639

4月3日は杉田二郎さん登場! ※信越放送、山梨放送は4月4日オンエア!

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「ドコモ団塊倶楽部スペシャルコラム」
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石川真紀ブログ「Un cahier de MAKI」
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「ドコモ団塊倶楽部」4月3日放送のゲストは
シンガー・ソングライターの杉田二郎さん。

テーマ『歌はラブレター!
         これからも愛する人のために歌い続けたい!!』 

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いつも心に切々と訴える“杉田二郎ワールド”の魅力を大解剖!
杉田二郎さんの「歌」に込めた熱き想いに迫ります。

  ※文化放送と新潟放送をお聴きの方は生放送で、
   信越放送と山梨放送をお聴きの方は
   4月4日 日曜日の放送でお楽しみください

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◇メール・FAXのテーマ◇

< こんな曲で送られたい! >

 あなたの「葬送曲」(ご自分の葬儀で会場に流して欲しい曲)を
 教えてください。
  
   美空ひばりさんの「川の流れのように」でしょうか?
   または「千の風になって」?
   あるいは「ビートルズの楽曲を流して欲しい」という方も
   いらっしゃるのではないでしょうか。

 曲名と、その曲を選んだ理由もあわせて教えてください。

   杉田二郎さんへの質問・メッセージ、番組の感想も大歓迎です。

 メールのあて先は dankai@joqr.net

   メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で5名様に
   QUOカードをプレゼントします。
   ※音楽ギフトカード販売終了に伴い
     お贈りする記念品を変更させていただきました。

  番組でメッセージを紹介させていただいた方には
  弘兼憲史さんがイラストを描いた番組オリジナルステッカーを差し上げます。 
  必ずご連絡先をお書き添えください。たくさんのお便りをお待ちしています。

メッセージの受付は4月3日の生放送(文化放送、新潟放送)の
終了をもって締め切らせていただきました。

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◇放 送 内 容◇(予定)

「フォークとの出逢い、それは“事件”だった!」
 
 フォーク全盛時代、ジローズ、はしだのりひことシューベルツとして
 活躍した杉田二郎さんのフォークとの出会いは?
 
「『戦争を知らない子供たち』が大ヒット!・・・そして誤解と物議」
 
 “団塊の世代”が若い頃に、
 もっともよく聴き、歌った『戦争を知らない子供たち』

 しかし、反発、議論に発展し・・・
 やがて、涙、感動、合唱へ・・・。
 賛否両論渦巻いた この曲の誕生秘話と真実。

「きたやまおさむさんのこと・加藤和彦さんのこと」
 
 今年デビュー42年目を迎えられた杉田二郎さんが語る
 掛け替えのない二人の友。
 
「『ANAK(息子)』~ニューバージョン~に賭ける想い!」
 
 2月24日リリース『ANAK(息子)~ニューバージョン』は
 1978年の大ヒット曲のリメイク。
 ニューバージョンに賭ける想いとは・・・?
 
「大好評!ゲストの皆さんの“好きな言葉”」
 
 杉田二郎さんの好きな言葉は?
 
「団塊ホームルーム」 庶民文化研究家・町田忍さん登場
 
 レトロアイテムは『大阪万博グッズ』

 1970年に開催されて今年で40年。
 大阪万博のパンフレット、記念トランプ、記念切手がスタジオに登場。

「団塊リポート」 発掘!初めて買ったレコード伝説

 番組をお聴きのリスナーの皆さんにご参加いただくコーナーです。
 あなたが初めて買ったレコードは?? (随時募集中)

2010年03月27日

637

3月27日 町田忍コラム『エチケット袋』

海外旅行が一般的になったのは30年程まえのこと。

私が初めてヨーロッパへ旅たったのが1972年。
まだ羽田空港からだった。
JALのDC8という飛行機だった。パスポートも現在のとは異なり、
写真もただ糊付けされた簡単なものであった。

