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デイリー「ホッと」トピックス

『障がい者のアート作品を使用した商品が人気に!』

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2019年11月7日(木) デイリー「ホッと」トピックス
『障がい者のアート作品を使用した商品が人気に!』


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ここ数年、障がいのあるかたが手がけたアート作品をモチーフとした
商品が次々と登場し、注目を集めているそうです。
ちなみに、ほとんどの商品が、障がいのあるかたの作品だからという
ことではなく、単純にデザインそのものが支持されているのだとか!
ということで、今日と明日の2日間は、そういった人気商品の中から、
いくつかご紹介します。


今日ご紹介したのは、岩手県・花巻市を拠点に、主に福祉関連の事業を
展開している『ヘラルボニー』という会社が手がける商品。
こちらの『ヘラルボニー』は、双子の兄弟・松田文登さん、崇弥さんが
立ち上げた会社。4歳上のお兄さんが先天性の自閉症だったこともあり、
幼い頃から福祉が身近にあったという松田兄弟ですが、大学卒業後は、
それぞれ福祉とは関係のない一般企業に就職しました。


そんなおふたりが福祉関連の会社を立ち上げることになったのは、
岩手県にある知的障がい者の芸術作品を展示する『るんびにい美術館』を
訪れたのがキッカケ。ユニークな視点と、純真無垢で強烈な個性に衝撃を
受けた2人は、「これが世に出ないのは、もったいない」と考え、商品化の
道を模索することに。そこから会社勤めの傍ら、多くの人たちの協力を得て、
2016年に『MUKU』というブランドを立ち上げました。


その後、社会と福祉をつなぐ活動に本格的に打ち込むことを決意し、
それぞれ会社を退職。2018年11月に『ヘラルボニー』を設立。
ちなみに、『ヘラルボニー』というのは、自閉症の兄が子どもの頃、
ノートに落書きしていた言葉で、「一見意味がないようでも本人には
大切な言葉かもしれない」というコンセプトが、会社の目指す方向性と
合致し、社名にしたのだとか。


現在は、知的障がいがあるアーティストのイラストを傘やネクタイ、
ブックカバーなどにして、都内の店舗やネットを通じて販売しています。


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ちなみに、シルク素材のネクタイは1本2万円前後、国産傘専門店が手がける
傘は2万5千円台と決して安くはないにも関わらず、品質の良さなどから、
口コミで人気が高まっており、なかには「障がい者アート」とは知らずに
買い求める人も多くなっているのだとか! 


そのため、赤字覚悟で始まった事業にも関わらず、アーティストたちに
対価を還元しながらも黒字を継続し、 今では花巻市のふるさと納税の
返礼品にもなっているそうです。
 

商品のラインナップや価格など、詳しくはブランド名である『MUKU』で
検索してみてください。また、運営する『ヘラルボニー』の取り組み
などに関しては、会社のウェブサイトをご覧ください。


明日も「障がい者のアート作品をモチーフとした人気商品」について
お伝えします。お楽しみに!

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