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デイリー「ホッと」トピックス

『障がいのある子どもたち専用のクライミングジムがオープン!』

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2018年12月26日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『障がいのある子どもたち専用のクライミングジムがオープン!』


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障がいのある子どもたちが、楽しく遊ぶことができるクライミングジムが、
今年の10月、埼玉県・鴻巣市にオープンし、話題となっています。


こちらの施設は、鴻巣市にお住まい主婦・弓田祐代(ゆみた・さちよ)さん(51)が自宅の車庫を改装して人工の壁を設置したもので、発達障がいがあったという、今は亡き長男の「子どもにクライミングの楽しさを伝えたい」との遺志を継いで、開設することになったそうです。

 
「KSK'S(ケースケズ) ROCK(ロック) CRAFT(クラフト)」と名付けられたこちらのクライミングジム。
去年の5月、交通事故の後遺症のため24歳の若さで亡くなった長男・渓介(けいすけ)さんの名前から取ったのだそうです。


幼い頃から高い所に上がるのが大好きだった渓介さん。
小学5年で近くの体育館にあった人工壁で初めてクライミングを体験すると、すぐにとりこに。
自宅の車庫の中に今のジムの原型となる人工壁を造り、練習に励んだほか、
栃木県にあるクライミングジムにも通い力をつけ、小学6年で全国大会7位にまでの腕前になります。


発達障がいのあった渓介さんは、他人とのコミュニケーションに苦労する場面もありましたが、クライミングの実力を付ける中で周囲に認められ、たくさんの仲間ができました。そして、いつしか「子どもたちにクライミングの楽しさを伝える」との夢も抱くようになったそうですが、不慮の事故で天国へと旅立った渓介さん。


そんな渓介さんの遺志を継ごうと立ち上がった弓田祐代さん。
渓介さんに障がいがあったことに加え、障がいを持つ子どものお母さんたちから「子どもを思い切り遊ばせられる場所がない」という声も聞いていたため、
ムを「障がいのある子ども専用」にすることを決意し、今年10月にオープン。


こちらのクライミングジムには、高さ2・8メートルの人工壁が三方向を囲む
ようにそびえ、床には軟らかいマットが敷かれている。利用者はロープを付けず、
壁を登ります。壁が大きく反り返った部分もある、本格派の施設。

弓田さんに利用者からの反響などを伺ったところ、いろいろな声が届いている
なかで、特に心に響いたのがふたつあるとのこと。
ひとつは、あるお母さんからの「こういう場所があるだけで、なんだか肩の荷が
おりた気がする」というもの。そして、もうひとつは、あるお父さんからの
「この子の笑顔が見られただけでも、ここに来て良かった」という声。


また、弓田さんの今後の夢は、こちらのジムから世界で活躍するような
パラクライミングの選手が誕生することなのだとか。


こちらの「KSK'S(ケースケズ)ROCK(ロック)CRAFT(クラフト)」、
発達障がいや知的障がいに限らず、身体障がいの子どもも受け入れています。
利用は完全予約制で、料金は1時間で未就学児1500円、小学生以上2000円。
なお、1月13日までは割引料金で利用できる「ウェルカムキャンペーン」を
開催しているので、詳しくは「KSK'S ROCK CRAFT」のホームページをご覧ください。

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