それ以降海外に行くたびに記念に
機内の「エチケット袋」を集めるようになった。

現在ではもう300枚程に増えた。

漫画家の友人の、やくみつるさんにも協力してもらい、
珍しい国のものもだいぶ集まった。

エチケット袋は
基本的には機内で気分が悪くなった時に使用するためのもので
「嘔吐袋」という文字の入ったものもある。
それぞれのお国柄がでていて興味深い。

その他、機内ではいろいろなモノがタダでもらえる。
もっとも、これにもコツがあり、座席でなく、
客室乗務員のいるバックヤードにいっていただく方がよい。
そうでなければ、他の乗客も欲しがってしまうためである。


(写真左:左=グレーのハングル文字は北朝鮮のもの)

2010年03月27日

636

3月27日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:中村征夫さんの回◆

これまで
小西克哉さんの番組や
「電リク」でご一緒させていただいたのをきっかけに、
同郷のよしみで、
時折、さげっこ(秋田弁で「お酒」の意)を酌み交わすなど
親しくさせていただいている‘いくおさん’

元総理大臣補佐官で外交評論家の岡本行夫さんのように
中村さんを敬愛する多くの同志の皆さまにならって、
私も若輩ながら、‘いくおさん’と呼ばせていただくようになりました。

東京湾など日本を取り囲む海や湖沼から、世界各地の海まで、
様々な水中写真を撮影していらっしゃる
いくおさんのお話を伺っていると、
水中に身を投じて魚たちの表情をとらまえるという行動は、
人と人とが文化や言語の違いを超えて
理解し合うことに似ていることに気づきます。

環境と他の生物を知ることは、自分自身を知ること。

いくおさんの少年時代、
初恋の相手がメスのトンボだったというエピソードから、
人の生物としての本能が
いくおさんを突き動かしているのかも、と推察します。

また、
写真展を拝見すること、楽しみにしていますし、
のみがだ(呑み方。秋田弁で「宴会」の意)、
せねばねな!(秋田弁で「しなくてはなりませんね」の意)


Un cahier de MAKI_178.jpg ぜひブログにもアクセスしてください。

2010年03月27日

635

3月27日 弘兼憲史 放送後記

◆ゲスト:中村征さんの回◆

中村さんの印象は
花田紀凱編集長に似てます(笑)
なかなか2枚目で、渋いオジサンで
あの方はモテるだろうな、っていう気がしました。

水中写真家というのは、僕らから見たらレアな仕事なので、
聞きたいことがたくさんあったんですけれど、番組の中では聞ききれなくて、
なかなか楽しかったです。

僕もお魚は大好きで、見るのも食べるのも好きです。

ちなみに好きなのはキンキと紅鮭です。

※花田紀凱さんご出演の回はこちら

弘兼セレクション

  ◇ミスター・ロンリー / ボビー・ヴィントン

  (団塊ホームルームの話題に“飛行機”が登場して)
  “遠い地平線が消えて・・・・・・
  ・・・きらめく星座の物語も聞こえてくる 夜のしじまのなんと饒舌なことでしょう”
  これは『ジェットストリーム』ですね。
  “夜のしじまの なんと饒舌なことでしょう”って
  子供のころは意味がわからなくて、辞書で調べました(笑)
  ボビー・ヴィントンが歌っている歌がありますので聴いてください。


  ◇セレソ・ローサ / ペレス・プラード楽団 

  海の中にまつわる曲を探したら、
  『海底の黄金』という、沈没船を引き上げるという冒険活劇が映画が
  1955年に公開されています。
  この映画でペレス・プラードが演奏した『セレソ・ローサ』が紹介されて
  1955年のヒットチャートNo.1になりました。
  ちょっとジャズっぽい曲です。

2010年03月27日

634

3月27日 中村征夫さんの名言

海の環境を守るために、私たちがができることは?

