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デイリー「ホッと」トピックス

『今、「葉山アイス」が人気に!』

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2019年2月20日(水) デイリー「ホッと」トピックス
『今、「葉山アイス」が人気に!』


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「葉山アイス」は、神奈川県・葉山町にある棚田で収穫された
お米を使ったアイスで、葉山に魅せられて移住した若者と、地元のコメ農家がタッグを組んで
生まれた商品だそうです。


「葉山マリーナ」などがあり、海のイメージが強い葉山ですが、沿岸部から車を少し走らせると、
のどかな里山が広がっている。
そのなかにある上山口地区の斜面の一角に、およそ60枚の棚田が広がり、その棚田でとれたお米を
アイスに使用しています。


「葉山アイス」の開発の中心となったのは、山口冴希さん(32)。
山口さんは2015年、ご主人や息子さんと一緒に東京都内から葉山に移住。
それまで農業とは無縁だったが、友人から誘われコメづくりに参加することに。


そこで直面したのが、農業を取り巻く厳しい環境。
上山口地区一帯に広がっていた水田は、戦後以降、徐々に民家や道路に変わり、
最近では、高齢化などで稲作をやめる農家も増えていたといいます。


そんななか、担い手のいなくなった棚田でのコメづくりに参加した山口さんは、
もっと多くの人に、この棚田のことを知ってもらうにはどうすればいいか、
考え始めました。
というのも、15枚ほどの棚田から収穫されるキヌヒカリは、年300~400キロ程度で、
ご飯として消費すると、あっという間になくなってしまうため、なかなか外に出回りません......。


そこで思いついたのが、"コメを使ったアイス"でした!
「アイスにすれば10キロのお米から1000個分が作れるはず」と考えた山口さんは、
料理好きだという腕を活かして試作を重ねていき、コメで作った甘酒にココナツミルクや豆乳を合わせ、
素朴な味のアイスを完成させました。


1年かけて商品化にこぎつけ、去年の春から「葉山アイス」と名付け、
町内や周辺地域で販売を始めました。
すると、去年の秋には、町のふるさと納税の返礼品にも選ばれるなど、徐々に知名度が広がっていき、
山口さん夫妻は、町内にアイスを製造できる自前の工房を構えるまでになりました。


今後に向けては、他の地域の棚田米を使ったアイスも作り、
全国の棚田をつなげていきたいとのこと。


「葉山アイス」は現在、葉山町にある商業施設「葉山ステーション」、
横須賀市にある農園レストラン「SHOKU-YABO農園」などで、1個・税別350円で発売中。
なお、350円のうち10円が棚田米づくりに活用されるそうです。
詳しくは、山口さんのお店「ちゃぶがえ」のフェイスブックなどをご覧ください。


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