了とする、と。これを立法府で進めます、となった。皇室典範に関する有識者会議が、じつは2006年にあった。小泉純一郎政権のときです。当時、このままいくと男子の天皇がいなくなるんじゃないか、と」

長野「まだ悠仁さまがお生まれになっていないときですね」

二木「そのとき小泉さんがつくった有識者会議では、男女にかかわらず長子を優先する、という答申を出した。つまりここで女性天皇の案が出てきた。ところがこのニュースがあったとき、悠仁さまのこと、紀子さまのご懐妊がわかった」

長野「いまでも憶えている。まさに国会の審議中にメモが入ったんですよね。それを見て小泉首相が『えっ?』と」

二木「20年前の皇室典範による有識者会議と、今般のものは全然、違う。いま世論調査でいえば、女性天皇もいいのでは、というのが7割前後。ところが高市さんが有識者会議をつくったとき、男系男子を表明したということ。どう見ても専門家会議が忖度した、としか思えない。メンバーを見ると保守的な人が多いんですね」

長野「はい」

二木「そうなると有識者会議は政治的利害や政治的な様々な影響を受ける分野でも公平にしなければいけない、というのが全然違う、と。有識者会議って何、となってしまいます」

「長野智子アップデート」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時、文化放送(FM91.6MHz、 AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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