今、自然環境に一番ダメージを与えているのは、
我々の“暮らし”だと思うんです。

「今以上に豊かな暮らしをするな」というのは
つらいかもしれませんけど、少し心がけることで
(環境保護になることは)あるんじゃないかな、と思います。

  無駄なものを省いていこう、使わないものをやめていこう――
  “なんでもかんでも水が消してくれる”と思うから、
  何でも流してしまう――。

それも、生ゴミとして出すふき取る・・・。
こうすることでガラリと変わります。

  地球に住む人口を考えてみれば、
  企業が煤煙を出す――というよりも
  (生活排水の方が)はるかに害は大きいですよ。それが一番でしょうね。


電化製品でも、使わないものは消しておけば・・・

弘兼 「それで温暖化がなくなって
     海水の温度も元に戻る――ということですからね」

・・・「こんなことで?」と思うかもしれませんけど
実は“そういうこと”なんです。
「こんなこと」(を改めるだけ)でいいんですよ。
そして“続けること”が大事です。

守れ!みんなの海

東京湾には、使わなくなった電化製品が捨てられています。
そのゴミに、底引き網漁船の網が引っかかる――という事故も発生・・・。

なんでもかんでも、海がすべてのものを消し去ってくれる――という
誤った認識を持っている人が多いんです。


  あと、海の周りに住んでいる方たちの意識が低い――
  というケースがありますね。

  もう少し、目の前の自然に目を向けて
  ここ(海)を守れば、自分たちの食料源となって
  豊饒の恵みを与えられる――ということを忘れ去ってる・・・。

中村征夫さんの好きな言葉

    『海も 山も 川も 天才である。』

海も山も川も、この自然界はすべて、何が欠けてもいけない。
私たち、あるいは地球上に住む者達に
いろいろな恩恵をもたらしてくれるもの――と思うんです。

弘兼 「“天才”という言葉は、
     海も山も川も『称えるべきだ』ということですね」

そういうことです。

石川 「‘いくおさん’はサインを書くときに
     いつも魚の絵をヒラヒラっとお書きになるんですよね」

これがヘタくそでねぇ。
これは何の絵に見えますかね?僕はマグロのつもりなんですけど。

石川 「メダカかな、って思ってました。 あ~、マグロ!」

中村征夫さんの好きな魚

サメが一番好きです。美しい!
進化のしようがないくらい進化してます。
(すでに)3億年も進化してません。

弘兼 「究極の形で3億年 きてるということなんですね」

そういうことですよね。

弘兼 「食べる魚では何が一番お好きですか?」

ひかりものが好きですね。
イワシとか・・・刺身が最高ですね。
毎日食べてますね。

2010年03月27日

614

3月27日 ゲスト:中村征夫さん


テーマ『中村征夫さんと一緒に考える 海の魅力・海の未来』
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「秋田県民はハタハタを食べて大きくなったようなもので、
 朝昼晩、ハタハタ」(中村)

(ハタハタは)子供のころはおかず、大人になるとお酒のおつまみに」(石川)

 ゲストには、石川真紀アナウンサーとは同郷
 秋田県出身の水中写真家、
 これまでの海に潜っての撮影時間は
 29,800時間にもおよぶという
 中村征夫[いくお]さんをお招きして、
 水中撮影のエピソード、海底の環境問題、
 ライフワークとされている東京湾について
 たっぷりとお話を伺いました。

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水中写真家・中村征夫のルーツ

秋田県から上京後、自然を求めて神奈川県の海を訪ねた中村征夫さんん。

  19歳の頃、海に親しむにつれて、その美しさや怖さ、
  そして生物の豊かさに魅了されていき、次第にに傾倒。

さらに、海で写真を撮っているグループと出会ったことで
それまで“カメラ・撮影”とは無縁だった中村征夫さんが
水中写真家の道へと進むことに。

中村泳げなくても(※)、足ひれ、シュノーケルがあれば問題ないんです」

  (※)驚くなかれ!中村征夫さんはカナヅチなのです!

