日経平均、上昇の理由は何か。大型連休のあとはどうなる
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、4月29日の放送に経済評論家の佐藤治彦が出演。不安要素が多いであろう中、高値安定を続ける日経平均株価について解説した。
鈴木敏夫(文化放送解説委員)「東京株式市場は6万円を超えたり割ったり、というのを繰り返しています。きのうの日経平均株価終値は前の日に比べて619円90銭安で、5万9917円46銭でした。それでも高値安定が続いています」
長野智子「少し前まで『5万円台になることなんてないんだろうね』と言っていた気がするんですけど、もう6万円って。どういうことですか?」
佐藤治彦「5万円から6万円まで、半年ぐらいで来たわけです。いまや株式関係者で『年内に7万円』と言っている人もたくさんいます。基本的には、日本の株式というものに対する再評価が起きている、ということだと思います。ただこの株価6万円って一部の、10ぐらいの銘柄が押し上げていて。特に半導体とAI関連の銘柄です。優良銘柄といわれる商社や自動車、銀行などは軒並み下がってきているんですよ」
長野「あらま」
佐藤「じつはこれ、いまが特殊な時期である、ということも関係していて。大型連休の時期です。今週末、5月1日を過ぎると、次にマーケットが開くのが5月7日なんです。その間、売買はできなくなる。いまやトランプ王が何かすると、乱高下なわけです」
長野「はい」
佐藤「株式投資をしている人は、大きなリスクを背負うのは怖いな、となる。会社員として投資している機関投資家みたいな人たちも、社員としての評価につながる。とりあえず利益を確定させよう、ということで6万円になった。そこから619円安に。ゴールデンウィークが明けた5月7日以降、また株価上昇に拍車がかかる可能性もあるんです」
長野「うん」
佐藤「特に半導体、AI以外のずっと売られてきた銘柄は安いままなんです。メチャクチャ安いものがたくさんある。年初来安値という銘柄が多い。その水準のものが見直されることもあるでしょうね」
長野「押し上げている10銘柄の特徴は?」
佐藤「半導体とAI、世界を変えていくものだから。というのは理解できます。でも株価って、本当にそれが正しいのか。10銘柄の中にアドバンテストという会社があります。去年のいまごろと比べて10倍以上なんですよ。1年間で会社の価値、そんなに上がります?」
長野「上がらないでしょう」
佐藤「株価って『上がるから上がる』んですよ。上がるものがほしいから、皆が買う。買うから上がる。『やはり上がるね』となってまた買う。砂上の楼閣というわけでもない、バブルだとも言わない。でもそういうギャンブル的、思惑的なものも含まれてしまう。それが株式市場の株価形成のひとつの特徴、というのは忘れてはいけないと思います」
長野「ここまであからさまに、投機的に株価がバンと上がる、生活実態と伴わない。こうなったのっていつぐらいからですか?」
佐藤「バブル経済のときもそうでしたよ。でも当時は人々の生活も上がっていましたから。やはりアベノミクス、第2次安倍政権以降ですよ。金融緩和してトリクルダウンで生活が良くなるんだ、というふうに言って、儲かったのは株式をしていた人。会社はどんどん利益を上げた、会社の価値も上げた。ほかの先進国であれば、いまでも会社が儲かれば労働者に分配するんです。ところが日本は労働者に分配せず。株主と会社の中の内部留保にどんどん回っていったんです」
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