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デイリー「ホッと」トピックス

『特別支援学級の日々を一冊の漫画に!』

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2019年11月12日(火) デイリー「ホッと」トピックス
『特別支援学級の日々を一冊の漫画に!』


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特別支援教育の現場で、長年にわたり障がいのある子どもたちと向き合ってきた
女性教諭が、その日常を描いた一冊の漫画を出版し、話題となっています。


漫画のタイトルは『ちがうものをみている-特別支援学級のこどもたち』。
障がいのある子どもたちに対する偏見を少しでも減らしたいという願いを込め、
かわいらしい絵と詩を交えながら、実際に出会ってきた個性あふれる
子どもたちの様子を描いているそうです。


著者の「のえみ」さんは、福岡市などの小中学校や特別支援学校に勤務されています。
その現場で、さまざまな障がいを持つ子どもたちと接するなかで、
健常者と障がいのある子どもたちのあいだに"心の隔たり"はないと感じた
一方で、多くの偏見があることにも気づかされました。
実際、校外学習のときなどに、道行く人から「かわいそう」という声が
聞こえてきたこともあったそうです。


そんななか、もともと福岡にある教育大学の美術科専攻だったこともあり、
日頃から絵やイラストなどを描いて発表していた著者の「のえみ」さん。
それを見た出版社の編集者から、
「特別支援学級をテーマにした漫画を描いてみたら」
と勧められたのを機に、今回の漫画の製作を決意されました。


漫画の登場人物は、実際に学校で出会った子どもたちを何人か組み合わせて
作られており、なかには、のえみさんが特別支援教育を志すキッカケとなった
子どもも登場するのだとか。


その子は、手足の動きもままならず、言葉を発するのも難しいため、
意思の疎通が困難な児童でしたが、諦めることなく、のえみさんが毎日毎日
童謡を歌い聞かせていると、ある日、パッチリと目を見開き、
のえみさんに笑いかけてくれ、その瞬間「通じ合えた」と感じたそうです。


そのときのような経験を、この漫画を通して多くのかたに知ってもらい、
少しでも偏見のない社会になってほしいという思いが、
この漫画には込められているとのこと。


こちらの漫画『ちがうものをみている-特別支援学級のこどもたち』は、
石風社から1200円+税で発売中です。
ちなみに、早くも韓国の出版社から翻訳出版のオファーがあり、
先日、正式に韓国での出版が決まったそうです。

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