◆ある時、海に潜ると、石を投げつけられる事件が?!

足ひれを使って潜り、
水面に上がった瞬間に「ピューッ!」と潮を出すことで
イルカと間違われ・・・

中村 「危ないから手を振ったら
     『イルカが手を振ってる?!』って(笑)
     おかに上がると、遠巻きに
     ジーっと“下から目線”で見るんです。あれはイヤでしたねぇ」

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水中写真の極意・海底の神秘

現在、東京ミッドタウン(六本木)
FUJIFILM SQUARE 1F ギャラリー「PHOTO IS」で開催中の
「海中散歩」写真展~中村征夫のお魚ワールド(4/7まで)をはじめとする
写真展の数々や写真集の発表など、さまざまなメディアを通じて
海の魅力と環境問題への提言を訴えている中村征夫さん。

  この日はスタジオにも写真集を準備。
  水中写真の数々を拝見して、思い浮んだ疑問にお答えいただきました。
 
●どうしたら、あれほど魚に接近した写真が撮れるの?

・10~20分じっと動かないでいると
 魚がだんだん慣れてきて、カメラのレンズに興味を持つ

・レンズに映った自分にかみつくことも

中村 「何もしないとわかって、
     今度は『なんだこのカメラ?』と
     レンズをのぞいてくるんです」

レンズにあたる わずか数ミリ手前まで
魚の方から近づいてくることもあるそうです。

●巨大な魚、サメは怖くない?

・恐怖を感じた経験は「ない」

・「サメ」は、泳ぐリズム・潜るリズムの乱れた動きを察知してエサと認識。
 魚の大群がきたとしても (逃げられることがわかっているため)
 突っ込んでいくことはなく、包囲しながら、弱っている魚を狙う。

・人間が(逃げようとして)乱れたリズムで泳ぐと狙われてしまう。

中村 「一定のリズムで泳ぐとか、じっとしていると
     あきらめて行っちゃいます。
     あわてて逃げたりすると“サメをおびき寄せることになって”
     逆に危ないですね」

●これまでに見た最も巨大な生物は?

「やっぱりクジラです」

・わずか5mの近離で見ると、(水中では)1.33倍で見えるため
 15mのクジラでも20m近い大きさに見え「も の す ご い 迫力 です」
 尻尾をひと振りしただけで、渦がまく。

弘兼 「巨大なもの大好きです。
     恐竜、クジラ・・・巨大な魚も、マグロとか見ると燃えますね!」


●中村征夫さんにも理解不能・・・海底の神秘

光の届かない闇の中に生息する魚の中には
色鮮やかな体色をもつ種類が豊富にいます。

中村 「魚はほとんど色盲ですから色は判別できないので、
     なんであの色が必要なのか・・・不思議ですね」

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30年来のライフワーク・東京湾

中村征夫さんが30年前に潜り始め、以後、ライフワークとされている東京湾
30年前は「相当ひどかった」という湾の汚染も
20年ほど前から、徐々によくなりつつあり“匂い”は全くなくなったのだとか。
(一方で“ヘドロ”の厚さは増していき、視界も悪いそうです)

弘兼 「釣った魚が食べられるようになった、というのはいいですね」

  「釣りも好き」という中村征夫さんが30年前に東京湾に潜り始めたきっかけこそ・・・
  「江戸前を食いたい!ただそれだけです」

  中村 「なぜ“東京湾”に取り組んでいるかというと・・・
       この海は絶対に残したい!
       こんな天然モノのおいしい魚はほかにはいない!
       と、漁師さんたちも自信を持って漁をやっているわけです」

弘兼 「天ぷらの種として、東京湾のアナゴはいいですよね」
中村 「こたえられないですよ!
     メバルを釣って友人に送ると『またちょうだい!』ってよく言われます」

