斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
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  • 第869回:香港 民主派への圧力

    気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、民主派への圧力が強まっている香港の現状を取り上げました。

    香港で今年9月に行われる立法会の議員選挙をめぐって、香港政府はきのう、民主派候補12人の立候補を取り消しました。先月施行された香港国家安全維持法のもと、当局による民主派の政治活動への締め付けが強化されていくものと見られます。

    現地から、香港中文大学の大学院生・石井大智さんに様子を伺いました。現在の香港は4月1日以降は新型コロナウイルスの影響で抗議活動はなく、SNSも避けられるようになったそうです。そして、今回取り消された12人には穏健民主派と呼ばれる候補も含まれていて、幅広い民主派が取り除かれているため公正な形での選挙とは言えるのか疑問が残ります。しかし、香港国家安全維持法によりどんな発言で逮捕されるのかわからない状況が、市民を不安にさせているようです。


    そして、香港政治がご専門の神戸大学、倉田徹教授にもお話を伺いました。今回の民主派候補者取り消しの狙いは、選挙で民主派候補が過半数議席を獲得するのを阻止するためであり、このままでは過半数獲得してしまうと中国政府も警戒しているそう。さらに話は一国二制度の崩壊や、先日亡くなった李登輝元大総統へと展開しました。



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    今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、新型コロナウイルスの最新情報。

    きょうは、東京都で新たに463人の感染が確認されました。400人を超えたのは初です。

    きょう行われた分科会は3時間にもおよび、微細な飛沫で感染が起きるマイクロ飛沫感染についても言及がありました。政府の指標としてのレベル分けなども行われ、まだ詳しい数値は確定していませんが、それは次回に繰り越されました。

    また、今の現状について感染症の専門家である神戸大学の岩田健太郎教授にお話を伺いました。

    感染者急増の状況を「残念ながら予想通り」だといい、2週間前の動きが今出てきているということは、今から2週間後はさらに増えるだろうと予測。現在の対策も場当たり的でその場の雰囲気で決めている印象を受けると感想を述べました。また、新型コロナウイルスの感染について、「呼吸不全は時間が遅れてやってくる。若い方で軽症や無感症ならいいけど、そうじゃない人は遅れてやってくることを知ってほしい」といい、アメリカのテキサス州で感染者が増えたとき、死亡者は増えなかったが1ヶ月度後に急増したことを例に説明してくれました。

    今後必要となる感染予防として、経済を止めることは必要ないが、リスクのあるところをブロックすることが重要で、すべてを自粛するのではなく、メリハリが大切をお話しました。

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    また、佐々木瞳記者は、新橋のSL広場からレポート。酒類を提供する飲食店の方の声をお送りしました。

    「せっかく流れが戻ってきたタイミングでの発表は責任感がない」と慎重になっている客足をさらに遠ざけるような対策に不安と不満の声が聞かれました。



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    鈴木純子キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。

    まずは、ニュースパレードでお伝えする主な内容をご紹介しました。

    そして、きょう取り上げたのは、政府が発表した2020年版「子ども・若者白書」の結果について。

    結果では、悩み相談はメールやSNSでやるという回答が直接対面よりも上回りました。その理由について、今の若者は通話はほとんどせず、SNSに頼っているというインフラの変化と、文字だけで伝える方が対面よりもハードルが低いということ。相手に表情や声色を伺われるとハードルが上がるそうです。

    また、11.1%は「誰にも相談したいと思わない」と回答していて、自己責任という風潮の蔓延や相談をしてもいい返答が得られないという経験を持つ子どもということでした。



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    経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『今日のオピニオン』。

    テーマは「10兆円あれば何ができる」。

    先週に引き続き「何ができるシリーズ」。今回は補正予算の予備費10兆円!

    「倒産も始まっている病院などの医療機関に配ると1施設1200万円ずつわたすことができる」といったわかりやすい解説をした頂いた後、「今後お金を使わなきゃいけないのはコロナを抑え込むための対策費!」と語る荻原さん。現在、ワクチン開発にあてられているお金は1300億円ほどだといい、「予備費の中から1兆円でもいい。こういうことに使わなかったら何のための10兆円なの!?」と温存の意味のなさを説きました。



    今日の『SAKIDORIスポーツ』は、西川文野アナウンサーがここまでに入っているスポーツニュースを紹介。

    ● メジャーリーグ、エンゼルスの大谷翔平選手、今シーズン第2号、2試合連続のスリーランホームラン。

    ● 大相撲7月場所。1敗で並ぶ朝乃山ち照ノ富士は、このあと直接対決。また、2敗の横綱・白鵬はきょうから休場。

    ●3月から中断していてNBAがリーグ戦を再開。



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    伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。

    新型コロナウイルスの影響で今年3月から公演を中止していた宝塚歌劇団。今日から日比谷にある東京宝塚劇場が再開しました。

    出演者の数を減らす、演奏はオーケストラではなく録音、入り待ち・出待ちは禁止、入場前の検温、マスク着用義務など、感染予防対策もしっかりと行われていて、ファンのみなさんは今か今かと待ちわびた再開となったようです!

    今後、他のエンタメにもどのように影響していくのか、楽しみになるニュースでした。



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    今日の『世の中SAKIDORI』は、精神科医で映画監督の和田秀樹さんによる「週刊ワダヒデキ」。

    テーマは「会社に行きたくない人の働き方改革」。

    「会社に行きたくない」という感情は誰しも経験があると思いますが、実はそれ心身の不調のサインなんだとか! 上司とうまくいかない、仕事のノルマがきつい、満員電車に乗りたくない...など理由も様々ですが、実は仕事のストレスの第1位は「人間関係」。和田さんは、「人付き合いをしなくてすむテレワークに変えたらいい」といいます。

    会社に行くことがいいと思っている人はまだ多いそうですが、仕事はできるが人づきあいが苦手な方への配慮が今後大切だといい、上司の方も、本人に意見を聞いたり、業績を見るなどその人がテレワークにあっているかどうかを見極めてほしいとお話してくれました。

    また、「仕事で我慢はし過ぎるな」とアドバイス。急に心が折れてしまうと日常生活が送れなくなってしまい元も子もないので、自分にあった仕事環境でメンタルの健康を保って欲しいとお話してくれました。

    週刊ワダヒデキでは、みなさんからの相談をお待ちしています。件名に「ワダヒデキ」と書いて、「sakidori@joqr.net」まで。



    【今日の一曲】 あまく危険な香り / 山下達郎



    今週もお聞きいただき、ありがとうございました!

