アナ歴40年!邦丸が様々な エピソードを語る連載企画㉒『魚を追って、伊勢正三は渓流の彼方へ消えた』

アナ歴40年!邦丸が様々な エピソードを語る連載企画㉒『魚を追って、伊勢正三は渓流の彼方へ消えた』

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【野村邦丸 ワタシの履歴書 ~アナウンサー歴40年記念特別連載企画~】

『第22回 魚を追って、伊勢正三は渓流の彼方へ消えた』

「にちよう道楽王」のフライフィッシング企画、越後湯沢からの生放送。
伊勢正三さんのギター伴奏で、木根尚登さんがしみじみと「海岸通り」を歌い上げました。

春の木洩れ日の中、爽やかな風が吹く谷川での、奇跡のような時間。
ギャラリーの皆さんも、うっとりと聞き入っていましたね…。

そこで終わっておけば、美しい番組でした。
しかし…。
伊勢正三さん、正やんは、釣る気マンマンな訳ですよ。

技術スタッフと二人、川に入っていきます。実況してもらうつもりが、
「正やん!」呼びかけると
「ごめん、集中してる」。
生放送中なんですが、あくまでもマイペース。

「釣れそうですか」
「それは魚に聞いて」

そのうち「ポイントがちゃうな…」って、上流を目指し始めたから大変です。
電波がブチ、ブチって途切れがちになる。
そして「え!」という言葉を最後に切れた…。

万一に備えてスタンバイしてあった、トランシーバーの電波も届きません。
マネジャーさんは「すみません、釣りになると、伊勢、もうダメなんです。
いずれ戻ると思います」と、お手上げ状態です。

何があってもいいように、技術スタッフは準備していたはずが、
それでも届かないところまで行っちゃった…。

20分ほどで戻ってきて、結局ボウズ(釣果ゼロ)。
まあ、無事に生還してくださって、ありがたかったんですけど、
正やん「アンタの慌てぶりが楽しかったよ」って。

でも新潟の山の中で、生放送の電波がブチブチ切れて。
慌てる以外に何ができますか?

もう一つ、この「にちよう道楽王」で忘れられないのが、
残念ながら旅立たれてしまったヒデキ、西城秀樹さんとの思い出です。

ある日、四谷の文化放送から、市ヶ谷方面に二人でブラブラ散歩するという企画を放送したんです。
まあ、日曜日でそんなに人もいないので、成立したんですけどね。

ベタな企画ではありますが、ヒデキさんが歩いていると、
向こうの方からブーメランが飛んできたりとか、
交差点の向う側でYMCAを踊ってる女性がいたりとか、
そんなネタを仕込んでおいたんです。

その時、ヒデキさんって、ホント、いい人なんだなー…って、しみじみ思いました。
だって、普通、道を歩いててブーメランなんか飛んでこないですよ。

それを、失笑しながら
「いやあ、こんなコトってあるんだなあ…普通に歩いてて向こうから
ブーメランが飛んできたのって、生まれて初めてだよ…」
「四谷の街角で、YMCA踊ってる女の人に偶然出くわすなんて…こんなこともあるんだねえ」って。

しかも、普通の私服姿とはいえ、西城秀樹ですよ。
中継してるのはわかるんだろうけど、みんなすれ違うと二度見してくんです。
今のヒデキ? なんで? なんで? …って。
そんな中、まったく動ぜず歩いて行く…。
本当にイイ人、そしてスゴイ人でした。

「にちよう道楽王」では、まだまだお話したいエピソードもいろいろありますが、
今回はこのあたりで。
さらにこの後、夕方、そして現在に通じる朝と、ワイド番組の担当が続くことになりますが、
そのあたりのことは、また、改めてお話したいと思います!

~次号は12月に配信予定です。お楽しみに!~

過去の記事はこちら👇
【野村邦丸 ワタシの履歴書~アナウンサー歴40年記念特別連載企画~】

『第1回 必修単位を落としてもアナウンサーになれる!?』

『第2回 局の玄関にコタツ、トン汁食べながら生放送で県警から大目玉』

『第3回「完璧にパクった」NHK松平アナに仁義を切った話』

『第4回 主夫として生きるつもりが「いつまでそんなことやってんだ!」と一喝されて…』

『第5回 控室で爆睡、本番でスポーツのスの字も聞かれなかった入社試験に合格で「ビックリ仰天」』

『第6回 どうせ中継はないとくつろいでいたら…』

『第7回 無事野球中継デビュー、連日奮闘もバラエティへの憧れが抑えきれず…』

『第8回 「今までにないニュース番組を作る」確かにタイトルは今までになかったが…』

『第9回 棺を乗せた軽トラの車列を見て「何も喋れない…」』

『第10回 もう家業はダメかもしれん。でも従業員は全員生きとった。これだけや…』

『第11回 阪神淡路から戻った夜「ワンカップの味がしない…」』

『第12回 ゲームセット、でも解説者はとっくに消えていた』

『第13回 超高級スナックの勘定書に顔面蒼白となった若きエース』

『第14回 「ノ…ノムダクニマドゥでふ…」酩酊状態で放送開始!』

『第15回 お前と野球中継するつもりはない。面白い中継をする』

『第16回 本人の知らないところで誕生していた…我がラジオネーム「邦丸」』

『第17回 無謀なワタシを本気で叱ってくれた、後の愛妻ミッちゃん』

『第18回 お待たせしました。七五三のなれの果ての入場です!』

『第19回 阪神淡路、地下鉄サリンの衝撃とリハビリの日々』

『第20回 恐~い借金取りのお兄さんが「まあ、上がれや」』

『第21回 警察公認のノゾキって…そんなのアリ!?』

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野村邦丸:1957年1月17日生まれ。川崎生まれ、日大明誠高校・日大法学部新聞学科を経て1981年茨城放送入社、
フリーを経て1991年文化放送入社。2017年定年退職、再びフリーとなる。
「くにまるジャパン極」パーソナリティ。
家族・高校野球・シカゴ(ロックバンド)、そして酒と肴をこよなく愛する。
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📻くにまるジャパン 極 平日09:00~13:00生放送📻
【深読みジャパン(09:10頃~)】PICK UP!👇
月曜日 大谷昭宏さん
11月8日「10万円の一律給付金『所得制限を設けるべきではない』」
火曜日 吉崎達彦さん
11月2日「吉崎流衆院選の総括!自民大勝と維新大躍進について私はこう読んだ」
水曜日 二木啓孝さん
10月27日「全国の水道管が一斉に老朽化、破裂する例も…なぜ工事が進まない?」
木曜日 伊藤惇夫さん
11月4日「衆院選、なぜ立憲民主党は敗北したのか?伊藤惇夫氏が分析」
金曜日 佐藤優さん(第1・3・5金曜日)
11月5日「衆院選の結果どう見る?『岸田総理と公明党の距離は近づく』」

【くにまるさん、お客さんですよ!(10:17頃~)】PICK UP!👇
10月15日 岡田晴恵さん「『新しい変異ウイルス大流行のリスクも』感染症の第一人者、岡田晴恵が指摘する第6波とは?」

10月18日 錦織一清さん「少年隊のニッキを“お笑い担当”にしたのはジャニー喜多川さんの教育」

10月19日 吉田照美さん「伝説の番組「やる気マンマン」復活!? 」

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くにまるジャパン 極

くにまるジャパン 極

月〜金 9:00~13:00

その他の主な出演者

人生ひとまわり。 2017年1月に還暦を迎えた野村邦丸が27年間在籍した文化放送を退職し、 フリーアナウンサーの道を歩み始めています。 これに合わせて大幅リニ…

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// 2022.04.28追加