◆30年撮影しながらも未完

季節や時間を問わず、年間100日以上は海に潜っている――という中村征夫さん。

「まだまだ撮りたい写真がいっぱいあって
“コレ”が撮れない限りは、写真集を出したくない――というのがあります。
30年やっていても、まだ未完なので…
未完で終わるのはイヤだなぁ、と焦ってます」

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中村征夫さんの写真展日程

「海中散歩」写真展~中村征夫のお魚ワールド

日程:2月27日(土)~4月7日(水)
会場:東京ミッドタウン FUJIFILM SQUARE 1F ギャラリー「PHOTO IS」


「世界一のサンゴ礁」~レディ・エリオット島~写真展

日程:4月29日(木)~5月5日(水)
会場:東急百貨店 渋谷本店催事場 7F

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お送りした曲目

ミスター・ロンリー / ボビー・ヴィントン
  (弘兼セレクション)
島人ぬ宝 / BEGIN
  (中村征夫さんのリクエスト)
木綿のハンカチーフ / 太田裕美
  (RN/えびフライさんが初めて買ったレコード)
セレソ・ローサ / ペレス・プラード楽団
  (弘兼セレクション)
エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア
  (RN/タンポポさんのリクエスト)

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中村征夫さんの名言もお見逃しなく!

2010年03月27日

639

3月27日は 水中写真家 中村征夫さん登場!

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「ドコモ団塊倶楽部スペシャルコラム」
過去の放送レポート・コラム バックナンバー
石川真紀ブログ「Un cahier de MAKI」
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

「ドコモ団塊倶楽部」3月27日放送のゲストは
世界的な水中カメラマン(水中写真家)の中村征夫[いくお]さん。

テーマ『中村征夫さんと一緒に考える 海の魅力・海の未来』
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1945年生まれ 64歳の中村征夫さんをお迎えして
「海の魅力」「海の未来」について考えます。
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◇メール・FAXのテーマ◇

< グラン・ブルーな海 >

 あなたがこれまでに見たり、泳いだり、潜ったりした
 グラン・ブルーな海・・・キレイな碧い海にまつわるエピソードを
 教えてください。 国内外を問いません。
 あわせて 子供時代の楽しい「海の思い出」もお待ちします。

   中村征夫さんへの質問・メッセージ、番組の感想も大歓迎です。

  メールのあて先は dankai@joqr.net

   メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で5名様に
   3千円分のミュージック・ギフトカードをプレゼントします。

  番組でメッセージを紹介させていただいた方には
  弘兼憲史さんがイラストを描いた番組オリジナルステッカーを差し上げます。 
  必ずご連絡先をお書き添えください。たくさんのお便りをお待ちしています。
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◇放 送 内 容◇(予定)

「スタジオ写真展“中村征夫のお魚ワールド”」
 
 どうして“魚の カメラ目線”の写真が撮れるの??

   スタジオでは、中村征夫さんの作品を見ながら
   水中撮影の秘話・こだわりなどをお聞きします。

 2月27日~4月7日(水)まで開催される
 「海中散歩」写真展~中村征夫のお魚ワールド~
 お話も伺いますヨ! 

「水中写真家・中村征夫のルーツ」
 
 カメラマンを目指したのは、意外や遅く20歳。
 潜水もカメラも撮影も、すべてゼロからのスタートだった!?
 
「ライフワーク・東京湾」
 
 中村征夫さんがライフワークとされている「東京湾」。
 30年前と、今の東京湾は、どう違う??
 
「ストップ!自然破壊! 境問題への提言」
 
 海を取り巻く危機的な環境問題について、
 著書や講演で、積極的に発言されている中村征夫さんに
 危機に瀕している自然環境の 今 を伺います。
 
「大好評!ゲストの皆さんの“好きな言葉”」
 
 中村征夫さんの好きな言葉は?
 
