アナ歴40年!邦丸連載企画㉗名物コーナー「お気楽!野村係長」や「邦丸中年買い出し隊」が誕生!

アナ歴40年!邦丸連載企画㉗名物コーナー「お気楽!野村係長」や「邦丸中年買い出し隊」が誕生!

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【野村邦丸 ワタシの履歴書 ~アナウンサー歴40年記念特別連載企画~】

『第27回 日が暮れても待っていてくれた北海道のジャガイモ農家』

1999年からスタートした夕方ワイド「野村邦丸の気分はZUNZUN!」では、
現在の「くにまるジャパン極」まで続く、名物コーナーの原型が誕生しました。

そう「お気楽!野村係長」です。
私はこの番組で、とにかく自分を全部さらけ出そう、と決めていました。

ここまで歩んできた人生のエピソードを話して、その後でコントを演じる。
現在までずっと脚本を担当してくれている、作家の須貝さんに、
その日あったことなどを話して、それをコントに加工してもらう作業が始まりました。

これは番組にとって、本当に大きかったと思います。
私のワイド番組を象徴するコーナーに育ってくれましたからね。

とにかく、恥ずかしい話も包み隠さず、特にH系の話は初体験から
何から何まで全部、さらけ出してます。
隠し事は一切ありません。
これは現在の「係長」に至るまで、一貫したスタンスです。

もう一つ、長く続くことになったのが、スペシャルウィークのプレゼントのスタイルです。
「自ら体を張って、賞品を作っているところまで出かけよう」を
コンセプトに始まったのが、「邦丸中年買い出し隊」。

これは後に「邦丸黄門漫遊記」「くにまるジャパン探訪」などに
引き継がれていくことになります。

今では珍しくないやり方かもしれませんが、
ディレクターと二人で現地へ行き、
自分でプレゼント賞品の提供先に交渉するというやり方は、
我々の番組が業界でも初めてだったと思うんです。
これはヒットしましたね。

北海道、九州、日本海…本当に全国、いろんな所にお邪魔しました。
北海道のジャガイモ農家に東大出のディレクターと伺ったときのこと。

予定が押して、明るいうちに着いて、広大な畑を見ながらジャガイモを
試食するはずが、すっかり日が暮れてしまっていて。

それでも農家の皆さんは、ずっと待ってくださっていて、
その上ふかし立てのジャガイモまで用意してくださって…もう平身低頭です。

ところが、ここでディレクターが大きなミスをやらかしてしまった。
マイクの音量チェックで、設定を間違えてしまったんです。

私はジャガイモ作りの苦心談やセールスポイントを伺って、
「おいしいですね」とふかし立ての味をアピール。

それでも時間をかけては申し訳ないので、若干焦り気味に、
なんとかインタビューを終えました。

そこには農家の番犬がいて、とても大きな声でワンワン、
ずーっと吠えてたので、ちょっと嫌な予感がしていたのですが…。

録音を終えて、ディレクターが確認のため聞き直したところ…録音されているのは
「ワン! ワン!」という大きな犬の声だけ。
それ以外は何も記録されておらず。

東大出が勇気を振り絞って「申し訳ありません! 機械の調子が悪くて…」
すると農家の方は「機械の調子悪いの? じゃもう一度やりましょう。
私も噛んだとこあったからね」と、天使のような一言を…。

我々二人は激しく低姿勢で、録音が終ったのは、夜の9時半ぐらいだったかな。
「泊まっていかない?」
と、勧めて頂いたのですが、いえいえ、もうそこまでお世話になるわけには…と、
そそくさと宿へと急いだのでした。

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野村邦丸:1957年1月17日生まれ。川崎生まれ、日大明誠高校・日大法学部新聞学科を経て1981年茨城放送入社、
フリーを経て1991年文化放送入社。2017年定年退職、再びフリーとなる。
「くにまるジャパン極」パーソナリティ。
家族・高校野球・シカゴ(ロックバンド)、そして酒と肴をこよなく愛する。
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📻くにまるジャパン 極 平日09:00~13:00生放送📻
12月13日からのスペシャルウィーク期間中
「くにまるさん、お客さんですよ!」には
超豪華ゲストが勢ぞろい!!
〇12月13日(月)
南野陽子さん
〇12月14日(火)
阿川佐和子さん
〇12月15日(水)
斉藤由貴さん
〇12月16日(木)
池江璃花子さんのお母様の池江美由紀さん
〇12月17日(金)
元日本ハムのピッチャーの斎藤佑樹さん
詳しくはコチラをご覧ください!!

また、スペシャルウィーク期間中は
「現金1万円クイズ」や「BIG BOSSこと、日本ハム・新庄剛志新監督のオフィシャル名刺プレゼント」「デスクdeみかんプレゼントキャンペーン」など
プレゼント企画も盛りだくさん!!

お聴き逃しなく!!

 

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【野村邦丸 ワタシの履歴書~アナウンサー歴40年記念特別連載企画~】

『第1回 必修単位を落としてもアナウンサーになれる!?』

『第2回 局の玄関にコタツ、トン汁食べながら生放送で県警から大目玉』

『第3回「完璧にパクった」NHK松平アナに仁義を切った話』

『第4回 主夫として生きるつもりが「いつまでそんなことやってんだ!」と一喝されて…』

『第5回 控室で爆睡、本番でスポーツのスの字も聞かれなかった入社試験に合格で「ビックリ仰天」』

『第6回 どうせ中継はないとくつろいでいたら…』

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『第11回 阪神淡路から戻った夜「ワンカップの味がしない…」』

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『第13回 超高級スナックの勘定書に顔面蒼白となった若きエース』

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『第17回 無謀なワタシを本気で叱ってくれた、後の愛妻ミッちゃん』

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『第25回 吉田照美の「期待ゼロ」宣言に応えてしまった「ZUNZUN」第一回』

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