副首都構想の関連法案、定数削減法案の行方
ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、6月15日の放送に政治ジャーナリストの角谷浩一が出演。日本維新の会による副首都構想の関連法案、定数削減法案などが特別国会の会期末(7月17日)までにどうなるか、予想を語った。
長野智子「日本維新の会の副首都構想の関連法案と定数削減法案、どうなるでしょうか」
角谷浩一「どちらもなかなか筋の悪い法案というかね。自民党もよく了承するな、と。自公政権のときはこんなの、出てくることもなかったでしょう。ともに『こんなのダメだ』で終わっていた中身だと思います。ただこれが連立合意の条件なんですね。思い出してください。高市早苗さんが自民党総裁になりました。だけど少数与党なので数が足りません。誰かが、公明党の離脱したあとを埋めてくれないと、総理大臣になれなかったかもしれない」
長野「はい」
角谷「当時はいろいろ言われましたね。国民民主党の玉木雄一郎さんで統一候補になるのでは、など。そのとき維新が助け舟を出したことで、少し高いハードルがいっぱい出た。維新との合意事項が12項目もある。その中に皇室典範の改正などが入っているわけです。副首都構想をまとめるんだ、というのと、定数削減法。比例代表の45人を減らす、と。これが政治改革だ、という」
長野「まとまらなかったら45減らします、みたいな」
角谷「皆さんは『特権のある国会議員が多すぎるんだ』と思うかもしれない。アメリカの議会はもっと小さいじゃないか、と簡単に比較しますけど、アメリカは州の議会がしっかりしていて、州の1つ1つに独立した様々なルールがある。連邦というものになったときの議員はそんなに多くない」
長野「はい」
角谷「ここはもう国家の方向、軍事、外交、明確なものがあるんですね。それ以外は州に任せる、と。そういうことがあるから、議席を比較する意味はないんです」
長野「州ごとに法律が違いますし」
角谷「それから東京は都内に何十人も国会議員がいますけど、人口比でみれば場所によってはやっと1人、2人、という枠になる。そうすると本当に民意を拾えているのか、と。様々な視点から声を聴くために比例代表というものを残している。これをバッサリと切るなら、小さな政党をつぶせることになる」
長野「そう思います」
角谷「いまは議席が伸び始めたところも小選挙区ではなかなか勝てない。けれど小選挙区に公舎を建てることで比例が伸びて議席を増やしている、という政党は多いんですね。すると中堅政党以上になった維新としては、中堅より下の規模の政党を弱らせる、ということが目的化しているところがある」
長野「なるほど」
角谷「政治改革や国民のためなのか、といえばわかりにくい、と。それは自民党も承知していますよね。いまは維新と組んでいるけど、これからもいろいろな政治の局面がある。そのときこういうやり方でいいんだろうか、という疑問は出るでしょう。でも官邸の意向や、高市さんの『維新に恩返しがしたい』という思いでこれが通るかもしれません」
長野「ええ」
角谷「一方で高市さんや事務所を軸としたスキャンダルが、いま溢れている。この問題を、衆議院は圧倒的に人数が多いからあまり戦う場がないけれど、参議院はそんなに甘くない、という気がするんですね」
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