「団塊ホームルーム」 庶民文化研究家・町田忍さん登場
 
 レトロアイテムは『世界中の飛行機のゴミ袋』

「団塊リポート」 発掘!初めて買ったレコード伝説

 番組をお聴きのリスナーの皆さんにご参加いただくコーナーです。
 あなたが初めて買ったレコードは?? (随時募集中)

2010年03月20日

637

3月20日 町田忍コラム『卒業アルバム』

春は卒業式のシーズン。
卒業式といえば、「蛍の光」や「仰げば尊し」がすぐ浮かぶが、
昨今は「贈る言葉」やニューミュージック系の歌も
盛んに唄われるようになった。



この日は
私の「幼稚園」「小学校」「中学校」そして「警察学校」 時代の
卒業アルバムを持参しました。

Machida_100320_02_24.jpg
(画像をクリックするとページをめくります)

最近のアルバムは
その時代背景として色々な事件や出来事も紹介されていますので
後から見ても、大変勉強になります。

勿論オールカラーです。
写真(右下)は私の長男の小学校時代のアルバム(1994年)

◆幼稚園…昭和32年(卒業証書も持参)
◆小学校…昭和36年
◆中学校…昭和39年
  ここから表紙が布になり、
  1頁だけですが、プールと校舎の着色カラーの頁があります。

◆警察学校…昭和51年
  カラーはありません。まるで軍隊の写真のようです。

(画像をクリックすると拡大します)

2010年03月20日

636

3月20日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:ねじめ正一さんの回◆

弘兼さんと ねじめさんとは、およそ15年ぶり。
私にとっては、
ねじめさんが詩のボクシングの初代チャンピオンとなられた直後、
小西克哉さんの番組アシスタントをしていた頃に
ゲスト出演していただいて以来の再会となりました。

ねじめさんが谷川俊太郎さんについて仰った、
「(一般よりも)一歩先を進む」感性、
そして、
作品に込められた‘高級感’と‘わからなさ’。
表現者としての存在意義が
イコール、民度や文化の向上・発展を支える要素となることに
思いを巡らせておりました。

Ishikawa_illust_180x260.jpg
↑「言葉の力 × ラジオのチカラ」をテーマにした話題では
 “ラジオはパーソナリティーの顔が見えない方がいい??”
 というお話にもなりましたので、今週はイラストでご紹介

詩(言葉)を音読する際、
言葉の意味を超越して、音波や波動として発信される何かには、
文化放送が来月から1年間かけて展開するキャンペーン
「言葉の力 × ラジオのチカラ ことバリュー 文化放送」の
探究テーマに通じるエッセンスが潜んでいます。

その‘何か’とは?

リスナーのみなさんと、私たち送り手、
それぞれの心に今ある自分なりの答えをもとに、
これから折に触れて
「言葉の力 × ラジオのチカラ」について考えていきましょう。

    (画像をクリックすると、いつも通り写真が表示されます)


Un cahier de MAKI_178.jpg ぜひブログにもアクセスしてください。

2010年03月20日

635

3月20日 弘兼憲史 放送後記

◆ゲスト:ねじめ正一さんの回◆

実は僕も、中学校の時は詩を作ることに興味がありまして、
自分でたくさん詩を書いたし、
高校時代に、当時僕の高校になかった「文芸部」を作って、
詩を中心に作品をたくさん書いたことがあります。

その時書いた詩は、ほとんどが、
萩原朔太郎 と シャルル・ボードレールの真似でした。

“不思議世界”みたいな詩を書いていて、
それが今の自分の仕事につながっているかどうかは、わかりませんけれども
少なくとも「言葉」というものに対する興味は昔からあったんです。

Hirokane_illust_180x270.jpg
↑「言葉の力 × ラジオのチカラ」をテーマにした話題では
 “ラジオはパーソナリティーの顔が見えない方がいい??”
 というお話にもなりましたので、今週はイラストでご紹介

きょう、ねじめさんとお会いして、
ねじめさんは
いわゆる難しい詩というよりも、
直接心に響くような擬音とかを使われて、
谷川俊太郎さんにも共通するような楽しい詩で、
その作り方は「こうするんだ」とお教えいただいて、
たいへんためになったし、楽しかったです。

