高市政権、消費税1%減税へ党内調整。森永氏は「政局モードの動き」を指摘
7月29日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、高市総理が麻生副総裁らと会談し、食料品の消費税を1%に引き下げる方針を伝えたというニュースについて意見を交わした。
森永氏「おそらく自民党内では政局というか、そっちの動きが出始めているのかなと思います」
寺島尚正アナ「高市総理が昨日、自民党の麻生太郎副総裁に、
食料品の消費税を1%に引き下げる方針を伝えました。これは、元財務大臣で
政権の後ろ盾でもある麻生氏の理解が不可欠だと考えたためです。
総理はこの日、いずれも財務大臣経験者の麻生氏、鈴木俊一幹事長と
党本部でおよそ30分間会談しました。
麻生氏は、安倍政権などで歴代最長の8年9カ月にわたり財務大臣を務め
消費税を2回引き上げた当事者でもあります。
かねてより財務規律を重視していて、消費税についても
『今、税率を下げても物価は十分に下がらない』と周囲に語り、
一貫して慎重な立場をとってきました。
昨年10月の総裁選では、麻生派の議員票を動かし、高市総理の勝利を
後押ししただけに、党内では減税にこだわる総理と麻生氏が正面からぶつかれば
政局になりかねない。こうした懸念の声が上がっていました。
まず消費税1%への引き下げをめぐる議論ですけれども、
森永さん、これはどうでしょうかね?」
森永康平「結局、例の国民会議では結論が出なかったということで、
最終的には『高市さんが決めてください』って話にはなるっぽいんですけど。
ただ、それを高市さんだけで決めるとなると、リスクも高いと思いますから
党内でも後ろ盾を探す動きが出てきたんだろうなと思うんですけど。
ただ、かなり今皆さんが気にしてるのが、マーケットの数字だと思うんですよね。
実際にこの消費減税の話があるから円安になってるとか、
金利が上がってるっていう考え方は僕は間違ってると思いますが、
一般的には、減税の話が出てきたりなんかして、今為替がですね、
1ドル164円目前まで来てるわけなんですけれども
これが例えば164円だ、5円だとかってなっていって、
金利もまた上がっていったりするとですね、タイミング悪くそういうのが重なると
『どうするんだ、マーケットこんな気にしてるじゃないか!』
みたいな話が出てきて
『まあちょっとこう、やっぱり給付だけにしましょう』みたいな話に
なるっていうシナリオはまだあると思うんですよね。
だからそういう意味でも、やっぱりこう地盤を固めるという意味で、
麻生さんなりっていうところに説得に回っているっていう動きなんだと
思うんですよ」
寺島「で、高市総理ですが、週内にも消費税を2年間に限り
1%に減税する方針で党内をまとめるよう調整を指示すると言います。
そして麻生副総裁、鈴木幹事長との会談は、党内調整を前に
影響力が大きいこの2人の理解を得る狙いがあったと見られます。
で、麻生氏ですが、昨日の会談で『総理として決めたのであれば
減税に反対はしない』と言及したことで、総理は衝突事態を免れた格好です。
ただ、党内では消費税減税への不満が広がっていて
特に党の税制調査会で反対意見が根強く、小渕優子元経産大臣は
幹部会合のメンバーを辞任すると申し出ています。
高市総理、不満がくすぶる自民党内の意見をうまく集約することができるのか。
このあたりですね」
森永「そうですね。まあ僕は気持ち悪さみたいなのを感じていまして。
それはどういうことかって言うと、今、新聞各社の支持率を見てみると、
一時期の高い支持率から落ちてきていて10ポイントぐらい下がってる。
調査によっては50%を支持率が下回っていたりとか、不支持率の方が
ついに高まってしまった、みたいなことがあるわけですよ。
で、『じゃあ野党の支持率は?』っていうのを見てみると
実はそんなに格段どこも上がってないんですよね。
つまり、そこから何が分析できるかと言うと、『目先の物価高対策を
してくれ』と。
経済対策に強いであろう高市政権に明日を期待するという、
いわゆる無党派の支持してる人たちがいる中で、
皇位継承だったりとか福祉等法案だったりとかっていう、
物価高対策とは関係ない話が優先されていて、挙げ句の果てに国民会議では
消費減税の話は先送りになった。
そういうのを受けて多分こう落ちている。野党の支持が上がってなくて
政党支持率が下がってるっていうのを考えると何があるかって言うと
政権交代はないわけですよ、議席数考えたら。
ってなると次何を考えるかって言うと、政局じゃないですか」
寺島「はい」
森永「いわゆる自民党内での頭のすげ替えみたいな話になってくると。
ってなってきた時にみんな今、リスクを負いたくないモードに入ってる。
さっきの麻生さんの『総理として決めたのであれば反対はしない』
っていう発言は、これつまり『高市さんとぶつかるのは
リスクだ。でも、だからといって『減税だよな』ってやると、
マーケットが反応した時に同じ船に乗ってると責任を負わされるんで
『いや、総理が決めたんで僕は反対してませんよ』っていう言い方をして、
ヘッジしてるんだと思うんですよ。
だから今、自民党内でそういう動きが出始めているというふうに
私は感じているからこそ、この麻生さんもそういう言い方に
なってると思うし、小渕さんとかが辞任する話になってるのは、
おそらく自民党内では政局というか、そっちの動きが出始めているのかなと
思いますよね」
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