  • 第868回:人工心肺装置「ECMO」の課題

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    全国で新たな感染者が1000人超え。唯一、感染者がゼロだった岩手県でも2人の陽性が判明し、感染者は全都道府県に広がっています。

    お話を伺ったのは、感染制御学がご専門の東邦大学教授 小林寅喆さん。
    具体的対策がとられていない中で、色々な解除がされ、人の移動も多かったため、大規模な都市での感染が拡大しているのが現状と見ていて、感染経路不明者が増えているところから、ある程度、市中感染は大きくなってきていると感じるそうです。
    どうしても濃厚接触となってしまう家庭内感染を防ぐには、無症状感染では難しいところではありますが、少しでも「日常と体調が違うな」となった場合には、隔離して、きちんと消毒・マスク着用などを行うことが大事。率先して、家族への拡がりを防いでいきましょう。

    東京都の重症者もじわりじわりと増えています。その重症者を治療するうえで"最後の砦"になるのが、人工心肺装置「ECMO」です。
    「ECMO」とはどのような装置なのかを細木美知代記者にまとめてもらいました。
    人工肺とよばれる肺の機能を担ってくれる装置「ECMO」は、患者の血液を体外に排出、酸素を加えて体に戻し、重症患者の弱った肺を休ませて、回復につなげる役目をします。日本にはおよそ1400台あるものの、扱える医師が少ないのが問題。
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    「ECMO」を使った治療の第一人者でもある「ECMOnet」代表、かわぐち心臓呼吸器病院の竹田晋浩院長にお話を伺いました。
    もともとウイルス性の肺炎に非常に有効とされている「ECMO」。例えば、MARSを通常の呼吸器での治療の場合、重症化された患者さんの致死率は100%なのに対し、「ECMO」での治療の場合40%ほどに。救命率は72%で、非常に有効だということが分かっています。
    しかし、問題なのが、「ECMO」開始には最低でも10名くらいの医療スタッフが必要だということ。
    さらに、新型コロナという特殊な感染症のため、感染症対策を上乗せしないとならず、ますます大変!
    日本にある台数1400台というのは、世界でも有数の保有国と言えるほど十分な数だそうですが、「ECMO」は装着しただけで病気が治るわけではなく、きちんと適切な処置をしないと意味がありません。
    「もともと「ECMO」を用いた呼吸不全の治療が出来る人や施設が限られてしまっている。現在は厚生労働省の事業で、全国をまわって「ECMOnet」が講習会をスタートさせた。具体的な管理の仕方を覚えればある程度、大丈夫。」
    「ECMO」の数さえあればいいというわけではなく、この装置を適切に扱える人材の数を増やすことの重要さを語ってくださいました。

    「今」を切り取る『今日のナマチュウ』は2つに注目。
    1つ目は、新型コロナ感染拡大や豪雨災害への対応など、国会で審議すべき課題が山積しているとして、野党が臨時国会召集を要求へ。
    明日にも大島議長に対し、召集の要求書を提出することにしています。
    それを前に今日、野党4党の党首会談が行われました。
    国会から山本カオリ記者です。
    会談後、立憲民主党・枝野幸男代表は記者団に、安倍総理が1カ月以上にわたって国会や記者会見で説明していないことに触れ、「国民への説明責任を全く果たしていない」と批判。お盆休み返上で1日も早く召集すべきだとしました。
    「今すぐ必要ないんじゃない」というのが与党側で、徹底攻撃を避けたい本音も見え隠れします。
    山本記者の取材によれば、永田町では、「消費税8%に引き下げ」「5%まで一気に」という具体的な話も伝わってきているようです。
    引き上げられた消費税を下げる、これを決断すれば安倍総理の大英断とされる可能性も。
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    2つ目は、「八王子スーパーナンペイ事件から25年」。
    改めてどのような事件だったのかを、西村志野記者に伝えてもらいました。
    1995年7月39日21時15分すぎ、東京都八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所で、いずれもアルバイトで高校2年の矢吹恵さんと前田寛美さん、パート店員の稲垣則子さんが頭を拳銃で撃たれ殺害。金庫には弾痕がありましたが、中の現金約500万円は残っていたというこの事件。解決につながる情報の提供者には上限600万円の懸賞金が支払われます。
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    警視庁「八王子スーパーナンペイ強盗殺人事件」特別捜査本部の指揮をとられている、管理官の岩城茂さんに、捜査の現状について伺いました。
    捜査は、新たな捜査技術・鑑定技術を証拠に使えないか検討しながら粛々と進めているそうですが、25年経って、お話を聞きたい方の所在確認に時間がかかったり、お話を聞いても忘れてしまっている方が多いというのが難しい点だといいます。
    岩城さんは「1つの犯人像にこだわらず、あらゆる可能性を排除せずに進めていくことが大きな課題。25年が経ち、厳しい状況ではありますが、必ず犯人を検挙し、事件解決をご遺族に報告したい。そのためにもラジオを聴いている方に、情報提供をお願いしたい。どんなささいなことでもかまいません。事件解決の糸口になるかもしれないので、お願いします。」とお話してくださいました。
    情報提供は「警視庁八王子警察署」へお願いいたします。
    TEL:042-621-0110(署代表)