石川 「弘兼さんの詩が見てみたいです」

  「文集」が残っていればいいんですけど、残さないタイプですから…。

石川 「新しく生み出されたものとか、
     思い出された「詩」が世に出る時には、
     番組でも発表してください」

  (苦笑)
  まぁ、難しいでしょうけど…。
  ある意味のプロとなって、
  ヘンな詩を出して「弘兼、大したことないな」と言われるのがイヤでね。

石川 「そんなことないですよ。秘かに待ってます」


(詩を好きになったきっかけは?)

国語が好きで、得意で、
本を読むのが好きで、詩を読むのも好きで、
詩を読んだときに、自分の中のDNAみたいなものが騒ぐんですよ。

  僕はクリエイターになるべくしてなった人間だと思うけど、
  モノを作るっていうことが大好きだったので、
  書いてる自分が楽しかったですね。


最近の気になる話題に対して・・・弘兼憲史さんの見解は??

  【東京都青少年健全育成条例 改正案】
  都議会総務委員会で継続審議とすることが決まり、
  今議会での成立は見送られることになりました。

・漫画の影響で、犯罪が起きると決めつけるのはいかがなものか?
・規制するとして、誰がどのような基準で規制するかが問題。

  →・(改正案が実現すると)
    規制されるべきものではない作品も規制を受ける可能性がある
   ・審査するメンバーによって基準が変わる可能性がある

少しでも規制を設けることがあったら
『表現の自由』が崩れるんじゃないかと反対しているんです。

結論としては、責任を持って、
そういう(青少年に悪影響を与えかねない)ものは
出さないようにします――
という形で決着したいというのが、我々の考えです。

基本的には(出版する側の)『自主規制』です。
(規制を受ければ)芸術活動そのものが立ち行かなくなります。


弘兼セレクション

  ◇おもいでのアルバム / 芹洋子

  卒園式でたいがいかかる曲があります。
  (場内が)暗くなってスクリーンが出て
  子供たちの写真がフラッシュバックする時に
  たいがいこの曲が流れるんです。
  (曲が)終わるとお母さん方はボロ泣きですね。

  ◇ホームラン教室 / 小柳徹 

  ねじめさんといえば“野球が好き”。
  昭和34年から38年にかけてNHKで放送していた
  ホームドラマの主題歌です。


    (画像をクリックすると、いつも通り写真が表示されます)

2010年03月20日

634

3月20日 ねじめ正一さんの名言

◆ねじめ正一さんのリクエスト
  『一人で大人 一人で子供』(HIGH-LOWS)について

これはもう、励まされますよね。
『絶望するなんて当たり前』――
凄く単純な言葉なんだけど、相当深いですよ。
大人でも、HIGH-LOWの世界じゃなくても
(歌詞にある)ウンザリするのは当たり前というか…(苦笑)

  カラオケに行っても、歌わないで、歌詞を見ていることがありますよ。

エンディングから

『詩』というのは、
自分の中から出てきて、何か一生懸命考えながら
一つのものを発見していく作業なので、
(この番組のような)“コミュニケーション”とはまた違う『言葉の力』だと思うんです。

  『言葉の力』の中には、そういうものもあるんだな、ということが
  わかっていただけたら・・・。

これも一種のコミュニケーションなのかもしれませんけどね。

ねじめ正一さんの好きな言葉

    『ベースボールは ポエムだ』
 

(ねじめ正一さんが長嶋茂雄さんから贈られた言葉)

30年くらい前に、長嶋茂雄さんと初めて対談をしたとき、
僕は詩人として一生懸命、書いていた時期で、僕に合わせてくれて
『ねじめさん、ベースボールはポエムですね』とおっしゃったんです。

