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デイリー「ホッと」トピックス

『車いす利用者のためのトレーニングジムがオープン!』

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2019年4月29日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『車いす利用者のためのトレーニングジムがオープン!』


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日本国内では初となる「車いす利用者専用のトレーニングジム」が、
東京の江東区木場にオープンし、話題となっているそうです。
『アイセルフ・ワークアウト・フォー・ウィルチェア』と名付けられた
こちらのジムを手がけているのは、これまで脊髄を損傷された方を対象に、
再び歩くことをサポートするトレーニングジムを運営してきた、
「ジェイ・ワークアウト」という会社。

 
ちなみに、こちらの「ジェイ・ワークアウト」の伊佐拓哲社長(37)は、
ご自身も車いす利用者のおひとり。2002年、アスレチック競技中の事故で
首の骨を折り、脊髄を損傷。四肢にまひが残りました。
また、手の力も、なんとか名刺が受け取れる程度で、握力はゼロに......。


そんな中、アメリカで出会った脊髄損傷者の機能回復を目指す専門
トレーニングのノウハウを日本で広めようと、2007年に「ジェイ・
ワークアウト」を設立し、神奈川県厚木市にトレーニングジムを開設。
そして、現在は東京・江東区の木場と大阪市に拠点を構えています。
ちなみに、現在「ジェイ・ワークアウト」の会員は、子どもから80代の
お年寄りまで400人を超えており、中には新幹線や飛行機で通ってくる
人もいるのだとか。


ただ、「ジェイ・ワークアウト」でトレーニングを行う際には、
専門知識を持ったトレーナーのほか、車いすからの移動などを
サポートするスタッフが必要になるため、2時間で25,000円という
料金になってしまうという課題がありました。


そこで、伊佐さんは「車いすのまま使えるマシン」5種類を韓国から輸入し、
これまでのジムの一室をリニューアルして、今年の3月にオープン。
これにより、入会金5,000円、月会費6,800円からと通常のジム並みに抑える
ことが可能に!


車いす利用者専用のため、さまざまな工夫が施されており、例えばワイヤーを
引っ張って腕や背中の筋肉を鍛えるマシンは、力を入れて車いすが転倒しない
よう、太ももを固定する仕組みになっているそうです。また、胸筋などを鍛える
マシンでは、おもりを調整するピンが一般の物より大きく、両手で挟んで操作
しやすくなっているのだとか。そのほか、握力がなくても器具を握れるように
グローブも貸し出しています。


また、元々脊髄損傷者のための施設なので、車いす対応トイレや更衣スペース
のほか、車いす用昇降機などのバリアフリー対策が徹底されているのも特徴の
ひとつ。


こちらの『アイセルフ・ワークアウト・フォー・ウィルチェア』の営業時間は
午前8時30分~よる7時まで。利用料金や利用方法、また、最寄り駅となる
東京メトロ東西線・木場駅からのバリアフリー経路などは、ジムを運営する
「ジェイ・ワークアウト」のホームページをご覧ください。

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