    鈴木純子キャスターがお届けしている『SAKIDORIニュースパレード』
    報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介しています。
    今日は、福島県郡山市の飲食店での爆発について、ここまでに分かっていることをお伝えしました。
    福島県郡山市の飲食店「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」で今日午前9時前、爆発がありました。消防や県警などによると建物が全壊、男性1人の遺体が建物跡から見つかり、18人が重軽傷を負っています。県警はガス漏れがあり、爆発した可能性があるとみて捜査。
    この飲食店は、新型コロナの影響で休業し、明日からの営業再開のため、内装工事中だったということです。
    爆発の起きた飲食店の近くにある会社「ニノテック」で働く方の声もお聴きいただきました。
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    俳優の石田純一さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「コロナがあぶりだしたもの」
    病巣を抱えた社会システムの脆弱さがコロナで抉り出され、人々の意識、悪魔的な部分がどうも表面化してきていると石田さんは語ります。
    新型コロナウイルスに対する恐怖感から、根拠・論拠なく決めつける「無理解」、「不寛容」によって、感謝こそすべき医療従事者や、その家族に対してのいじめが起きるこの状況を憂いました。
    「この状況を容認して放置するかどうかは僕ら次第。むしろ是正するチャンスだと思う。人種差別もあぶりだされて大きなうねりになっている今、社会が抱えた病巣を変えるチャンス!強いところに忖度ばかりするんじゃなくて、弱い人たちに寄り添って、一般大衆が幸福感に満ちる社会にしよう。」と訴えました。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    永野景子デスクが、「メジャーリーグ・エンゼルスの大谷がマリナーズ戦に4番・指名打者で出場し、今シーズン第1号となるスリーランホームランを放った」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。

    『ニュースパレードアネックス』
    東京都では新型コロナウイルスの新たな感染者が367人と1日の感染者数としては過去最多となりました。
    小池知事はモニタリング会議や対策本部会議を開き、医師など専門家からの意見をふまえ、臨時の記者会見を開いています。
    都庁から岡田紀子記者のレポートによると、検査が5800件を超えているので多くなると、小池知事は今朝の時点で話していたそうです。
    17時から始まった記者会見では、感染状況は『感染拡大特別警報』の状況だと強い危機感を示しました。
    現在の危機的状況を踏まえて、東京都は、新型コロナウイルス感染症対策条例を改正し、事業者のガイドラインの順守と感染防止徹底宣言ステッカーの掲示を義務化します。都民にもステッカー掲示店の利用を求めるとのこと。
    また、8月3日から31日まで飲食店などに営業時間短縮を要請。応じた事業者に協力金として20万円を支給すると表明しました。
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    『芸能アラカルト』
    放送作家でコラムニストの山田美保子さんが語ってくださったのは、今月21日、急性骨髄性白血病のため亡くなった国際的ファッションデザイナーの山本寛斎さんについて。
    デヴィッド・ボウイ、エルトン・ジョン、最近ではレディーガガの衣装なども手掛けていらっしゃいました。
    訃報は娘の山本未来さんのInstagramで明らかに。異母弟である俳優の伊勢谷友介さんも追悼のコメントを出されています。「KANSAI YAMAMOTO」ブランドは寛斎さんの弟さんがライセンス契約をし、今後も続いていくそう。
    今日は、以前、寛斎さんと番組でご一緒した永野デスクが、サプライズバースデープレゼントをもらったエピソードも披露。人を驚かせたせ、楽しませることが大好きだったお人柄を偲びました。ご冥福をお祈りいたします。
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    【今日の1曲】 SOMEBODY'S NIGHT / 矢沢永吉
  • 寛斎さん

    こんにちは。 永野景子です。


    急性骨髄性白血病のため今月21日に亡くなった山本寛斎さん。
    とてもエネルギッシュでパワフルで、元気な方でしたね。
    今日の「芸能アラカルト」でもお伝えしましたが、私、寛斎さんから
    誕生日プレゼントをいただいたことがあるんです。


    かつて担当していた番組にゲスト出演して下さった際、
    私の誕生日が近く、アメリカの独立記念日ということもあってか
    覚えてて下さったんですよねー。
    誕生日当日、それはそれは立派な胡蝶蘭が届きました。


    かなり驚いてるところへ、会社の代表電話にご本人から電話が。
    『もしもーし! 寛斎さんですよー! ビックリしましたかー??』
    そりゃビックリしますよ。
    『ボクねえ、人をビックリさせるのが大好きなんですよ!』


    ゲスト出演にあたり、事前に打ち合わせがしたいからと、
    寛斎さんの事務所にスタッフとともに行ったことも覚えています。


    あらためてご冥福をお祈り申し上げます。


    明日のサブキャスターは、
    寛斎さんの義理の息子は椎名桔平って知ってるかな?
    西川文野アナです!

  • 第867回:小池百合子知事に一美が聞く!

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』は2本立て。
    記録的大雨により氾濫した山形県の最上川。流域にある住宅への浸水被害が発生しています。

    浸水被害が報告されている大石田町と大蔵村の状況を西村志野記者に伝えてもらいました。
    現時点では、怪我などの人的被害はどちらの町でも報告されていません。
    しかし、浸水被害のほかにも一部地区では断水も起こっています。これまでも大雨の影響で最上川の増水というのはあったそうですが、氾濫は40~50年ぶり。新型コロナ感染のこともあり、職員の方々も対応で気が抜けない状況だということです。
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    2つ目は、東京都の小池百合子知事、単独インタビューです。
    斉藤一美キャスターが医療提供体制の現状、東京オリンピック開催可否など、じっくりお話を伺いました。
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    2期目となる今、いかにしてコロナ対策を着実に進めていくかが、1期目であろうと2期目であろうと、知事である限り重要な役目であると語った小池知事。いわゆる「夜の街」という言葉、知事自身は好んで使っているわけではないそうです。病床については迅速に2800床の確保を要請中。
    こういう状況でオリパラの開催は可能なのかを問うと、「今年から1年延期されたわけですが、逆にこの間を有効に活用して、ウイルスという見えざる敵に打ち勝つんだということを都民の皆さんとともに進められるようにしていきたい。感染症との戦いの打ち止めのサインが、さらに大きな意味をもたらすのではないかと考えている。今、世界が混乱する中において、むしろ国際競争に打ち勝つためにも、コロナ対策をしっかりやり、オリンピックを成功させるっていうのは国益なのだ。」と語りました。
    このほか、東京が除外された「Go To トラベル」、築地・豊洲市場についてなども聞いています。ぜひradikoのタイムフリーで!
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    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    感染状況が悪化する中、渡航自粛要請を出すかどうかが注目されていた沖縄県。
    玉城デニー知事は、渡航自粛要請はせず、不要不急の渡航について慎重な検討をするよう求めました。

