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4月11日 町田忍コラム 『懐かしの銭湯』

『懐かしの銭湯』

かつて「銭湯」は情報の交換や、教育の場でもあった。

戦後の高度経済成長期に入り
町の銭湯は急激に姿を消した。
その原因はなんといっても内風呂の普及だった。

さて、銭湯といえばあの浴室正面に描かれた
富士山の巨大ペンキが有名だ。

fuji-san_sento_090411.jpg

この絵の発祥は大正元年、東京神田猿楽町にあった
「キカイ湯」のご主人がお客さんとして訪れる
子供達に喜んでもらおうと、画家の川越広四郎に
依頼し描かせたもので、彼は静岡県出身で
富士山が大好きだったところから題材に選んだそうで
その絵が評判となり、それ以降、
東京を中心とした地域に広まったという。

2009年04月11日