斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
facebook
twtter
facebook
twitter

記事

  • 第760回:現場の混乱と対応を考える

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』では、政府の新型コロナウイルス対策で拡がる現場の混乱を取り上げました。

    明日から休校となる「横浜市立みなとみらい本町小学校」2年1組を伊藤佳子記者が取材。ホームルームでは、先生から6種類のプリントが配られ、丁寧な説明がされました。

    さきどり画像20200302 (6).jpg
    今回の一斉休校決定を、校長先生は批判的には捉えていません。「休校の要請が出るまでの方がハラハラした。今回のことは誰のせいでもない、みんなで拡散を広げないように主体的に取り組もうと子供たちに呼びかけた。」といいます。
    伊藤記者によると、学童保育も受け入れ態勢を整えるのに朝からすごく大変そうで、取材に応じる時間もない、そんな状況だとか。

    教育社会学がご専門の名古屋大学大学院准教授の内田良さんは、「学校として対策がにぶいところもあったので、危機感を高めるためには良かった」とした一方で、「学校を休みにすればすべて収まるということではない。休み中に遊びに出かけてしまったり、カラオケに出掛ける人なんかもいる。保護者である大人は電車・バスなどで通勤もするわけでリスク回避は難しく、日本社会全体で取り組まないといけない。」と指摘。
    さきどり画像20200302 (2).jpg
    西村志野記者は、就職情報大手のマイナビ本社へ。マイナビ・リサーチ&マーケティング部長の栗田卓也さんにお話を伺いました。
    1日~15日の間で、説明会167会場が中止・延期を発表する中、解禁日の昨日は「マイナビWEBエキスポ」と題し、ウェブ上で企業の合同説明会を行いました。述べ256社の企業が参加。それぞれの企業の話をウェブで聞けたり、チャットで質問が出来るというもの。
    「本来であれば、この時期には企業さんのお話を聞けているのに、学生さんは不安を抱えている。出来るだけ、学生さんと企業さんが直接的でも間接的でもコミュニケーションが取れるように、6月の選考開始まで多くの企画をしていきたい。」とお話してくださいました。

    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    新型コロナウイルス関連の新たな動き、日本野球機構とJリーグが合同で記者会見を開いている会場から、中継で田中正史記者に伝えてもらいました。NPBとJリーグ両協会が合同で連絡会議を設置。今月中旬をめどに、感染症などの専門家の意見・情報を収集し取りまとめ、開催の可否はそれぞれの協会が行うとのことです。

    新型コロナウイルスの「検査」に関するお話を伺ったのは、医療ガバナンス研究所の理事長・上昌弘さん。
    検査にかかる費用が公的な医療保険対象になるのは前進ですが、通常、風邪と同じ症状である新型コロナウイルス、対応しているクリニックでないと判定は難しく対象にならないなど、まだまだ問題は多いようです。
    「徹頭徹尾、患者さんの立場に寄り添うべきだ。亡くなるのは、もっぱら高齢者で肺炎になると治りにくい。ご高齢の方に、すぐに治療を受けられる環境を。患者さんの顔を見て、具体的にどう対処していくのかだと思う。」と訴えました。

    新型コロナウイルスは世界でも感染が拡大。イタリア・ローマからジャーナリストの芦田正人さん、韓国・ソウルからソウル大学専人研究員の吉方べきさんに現在の様子を伝えてもらいました。
    さきどり画像20200302 (3).jpg

    報道スポーツセンターからお送りしている石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
    今日このコーナーでは、「イベント自粛に対する野田秀樹さんの声明に賛否」という話題をピックアップ。
    そのほか、17時からの全国ニュース番組『ニュースパレード』でお伝えする主な項目をいち早く伝えてもらいました。今日から、療養中だった後藤謙次さんも戻って来られますよ。
    さき20200302 (1).JPG

    コメンテーター 金子恵美さんの『今日のオピニオン』 テーマは「緊急時の国民への訴え方」
    安倍総理が一斉休校を要請しましたが、お子さんのいる7割の世帯が共働きという現状、どちらかが家にいなきゃいけないという親の苦慮や、企業も人手不足に陥って、介護やケア労働の人員の適正な配置が出来ず、現場スタッフが足りないといった様々な影響が及んでいます。
    「東京オリパラが飛んでしまったらどうなるか・政権への影響も大きいと安倍総理は頭を悩ませていたと思う。"要請することに決定"、これはあまりに頭ごなしで、細かいことは無理にしても、様々な立場の人へコメントが必要だった。」とし、「こういった国民の不安が高まっている時には、政治としては冷静に淡々と述べるのではなく、感情に訴えて、協力を求めるべきだ。国民一人一人に、この国難をみんなで乗り越えようよという訴えが届いていないと思う。リーダーの発信の仕方が大事。」と語り下ろしました。
    さき20200302 (2).JPG

    『SAKIDORIスポーツ』
    砂山圭大郎アナウンサーが、五輪代表ラスト1枠を決めるレースの一つである「東京マラソン2020」を振り返り!
    さきどり画像20200302 (4).jpg
    「ハイペースのレースになるだろうとは予想したが、あそこまでとは・・・」と砂山アナも驚愕のなか、日本人最上位は大迫傑選手でした。
    レース序盤は、攻めの姿勢で前の方のペースメーカーについていった井上大仁選手が快調のように見えましたが、30キロ地点でガクッとペースを落とします。
    さきどり画像20200302 (7).jpg
    大迫選手は給水ポイントでスペシャルドリンクを取れずに一瞬立ち止まるなどのハプニングもあったものの、残りの10キロを残してペースアップ!自身の記録を21秒更新する2時間5分29秒の日本新記録で4位に入り、東京五輪代表の座を確実にしました。
    さきどり画像20200302 (8).jpg
    ▼日本新記録を更新し、1億円の目録を受け取る大迫傑選手。
    さきどり画像20200302 (1).jpg

    『ニュースパレードアネックス』
    千葉県野田市野小学4年生、栗原心愛さんを虐待し死なせたとして傷害致死などの罪に問われた父親の勇一郎被告の裁判員裁判が今日も千葉地裁で開かれました。レポートは、吉田涙子記者です。心愛さんの死因を調べた医師が証人として出廷。心愛さんの遺体には、頭から足まで全身に数十カ所に及ぶ皮下出血、陥没骨折、肺には水が入って膨らんでしまっていたなどの所見が見られ、日常生活では想像できないほどのストレス・飢餓状態だったとの意見を述べたということです。


    放送作家でコラムニスト・山田美保子さんの『芸能アラカルト』
    今日は、新型コロナウイルス 感染拡大、芸能界への影響について。
    東日本大震災の時には、ミュージシャンやアーティストの活動、歌がみんなを勇気づけると、代替のイベントが行えましたが、今回はそういうわけにはいきません。コンサート・ライブ関係は、グッズの販売も行えず、これもかなり大きなダメージだといいます。
    我々ラジオの現場ではそこまで変化はありませんが、テレビの現場への影響などもお話してくださった美保子さんでした。
    さきどり画像20200302 (5).jpg
    【今日の1曲】 ただ泣きたくなるの / 中山美穂

CALENDAR

< 2020年9月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
TOPへ
radiko