    お話を伺ったのは、沖縄県の新型コロナウイルス対策専門家会議の委員で、沖縄県立中部病院・感染症内科の医師、高山義浩さん。
    なかなか厳しい状況の沖縄ですが、都道府県の移動にもいくつかのパターンがあり、出張や親族訪問のほうが高齢者と会う可能性は高く、自粛を求めるにもポイントを絞ることが大事だといいます。
    感染者数は確実に増えているものの4月と比べて検査数も増えているので、過去最多という数字に動じる必要はなく、増加傾向にあるのだというところを注視すべきだそう。
    また、ウイルスに過剰に心配するがあまり、予防法の基本がおろそかになっている方もいらっしゃるようです。(皆さんも、手洗いで爪の間まできちんと洗えているかなど、気にしてみてください。)
    今後の沖縄の対応として、「疑わしい方々に対して、迅速に検査が行えるようにするのが基本。米兵・軍雇用員の方々に検査を受けてもらうなど徹底。今1番警戒しているのは高齢者の感染事例が増えていること。沖縄は、東京と違って世代間交流がさかんで、高齢者への拡大は他県よりも早い可能性が...。」と懸念されていました。
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    那覇市・国際通りも、今年は新型コロナウイルスの影響で観光客は激減しています。
    細木美知代記者が、那覇市国際通り商店街振興組合連合会の事務局長 石坂彰啓さんにお話を伺いました。
    4連休は、連休前に比べて2倍くらいの人が訪れましたが、例年に比べるとまだまだ。連休が終わってからは2割ほどに減っているそうです。
    感染予防策を講じながら様々な取り組みを行っている那覇市国際通り商店街振興組合連合会。組合員の方々と応援プロジェクトもスタートさせ、再活性化を目指して1歩1歩頑張っています。
    今回、渡航自粛要請が出されなかったことについては、「それも1つの判断だと思う。この時期は年間で1番、観光客が多い季節。渡航自粛をするとなると、県民への経済対策・補償とセットで出さないとならないので、そこも課題。今後も、コロナはそう簡単にはなくならないだろう。そういう中でも生きるために事業をしないとならない。安全安心な商店街つくりをしていく。」と語ってくださいました。


    今週は鈴木純子キャスターがお届けしている『SAKIDORIニュースパレード』
    報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介。
    さらに気になるニュースとして、「1億年前の微生物が復活、増殖に成功」という話題をピックアップ!
    南太平洋の深海底を掘削し、白亜紀半ばの地層から採取した細菌に密閉容器内でエサとなるアンモニアやアミノ酸を与えて培養したところ、増殖したことが分かったと、海洋研究開発機構や高知大、米ロードアイランド大などの研究チームが英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表しました。
    微生物は栄養の欠乏した海底下で、生命活動を極限まで低下させて生き延びたと研究者は推測されます。今後は、増殖した微生物を詳細に分析し、新たな研究へと展開したい意向です。
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    作家の古谷経衡さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「韓国の謝罪する安倍像について」
    韓国の慰安婦を象徴する少女像の前でひざまずき謝罪する安倍総理に酷似した像について、古谷さんも、昨日のコメンテーター・小西克哉さんと同様、「税金とかで作ってるわけじゃなく、民間団体が作ってるんだし、黙殺でいい。公人がコメントするのはおかしい。」とし、さらに踏み込んで言えば、「この問題は誹謗中傷の類で、日本も韓国もどっちもどっちだよね~と言っている人がいるけれど、それは違う。どっちもどっちじゃないよ!」と、20年以上前から日本が根拠なくしてきた韓国人や在日コリアンへの誹謗中傷について解説しました。
    また、今回の件に怒るのであれば、スミソニアン航空宇宙博物館に今なお展示され続けている、広島に原爆を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」についてはどうなのかと疑問視。
    「スミソニアン博物館の方が平昌の植物園よりも意味合いが強い。これらについては何も言わない
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    『SAKIDORIスポーツ』
    水谷加奈アナウンサーが、「メジャーリーグ・レイズの筒香、エンゼルスの大谷、レッズの秋山ら、日本人選手3人がスタメン出場」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。
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    『ニュースパレードアネックス』
    東京都は、新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて、入院治療の必要ない軽症や無症状の人たちを受け入れる「宿泊療養施設」として、新たに3つの施設を開設しました。
    伊藤佳子記者のレポートです。
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    ここ1週間で1800人を超える感染者が出てきている東京都ですが、歌舞伎町と浜町の東横イン、2つの療養施設を今日開設しました。31日には、品川プリンスイーストタワーも療養施設に。借り上げたホテルの半数の部屋を使用するため、およそ1200室ほどになるとか。
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    昨日、歌舞伎町の東横インを取材した伊藤記者。ゾーンニングもしっかり、お掃除ロボと案内ロボのロボコンが設置されていました。
    ▼こちらがロボコン。「洗濯がしたい」など声をかければ、洗剤の場所など案内をしてくれます。
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    以前は隔離のためにホテルに入るのを拒む方も多かったようですが、今は平均5日~6日の滞在で済みます。個人の費用負担もなし。
    少しづつ改善された部分として、服や本などの差し入れが出来るようになったりなど運営面でもより過ごしやすくなってきているようです。

    『SAKIDORIクリニック』
    本郷赤門前クリニック 院長で医学博士の吉田たかよし先生が「コロナ感染のストレスとリモートワークで増加している腰痛と腰の違和感」というお話をしてくださいました。
    人体というのは、座り続けると腰痛になるように出来ています。腰痛対策の基本は座り続けないこと。1分でいいから、15分に1回立ち上がりましょう。猫背の弊害を防ぐために正座もオススメ!正座をすると腰の部分が猫背と正反対で反ることで、腰のダメージをリセットできるそうです。

    【今日の1曲】 ブラック・マジック・ウーマン / フリートウッド・マック
  • 第866回:与論島、在日アメリカ軍基地...広がる感染

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    新型コロナウイルスの感染、全国的に再び拡大か?

