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デイリー「ホッと」トピックス

『難病と闘う女性が、初めての詩集を出版!』

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2018年7月18日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『難病と闘う女性が、初めての詩集を出版!』


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全身の筋肉が次第に衰えていく難病「筋ジストロフィー」を患う、
東京都墨田区の会社員・小澤綾子さん(35)が、初めてとなる詩集
「10年前の君へ 筋ジストロフィーと生きる」を出版されました。

こちらの詩集は、10年前、病気を告げられ絶望していた小澤さんが、
同じ病気と戦う人たちに励まされ、前向きに生きられるようになるまでの
想いを紡いだ内容になっています。


小澤さんは、小学4年の頃から走るのがつらくなるなど体に違和感を覚え、
20歳のときに「筋ジストロフィー」と診断されました。
この病気に有効な治療法はなく、担当の医師からは「10年後は車いす。
その先は寝たきり」と宣告。


「今日 君は絶望していると思う――」
筋肉が次第に衰えていき、身体の自由が奪われる筋ジストロフィーと診断された
20歳の自分に宛てた「伝言」だといいます。

当時、この先何年生きられるのか、ご飯はいつまで一人で食べられるのか、
結婚や就職はできるのか......など、次々と不安がこみ上げ、
しかも、誰にも相談できずに一人で泣いていたという小澤さん。
そんな小澤さんだったが、いろいろ人たちと出会う中で、心に変化が訪れます。


「ずっと下を向いて生きていくつもりか」と、激しく怒ってくれたリハビリの
担当医、同じ病気で30年以上も寝たきりでありながら、メッセージを発信し
続けた九州の男性。そういった人たちと出会い、小澤さんは「今を大事に、
やりたいことは全部やろう」と思うようになったのだとか。


詩集を読み進めると、「明日からは泣いてなんかいられない」「病気だから 
できることが たくさんあって 病気だから 会える人だって たくさんいる」
など、前向きな詩が並んでいます。
そして最後には、「安心して 10年後の君は 君が思っているほどに
悪いものじゃないから」と、小澤さんの希望がつづられている。
ちなみに、現在は結婚もされ、幸せな日々を過ごされているそうです。


こちらの詩集「10年前の君へ 筋ジストロフィーと生きる」は、
百年書房より税込540円で発売中。なお、1冊につき50円が、
一般社団法人「日本筋ジストロフィー協会」に寄付されるそうです。


現在、こちらの詩集を常備しているのは、ジュンク堂池袋店など
わずかな店舗に限られています。ただ、お近くの書店に在庫がない場合でも、
お取り寄せが可能ですので、ぜひ、お店の方に尋ねてみてください。

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