斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
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  • 第779回:首都圏に不要不急の外出自粛、その余波とは

    気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は「感染拡大の歯止めに待ったなし。政府・自治体の対応」。

    昨日は、政府対策本部の設置、小池百合子都知事との面会、G20との緊急テレビ電話会議と慌ただしい1日だった安倍総理、国会で取材中の山本カオリ記者はG20のテレビ電話会議について、新型コロナウイルスを克服するため各国足並みを揃える、強大な財政政策をとることで一致したと伝えました。

    また、感染拡大防止の基本的対処方針の原案では、都道府県から要請で学校や施設などを停止させることができ、その期間は3週間とのこと。健康観察や報告、正確な情報提供を含めるとそのくらいの時期が適当だということでした。

    一方、同じく慌ただしい小池知事の動きを伊藤佳子記者が伝えました。

    1都4県知事によるテレビ会議、今週末都心部は外出を自粛されるわけですが、その結果、感染者がどのように推移するのか、週明けの数値を鑑みて考えるのではとしています。



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    そして、週末の外出自粛を受けて、若者はどう受け止めているのか。佐々木瞳記者は、渋谷からレポート。

    一番危機感が薄いとされる若者からは「遊べる時期が今のうちだから遊んでおこうかな」、「(高齢者は重症化しやすいから)おじいちゃんちには行かないようにしている」といった声が聞かれました。また、若者が多く行きかうSHIBUYA109も週末は休館を決めています。総支配人の澤邊亮さんにお話を伺うと「この重要な局面で109に何ができるのか考えて決めた。若い人が休館を通じて知ってほしい」と想いを伝えてくれました。



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    今を切り取る『きょうのナマチュウ』は「羽田空港の新飛行ルート、明後日からスタート」。

    羽田空港の国際線増便のため、旅客機が都心を低空飛行する新ルートが3月29日から運用されます。周辺住民からは安全性などの不安を抱えたままのスタートとなり、新型コロナウイルスで飛行数も減る中、慌てて始めなくても...とも感じますが「止まれないのが行政」と荻原さん。

    岡田紀子記者は、これまの経緯を簡単におさらいしました。今回新ルートが増えることで6万から9万9千便に増えるということで、新ルートとなる大井町から細木美知代記者が住民にインタビュー。「真上を通るから響く、工事してるみたい」、「仕方ないけど、落下物とか不安」といった声が聞かれました。窓を二重サッシにすることを検討している方もいるそうで、不安が広がっています。

    「羽田問題解決プロジェクト」の代表、大村究さんに今の心境を伺うと「この問題については24団体もあり反対してきたのに、一切耳をかさずに強行した。残念だし、無念」と胸の内を明かし、過密都市での低空飛行の危険性を訴えた上で、今後は署名の準備や、訴訟を始める動きもあるとお話してくれました。



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    『SAKIDORIニュースパレード』は、報道スポーツセンターから石川真紀キャスターが担当。ニュースパレードでお伝えする主な内容を紹介しました。

    そして、主要な建物が消失した首里城の復元について、政府は2026年までに復元を目指す工程表を決定しました。それによると2022年までに工事に着手するとし、問題となった火事対策として、スプリンクラーなどの設置も予定しているそうです。

    問題は、材料となる木材で、前回も使われた台湾ヒノキなどが調達なのか検討もしっかりと行われるということです。また、今回は完成しただけを公開するのではなく、復元の過程を見せながら公開していくとのことで、どのように作られていくのかもひとつの観光資源となりそうです。



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    経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『きょうのオピニオン』は「お蔵米をお出しなさい!」。

    と、その前に! 3月25日にから始まった「生活福祉資金貸付制度」について荻原さんが解説。新型コロナウイルスにより休業、失業された方への特例貸付制度で、それぞれ内容が異なります。

    ●失業された方・・・上限20万円を無利子で。償還期間は2年以内。

    ●休業された方・・・20万円を3ヶ月間無利子で。償還期間は10年以内。

    また、これらは併用して使えるので、困っている方は窓口の社会福祉協議会で聞いてみてください。

    そして、問題の出してほしいお蔵米はどこにあるのか・・・それは最近のオピニオンでも荻原さんが再三お伝えしているように日銀の当座預金にある400兆円のこと。苦しい経営を迫られている銀行は儲けにならない中小零細企業に貸すことを渋っているといいますが、荻原さんは貸し倒れにならないために政府が保証をつけて融資してあげるべきという考え。そうすることで企業に覇気が出る! どんどん出せ! と訴えました。



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    今日の『SAKIDORIスポーツ』は、長麻未アナウンサーが担当。

    今日は、スタジオにラグビー元日本代表でラグビー解説者の大西将太郎さんにお越し頂き、7人制ラグビーの男子日本代表など、ラグビー界全体のお話を伺いました。

    東京オリンピック延期を受けて、先週木曜日から熊谷で合宿を行っていましたが今後の日程は見直されることになりました。福岡堅樹選手は「自分にコントロールできないことは仕方ない。自分のできることをやっていく」とポジティブなコメント。大西さんも、「まだ最終セレクションの時期じゃないから、ライバル期間が長くなった、調整期間が長くなったと思えば」と前向きにとらえていました。

    また、トップリーグ中止も「仕方ない」とした上で、ワールドカップからのラグビー熱を冷めさせないようにする取り組みが大切だということです。



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    伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。

    中国の感染拡大防止に向けた現状を語った中国の孔鉉佑在日大使の記者会見を吉田涙子記者が取材しました。孔大使によると、昨日までの感染者数が累計81285人、治った人が74588人と治癒率が91.7%。その後感染者もほぼなく、基本的には感染は遮断できたと発表。産業も一定以上の再開が行われていて、製造業は80%以上、サービス業も50%前後ということでした。

    マスク不足が心配される日本について、中国各地で生産が再開するに伴い、早期に製造を再開させ感染症予防に手伝いたいとしました。また、初期段階での対応の失敗を聞く質問については「きちんとやってきた」と初動に問題なかったとし、発生源が中国ではという質問には「発生源はどこかわからない。専門家の意見を聞くべき」と発言しました。



    今日の『世の中SAKIDORI』は、インタビューコーナー「一美が訊く」!

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    お話を伺ったのは、福島県飯舘村に唯一残るお寺・善應寺の30代目住職、草野周一さんです。草野住職は東日本大震災後、一度は避難を余儀なくされましたが、2週間後には「そろそろ戻らなきゃ」と思ったそうです。

    あれから9年、今の草野住職の想いを伺いました。

    福島県の二本松市に移り住み、制限区域だった飯舘村へは通う形で気にかけていた草野住職、放射線量への恐怖を聞くと「不思議と怖くなかった」といいます。戻ったときは片付けや亡くなった方の葬式をしていたそうで、その中でも一番多かったのが、寺に来た方や、逆に相手の場所に出向いてお話を聞いてあげることでした。内容はたわいもないことで、将来の不安を口にする方もいましたが、一緒になって考えるけどわからなかったと正直な想いを語ってくれました。

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    そんな善應寺、実は現在本堂を再建しています。

    本堂を再建することで、帰ってきた方、近くを通った方にお寺のことを思い出してほしいからという理由で、いいものを作って50年、100年と残していきたいということです。

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    避難先で新たな生活を始めるのではなく、飯舘村、そして善應寺に戻ってこの場所を守り続ける草野住職の意志の強さに、斉藤キャスターも大きく感銘を受けていました。



    【今日の1曲】 人にやさしく / THE BLUE HEARTS



    今週もお聞き頂き、ありがとうございました!

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