    まずは、今日行われた西村経済再生担当大臣と6つの政令指定都市の市長とのテレビ会談の内容を、奥山拓也記者にまとめてもらいました。
    会談は冒頭のみが公開され、林文子横浜市長のほか、秋元克広札幌市長、河村たかし名古屋市長、門川大作京都市長、久元喜造神戸市長、高島宗一郎福岡市長が参加。
    西村経済再生担当大臣は、接待を伴う飲食店でのクラスターが発生していることから、ガイドライン遵守、感染防止策の徹底を改めて求めました。
    市長たちからは、PCR検査に非協力的な店舗が多いことなどがあげられ、ガイドラインを守らず防止策を徹底していない店舗で感染者が出た場合は、二次感染を抑えるため、店舗名を公表することが個人情報保護法の観点から難しいとも報告され、そのあたりをきっちり議論してもらいたいと訴えました。
    今週にも新型コロナ感染症対策分科会を開き、対策強化を進める見通しです。

    感染者が増えている鹿児島県の与論島の山元宗 町長にお話を伺いました。
    与論島では、22日から36名の陽性者が出ています。飲食店は島内に約70ほど、ほとんどのお店が休業・自粛中。総合病院が1つ、診療所1つ、老人施設にお医者様がいるという医療体制です。  
    感染防止策としてこれまで以上に、空港や島民に検温、3密の対策やマスク着用、不要不急の外出の自粛も呼び掛けていらっしゃるそうです。
    今年は7月に入って、前年の45%ほどの3000名くらい観光客が訪れていたようで、「Go To トラベルキャンペーン」を利用してこれからどんどん観光に...という段階で、このような状況に。
    「与論島は東洋の海に浮かぶ真珠と言われる綺麗な島。観光に訪れたいという方はおられたと思うが、今は来島は控えていただいて、コロナが収まったらぜひ来ていただきたいと思う。」と、メッセージを寄せてくださった山町長でした。
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    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    在日アメリカ軍基地でも感染が拡大しています。そんな中、沖縄の在日アメリカ海兵隊は、新型コロナウイルスの感染防止のために実施していた行動制限を今日から一部緩和し、屋外での運動などを認めると発表しました。

    感染が確認された横須賀基地周辺から、西村志野記者のレポートです。
    アメリカ国防総省が米軍基地での感染者数については公表しない方針を表明、詳細を出していませんでしたが、今月に入り、沖縄の基地で感染が急拡大し、基地を抱える自治体が情報提供を求めたことで方針転換となりました。
    横須賀基地周辺にお住いの方々は「本当に(感染者は)9人なのか、怖い」「ハッキリと情報を公開して欲しい」という心配の声や、米軍関係者が空港検疫でのPCR検査結果を待たずに横須賀へ移動した問題を不安視していらっしゃるようです。

    安全保障がご専門で沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授に詳しくお話を伺いました。
    7月の大規模な米軍移動に非常に危機感を持っていたという前泊先生ですが、その懸念が的中した結果になりました。
    小西さんから、韓国の米軍の感染者情報開示が早かったのはなぜなのか問われると、韓国政府が米軍側としっかり連携が取れているからだとか。
    「韓国の人は怒ると怖い。センシティブなことが起きるとかなりアメリカも警戒する。駐留経費の負担について比べてみてもそう。韓国はすぐに会談を持って「NO」!こういうことがしっかりと言えるかどうかが、今回のコロナの対応でも違いになっている。ドイツやイタリアも、基地の中に自国の軍の司令官を配置しているため、情報が下りてくる。日本は基地の中のことはブラックボックス。9条の出入国管理の部分で、検査体制もずさん。感染大国のアメリカから直接、検査なしに日本に入ってくるということ。」だと指摘しました。
    前泊先生が米軍に対し「情報開示しないなら基地をロックアウトしろ!」と言ったことが地元紙で取り上げられたようで、「日米関係のために大事なことなんだから、私を味方にした方が良いと思う(笑)今は、誤った情報がメディアに出ないよう、私に送って来てくれるようになった。」というお話もしてくださいました。

    報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』
    今週は、鈴木純子キャスターがお届け!
    今日は気になるニュースとして、「AI製品、トラブル注意」の話題を取り上げる予定でしたが、急遽、内容を変更して「准看護師に逆転無罪 特養おやつ死亡事故」のニュースをお伝えしました。
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    国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「米中領事館閉鎖合戦」
    大使館や領事館は治外法権の場です。その領事館の閉鎖というと、米ソの冷戦時代から続くインテリジェンスの世界のルール「リシプロシティー」を逸脱したことだということで、日本ではあまり報道されない米中対立に関する一連の動きを細かく振り返り、解説してくださいました。
    米連邦捜査局は5月、医療・科学の研究者らに対し、中国のハッカーが新型コロナウイルスの治療とワクチン関連の研究内容などを盗もうとしていると警告。7月21日に米当局、ハッキングの容疑で中国国籍の2人を訴追しています。
    小西さん曰く、実は表沙汰にはならないものの、トランプ大統領が当選する前のオバマ政権時代からあるのだそうです。
    「中国側がバーナーの火を一気に上げていったという印象。これにある意味ではトランプがうまいことのっかっていってる。来週、このテーマのパート2で分析しましょう。」と予告!
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    『SAKIDORIスポーツ』
    松井佐祐里アナウンサーが、「今年11月に東京で開催予定だった女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決定」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
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    『ニュースパレードアネックス』
    韓国北東部、平昌にある「韓国自生植物園」が、慰安婦像に土下座をして謝罪する安倍総理大臣をモチーフにした像を設置した問題で、菅官房長官は今日、「国際儀礼上、許されない」と強い不快感をあらわにしました。
    田中正史記者によると、この像は「永遠の贖罪」と題されており、「韓国自生植物園」の延長が私財を投じて設置したもので、まだ一般公開はされていません。また、韓国政府は現段階では公の立場として何も示しておらず、文在寅政権がどう反応するかが焦点となりそうです。
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    キム・チャンリョル園長は、共同通信の取材に「安倍首相を特定してつくったものではなく、謝罪する立場にある全ての男性を象徴したものだ。」とした一方で、韓国メディアには「罪滅ぼしの対象をはっきり形作る必要があり、少女像が向き合うものは安倍に象徴させて造成した」とも...。
    小西さんは「菅さんがコメントすること自体もあまり賢いやり方じゃないなと。韓国は言論の自由がある自由主義国なんだから、いちいち民間の私有地の中にある像に関してどんなもの作ろうが、公共制作なわけではないんだし。正式に謝れって思っているなら言えばいいこと。僕は日本も韓国もお互いに卑怯なことはやめたほうがいいと思う。ダブルスタンダードは卑怯!」と語りました。
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    【今日の1曲】 私がオバさんになっても / 森高千里
  • お電話:パラ自転車 杉浦佳子選手(楽天ソシオビジネス所属)

