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デイリー「ホッと」トピックス

『墨田区・向島に新たな「寄席」がオープン!』

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2019年5月13日(月) デイリー「ホッと」トピックス
『墨田区・向島に新たな「寄席」がオープン!』


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東京の墨田区向島に、築60年以上の空き店舗を改装した、
小さな寄席がオープンし、話題となっているそうです。


隅田川の「墨堤」にほど近いことから「向じま 墨亭(ぼくてい)」と
名付けられたこちらの寄席。手がけたのは、恵泉女学園大学などで
講師を務めるかたわら、落語に関する多くの書籍を執筆してきた
演芸研究家の瀧口雅仁さん(47)。


"落語への恩返し"の意味も込め、自宅近くにあった古い建物を自腹で
買い取り、そこから耐震工事や大規模なリフォームを行い、二十数名
ほどを収容できる、高座付きの和室を完成させました。


ちなみに、向島は「落語中興の祖」と呼ばれる烏亭焉馬(うてい・えんば)が
江戸後期に「咄の会」を開いた街として知られ、「江戸落語発祥の地」とも
言われているのだとか。そのため、かつては料亭などで噺家を招いた落語会が
盛んに開かれていたそうです。


そんな向島にオープンした「墨亭」。小さな寄席のため、お客さん一人あたり
2000~3000円の木戸銭をもらっても、合わせて5万円ほどにしかならないため、
師匠クラスを呼ぶのは、なかなか難しい。ところが、今月1日~5日にかけて
行われた「こけら落とし公演」には、赤字覚悟で寄席をつくった瀧口さんの
熱い心意気を知った、落語協会・常任理事の柳家さん喬さんをはじめ、
有名落語家たちが出演を快諾。そのため、まだまだ寄席としての知名度が
低いにも関わらず、すべての公演が、ほぼ完売状態になったのだとか。


今後は、通常の公演だけではなく、若手の勉強会などに安く場所を提供したり、
そのほかにも、お座敷遊び気分で楽しめる催しや、江戸文化を学べる講座を
開いたりすることも検討しているそうです。


こちらの「向じま 墨亭」は、東武スカイツリーライン「曳舟駅」から歩いて
8分ほど、京成電鉄「京成曳舟駅」から歩いて10分ほどの場所にあります。
今後の公演日程など詳しくは、瀧口さんが代表を務める「オフィスぼんが」の
ブログやツイッターなどをご覧ください。

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