    今日は、楽天ソシオビジネスに所属されている、パラ自転車の杉浦佳子さんとお電話を繋ぎました。

    1970年生まれ。静岡県のご出身です。
    薬剤師の仕事をしながら、トライアスロンに取り組んでいた2016年、練習として参加した自転車のロードレースで転倒。
    脳挫傷、外傷性くも膜下出血等で重体となりましたが、奇跡的に意識を取り戻し、リハビリに専念した後、パラ自転車に挑戦。
    手足や体幹に障害のあるクラスで2017年、2018年、ロードの世界選手権で金メダルを獲得されました。
    右半身には今もまひが残りますが、不屈の闘志で東京パラリンピックに挑みます!

    意識を取り戻したときには、レースをスタートしたことしか覚えていなかったそうです。
    ドクターからは障害がひどかったため、もう自転車には乗れないよと言われたという杉浦さん。
    趣味で続けていた競技で転倒して障害を負ったことで、会社にも迷惑をかけた意識が強く、ご自身も「もう乗れないな」と思っていたといいます。
    意識が変わったのは娘さんの「もうママ、自転車乗らないの?」の一言。
    娘と一緒に自転車には乗りたいなと思うようになったのと、「もう一度ロードレースに出させてあげたい」と言ってくれたコーチの一言で、「パラリンピックを目指せば、もう一度乗ってもいいのかな」と、パラ自転車にチャレンジするきっかけに。

    東京パラリンピックが1年延期になったことについては「本来であれば49歳10か月で、ギリギリ40代でパラリンピックに出られたはずだったので、そのニュースを見た日はかなりへこんだ。けれど、ある方から40代でこれだけすごい記録を出しているんだから、1歳くらい変わらない。伸びしろあるよ!と言われた。」
    今は前向きに新たな目標を立て、モチベーションを保ちながら頑張っていらっしゃいます。
    「障害者だからこのレースという枠はあるけれど、(健常者との)垣根はなくてもいいように思う。憧れの選手に追い付いて走れたら。」と語ってくださいました。
  • 第865回:米中対立の今後を考える

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    中国のアメリカ総領事館が閉鎖されました。米中の対立は新たな局面へ?

    まずは、米中対立のこれまでの経緯を、西村志野記者にまとめてもらいました。
    【貿易】【香港問題】【ウイグル】【南シナ海】【台湾】など、数多くの面で対立しています。
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    背景と今後について解説してくださった、上智大学総合グローバル学部教授の前嶋和弘さんは、貿易・安全保障・ハイテク・コロナと、背景には色んなものが絡んでいて、いずれにしろ、「香港国家安全維持法」が出てから一気に両国に緊張は高まっていると見ています。
    スパイ行為があったかどうかは分からないが、一般的に大使館は色々な情報を集めており、在外公館の閉鎖というのはその国に対しての危機だと言えるそうで、ある程度の証拠がなければ動かないのだそうです。
    「南シナ海を巡る中国の主張は違法」、「共産党そのものが悪い」かのような意味合いのポンぺオ国務長官の演説内容にも触れ、米中の根本的な政治的イデオロギーの違いや差は無視できない問題だということを宣言しているものの、トランプ大統領はディール(取り引き)をする人なので、強硬一辺倒だけじゃないとも考えた方がいいとか。
    米中ともに折り合いをつけるタイミングとしては11月3日の大統領選挙がカギ。
    日本にとって中国は経済パートナー。アメリカに安全保障上は付きながら、中国の顔を立てないとならず、日本の立場は難しいと語ってくださいました。
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    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    コロナ禍の中、今年度の地域最低賃金がリーマンショック後の2009年度以来の据え置きとなりました。
    労働者の実態に詳しい日本労働弁護団常任幹事の嶋﨑量弁護士は、「新型コロナ感染リスクを負いながら、エッセンシャルワーカー(介護や小売店などの接客をする方)は最低賃金に沿った形で働く方が多く、賃上げの機会がこの1年なくなったということになるわけで、雇用格差の是正のため、政権としても大きな柱の政策として走らせていたはずなのに、これは極めて問題。」だと言います。
    今回、地域間の最低賃金格差緩和のための審議をしようという答申は出ているので、「具体的には少なくとも昨年並みの水準は超えて欲しい。誰もが時給1000円を超え、1200円~1500円くらいが人間らしい生活をするためには必要だとしているので、そこを目指してほしい。」と大幅な引き上げの審議がされることを期待しました。

    元経済産業省官僚の古賀茂明さんは、「日本は30年くらい賃上げに対して無策だった。先進国の仲間入りをした80年代くらいから、ちゃんと賃金をあげる努力をしてこなかったツケ。自民党・経産省・経団連は、企業が大変だから賃金を下げて、安い労働者を増やして企業を守ってきた。今回は、新型コロナの影響でことごとくどの分野もやられているので、ポイントを絞れず、賃上げは難しいだろう。だから、最低賃金を上げる形じゃなくて、直接的、生活に密着した支援をすべき!」と指摘。
    「失業してしまわないようセーフティネットをかけ、働いている人たちに向けた新しい職に就けるようにするための教育が大事になってくる。賃金が安くても大丈夫じゃなくて、高いお金を払って儲かるシステムに根本的に変わっていかないといけない。」と語ってくださいました。

    『SAKIDORIニュースパレード』
    報道スポーツセンターから、今週は鈴木純子キャスターがお届けします!
    『ニュースパレード』の主な項目を紹介するほか、気象予報士でもある純子さんに、梅雨明けがどうなるかについて伝えてもらいました。
    最新の気象情報では、明日以降、梅雨前線は西日本から北上。
    関東地方は、予報が変わらなければ、8月2日以降は晴れマークが続いているので、梅雨明けはそのあたりにずれ込みそうだということです。
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    コメンテーター 金子恵美さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    本題に入る前に、今日が「政治を考える日」だとうことで、金子さんから一言。
    「私は本当に献金政治をなくしたい。私なりに、政治とお金の問題をクリアにしたいという使命から色々とお話しているのだけれど、地方議員の方から「デマ」と言われてしまった。一国民の話を「デマ」と言って聞かないのもいかがなものかと思う。私が問題だと思うのは、立候補は誰もが出来るはずが、実際の所、お金がないとできない。限られた人しか立候補できないこの現状、誰が法律を考えているのかというと政治家。だから、中を変えていかないといけないと思って提言させてもらっている。有権者の皆さん、「政治を考える日」なので、ぜひ、皆さんの1票の重要さを今一度考えてもらえたらと思う。」

    そして、本題「東京オリンピック・パラリンピックを2021年に開催するには」です。
    延期に伴う費用もかかっているし、ワクチンが出来たとしてもウイルスを死滅させるものじゃないからダメなど、金子さんの周りには「もう辞めたらいいのに」というネガティブな声が多いそうですが、「アスリートファーストとして、純粋にスポーツに打ち込んで励んでいる方にとって重要な舞台だから、私は開催してほしいと思っている。IOCが一人一人の安全確保だとしながらも夏開催の強い意欲を示してくれたのはプラス。安倍総理も出場選手や大会関係者に限り入国規制緩和の措置を講ずる方針を出した。非常に難しいことだと思うけれど、方策を模索して何とか開催できるように知恵を出してほしい。」と語りました。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    坂口愛美アナウンサーが、「メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平がアスレチックス戦に先発。右肘の手術から2シーズンぶりの公式戦登板を果たしましたが、負け投手に」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。

    『ニュースパレードアネックス』
    新型コロナウイルスの新たな感染者の数が東京都を中心に再び増加する中、西村経済再生担当大臣と全国知事会が意見交換会に臨みました。
    国会から山本カオリ記者です。
    今日の意見交換会はテレビ会議で行われ、報道陣には14分にも及んだ西村経済再生担当大臣による冒頭の挨拶のみが公開されました。
    西村経済再生担当大臣は、現在の感染状況について強い危機感を持って注視していると述べ、バーやクラブなど接待を伴う飲食店での感染防止ガイドラインの順守を徹底することや、PCR検査を積極的に行うこと、テレワークや時差出勤など協力を求めました。
    徳島県知事で全国知事会の飯泉嘉門会長は、観光面で「Go To トラベル」の除外となった東京の明確な出入りの基準や、今後、緊急事態宣言を発令する場合には、都道府県単位ではなく市区町村単位とするよう要望したということです。


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    吉田愛梨レポーターの『SAKIDORI最前線』
    今日は、dancyu編集長の植野広生さんのご本「dancyu食いしん坊編集長の極上ひとりメシ(ポプラ新書)」をご紹介。
    スタジオでは、それぞれこだわりの食べ方について発表しました。ついつい熱く語りたくなるのが食のこだわり!スタジオも盛り上がりました♪
    「ひとりメシ」なんて寂しい?いえいえ、この本を読めば「ひとりメシ」の素晴らしさに気付けるはずですよ!
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    【今日の1曲】 ヴァケーション / 弘田三枝子


    【おまけ】「スマホもOK!」、先週はローラ風。今週は、誰風だったかお分かりになりましたか? 
    「えっ、ちょっと待って!今の誰!?」と、どよめくスタジオの外。
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    披露した後の一美キャスターは、一人、静かにうなだれておりました(笑)
    坂口アナは笑わないよう気を引き締めて進行中。
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  • 放送終了後は...

    月曜日サブキャスターの坂口愛美です!
    写真はSAKIDORI!放送終了後の光景!
    いつも、みんなで消毒作業をしています~。

    きょうの「世の中SAKIDORI!~SAKIDORI最前線~」では、
    雑誌「dancyu」の編集長、植野広生さんの本
    「dancyu❝食いしん坊❞編集長の極上ひとりメシ」を
    吉田愛梨さんが紹介してくれました!!

    番組の最後でもお話しましたが、一人暮らしで、常に「ひとりメシ」の私。
    たま~に予定が合うと、お昼ご飯を松井佐佑里アナウンサーと一緒に食べて、
    「誰かと一緒にごはんを食べるって幸せだなぁ~」と、感動して泣きそうになっております。

    つい最近食べたランチはこちら!
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    がっつり量もあって美味しかったなぁ~!
    松井アナとのランチも楽しみつつ、一人の時は植野さんの本を参考に、「ひとりメシ」を楽しんでみようと思います!!

  • 極上ひとりメシ!?

    吉田愛梨です。
    今日は、「ひとりメシの極意」について。

    dancyu編集長の植野広生さんが
    「dancyu食いしん坊編集長の極上ひとりメシ」という本を出されたので、
    憧れの植野広生さんにお話を伺ってきました。

    本によりますと
    一人なら好きなものを好きなペースで食べられる
    一人なら料理や酒の組み立てが自由自在
    一人なら好きな時に帰れる
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    たしかにそうですよね!
    好きな時に帰れるのが一番良いかもしれませんね。

    植野さんは、ナポリタンの食べ方に特にこだわりがあって、
    インサイド・アウトサイド・・・・・と
    こだわりの食べ方を駆使して
    一口一口違った味わいで
    1皿のナポリタンを楽しむことができるのだそうです。

    牛丼も、普通に食べるのも良いが、
    こだわりの食べ方で、
    牛丼チェーンで世界を感じることができるというお話をしていただきました。
    スタジオは、植野節に大爆笑でした。
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    本には、こういった植野流の驚きのごはんがおいしくなる食べ方のほかにも、
    自分がいかに居心地がよく、食を楽しむことができるか、ヒントが満載です。


    ぜひ、今だからこそ
    ソーシャルディスタンスを保ちながら、
    家でも外でも「ひとりメシ」を楽しんでみてはいかがでしょうか?


    今日ご紹介した植野広生さんの本
    「dancyu食いしん坊編集長の極上ひとりメシ」は
    ポプラ新書より税込み946円で現在発売中です。


  • 第864回:Go To イートキャンペーンが公募開始

    気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、Go To イートキャンペーンが公募を開始したニュース。

    このキャンペーンは、農林水産省が行うポイント還元やプレミアム付き食事券の発行を支援することで、感染予防対策に取り組む飲食店の需要を喚起し、同時に食材を供給する農林漁業者を応援するキャンペーンです。予算総額2003億円、委託先の飲食店の募集が21日から始まり、早ければ8月下旬にもスタートします。

    荻原さんは、Go To トラベルキャンペーンと比較し、「間に合うの? 整然とするのか不安」とコメント。いわくつきで始まったキャンペーンの二の舞を危惧しました。


    そんな中、今世界で先に食券を買って収束後に食べに行けるというサービスが始まっています。

    サキドリでは、「さきめし」というプロジェクトに注目。設立した音楽プロデューサーの今井了介さんにお話を伺いました。

    今井さんは、安室奈美恵さんの「Hero」など数々の名曲を世に送り出して敏腕プロデューサー。なぜこのプロジェクトを始めたのか、それは東日本大震災で衣食住の大切さを実感したからで、今回の「さきめし」は、元々あったサービスの「ごちめし」の仕組みをそのまま利用したものなんだそうです。

    お店からは手数料を取らないという飲食店には嬉しいサービス、すでに5万7千食分は利用されているそうです。



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    今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、Go To トラベルから外された東京の観光はどうなっているのか取り上げました。

    羽田空港を取材した田中正史記者によると、列ができてもすぐに途絶えるなど、やはり東京外しの影響は出ている模様。空港を利用したお客さんにお話を伺うと「キャンペーンから外れたけど、キャンセルもあれなので行きます」という声や、「福岡まで行くが、コロナを持って行かない、持って来ないを心掛けたい」といった慎重な声が聞かれました。


    そして、細木美知代記者が取材したのは外国人観光客をターゲットにした山谷と呼ばれていた地区にあるリーズナブルなホテル「カンガルーホテル」です。

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    このホテルを経営する小菅文雄さんにお話を伺いました。

    2002年から右肩あがりとなったインバウンドに乗る形で2009年から営業を始めたこのホテル、コロナの影響で売り上げは2割~3割になったといいます。

    今回のGo To トラベルキャンペーンについては、元々安価なカンガルーホテルではニーズがないと感じているそうで、それよりも感染拡大が増えないように東京を除外したことにほっとしているそうです。



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    石川真紀キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。

    まずは、ニュースパレードでお伝えする主な内容をご紹介しました。

    そして取り上げたのは、米ディズニーワールドが、感染予防の新ルールとして「歩きながらの飲食を禁止した」というニュース。ディズニーが製作する実写映画「ムーラン」の公開も無期限延期になるなど、エンタメ業界のモデルケースとして慎重な姿勢をとっています。

    「歩きながら食べるのが楽しいのにね」と、ディズニーランドをご存知の方は感じていると思いますが、安心して楽しめるようになるためにしばらくは我慢が続きそうです。



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    そして、ジャパネットたかたラジオショッピングは、きょうお休みということで、7月31日に初の著書「100%の前向き思考」が発売になるアイドルグループ仮面女子の猪狩ともかさんにお話を伺いました。ライオンズユニフォームでの登場! さすがです!

    一歩ずつ前に進むための55の言葉が載っているこのご本、事故で車いす生活を送ることになった猪狩さんが感じた思いが込められています。

    「最初は40の言葉だったけど、あれもこれもと思っていたら55になった」と本づくりもとても前向きに取り組まれたそうで、猪狩さんもネガティブにならないようにできるだけ明かる言葉を使うことで元気になっているとお話してくれました。

    オンエアでは、実際に気になった言葉をいくつか紹介しました。気になった方はぜひタイムフリーで聞いてみてください。



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    経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『今日のオピニオン』。

    テーマは「1兆円あれば何ができる」。

    Go To トラベルキャンペーンの総額が約1兆3千億円ということで、1兆円とはどんな金額なのかを荻原さんが紹介してくれました。

    ● 毎日100万円つかっても、全て使い切るのに3000年かかる!

    ● 1万円札にして積み重ねると10キロメートル! なんと富士山3倍の高さになります

    ● ボーナスが出ないという医療従事者160万人に渡すとひとり60万円渡せる

    ●200人収容できる老人ホームが1500施設作れる

    など、様々な角度から1兆円の価値を紹介。改めてすごい金額だと感じるオピニオンでした。



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    今日の『SAKIDORIスポーツ』は、西川文野アナウンサーがここまでに入っているスポーツニュースを紹介しました。

    ● メジャーリーグ、4ヶ月遅れ、無観客試合で開幕

    ● 大相撲7月場所。現役最年長・50歳の華吹が初勝利、50代力士の白星は112年ぶり



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    伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。

    料理宅配代行サービス「Uber Eats」の配達員でつくる労働組合ウーバーイーツユニオンが、都内で記者会見を開き、配達員の事故の実態調査を明らかにしました。1月7日から3月31日までの期間に32件の報告が寄せられ、事故の半数が自転車事故という結果に。

    今回、問題となったのは事故を起こしたときの窓口が不透明で、基本的に配達員に丸投げになっていること。また、事故を報告すると二度目はアカウント停止になる可能性もあるということで、今後配達員の労働環境の改善が望まれます。



    今日の『世の中SAKIDORI』は、精神科医で映画監督の和田秀樹さんによる「週刊ワダヒデキ」。

    テーマは「以外と身近なアルコール依存症」。

    コロナの影響による様々なストレスで飲酒量や飲酒時間が増えているそうです。早期発見・早期治療が大切だというアルコール依存症についてお話頂きました。

    WHOが発表しているアルコール依存症の診断ガイドラインは11項目あり、アメリカの精神医学会では2項目でも当てはまったらアルコール依存症と判断するそう。そして、なんと西川アナは5項目も当てはまったそうで、驚きと共に「イメージが変わった!」とコメント。

    治療は軽度の場合は薬物依存と同じように自助グループで支え合うのが世界のトレンドで、アルコール依存症を甘くみないで前と同じ量では酔えなくなったなど兆候があれば注意して欲しいと語りました。

    週刊ワダヒデキでは、みなさんからの相談をお待ちしています。件名に「ワダヒデキ」と書いて、「sakidori@joqr.net」まで。



    【今日の一曲】 ひまわりの約束 / 秦基博



    今週もお聞きいただき、ありがとうございました!

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