  『ポエムのあるバッターは何やったって、
   ポテンヒットになったり、いいことがあるんですよ』

 
  『ポエムのないバッターは何やっても仕方ないですよ』って、
  これは誰にも言ってない言葉です。
  僕だけに言ってくれた言葉だから、すごくうれしいんです。

ねじめ正一さんの本
『ぼくらの言葉塾』は岩波新書から735円で、
放送で朗読を披露してくださった
『おかあさんになった あーちゃん』も収録された
ねじめ正一さんの詩集『あーちゃん』は 理論社から1,470円で発売中です。

2010年03月20日

614

3月20日 ゲスト:ねじめ正一さん


テーマ『詩人・ねじめ正一の心に響くギザギザ言葉塾』   
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 ゲストに詩人・作詞家の
 ねじめ正一さんをお招きして
 詩の魅力、詩を作るポイントなどを
 お伺いしました。

 また、文化放送が取り組むキャンペーン
 『言葉の力 × ラジオのチカラ
 ことバリュー 文化放送』
も始動!

 ラジオの魅力を再確認し、科学的に解明することは可能か?!
 ラジオ好きの皆さんにとっては、大注目のプロジェクトが動き出しました!

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朗読『かあさんになった あーちゃん』

【朗読】 『かあさんになった あーちゃん』

  あーちゃんは いつつのおんなのこです。
  かあさんの おけしょうをしているのを みていると・・・

    おしろい ぱたぱた おしろい ぱたぱた・・・

  かんぜんに あーちゃん かあさんきぶんにむちゅうになってきて・・・

    じてんしゃ きこきこ じてんしゃ きこきこ・・・

      もっと きこきこ もっと きこきこ・・・


この日のゲスト、詩人の ねじめ正一さんのご登場は
オープニングから4分間にわたる
『かあさんになった あーちゃん』(ショートバージョン)の朗読から――。

Nejime_100320_01v_18.jpg
(画像をクリックすると 別画像を表示します)

弘兼 「熱演していただきました!(拍手)
     ご本人の読まれる『詩』っていいですね」

石川 「迫真の朗読ですね!」

あーちゃんとは・・・ねじめさんのお嬢さんで、5歳の頃に書かれた詩。

ねじめ 「(ロングバージョンは)
      お月さまが出てきたり、ユラユラお月さまが落ちてきちゃって
      そのお月さまをどうやって支えようか、とか・・・」

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ダジャレ王・ねじめ正一少年

「現代史に“バカ詩人”が現れたような…
 今 振り返ると、珍しいタイプの詩人でしたね」
(ねじめ正一)

『言葉』の世界に生きる ねじめ正一さんのルーツは
小学生時代に“ウケなければいけない宿命”を背負ったダジャレだった!

ねじめ 「勉強ができなかったから、野球がうまくても
      女の子が注目してくれない・・・。
      笑わせるには『ダジャレ』しかなかったんです。
      相当、切羽詰まった思いでダジャレを作ってました」

はじめてウケたダジャレは・・・「ゴジラさん、ごじらへどうぞ」

  ダジャレによって、クラスないでの自身の存在を大きくしていった
  ねじめ少年でしたが、次第に、ウケるダジャレのハードルが上がって・・・

ねじめ 「やさしい女の子が『昨日お父さんがこんなダジャレを言ったの』
      と、ネタを教えてくれて、それをメモしてる自分が情けない(笑)」

昨今、ダジャレを披露すると『オヤジギャグ』として
冷たい視線を浴びることも少なくありませんが、
ねじめさんは『ダジャレ』のよさを 次のように力説。

ねじめ 「すごく緊張した時に、しょうもない『ダジャレ』をいうと
      緊張感がほぐれるんですよね。役に立つんですよ!」

弘兼 「僕も週刊誌で『パプアニューギニア』と『パパは牛乳屋』が似てる
     ――と、読者から集めて、選んでますよ」

     (週刊朝日で連載中)


ねじめ少年に『詩人』になることを勧めたのは中学2年の時の担任の先生。

  クラスの班ごとに、生徒が交代で記入する『班ノート』を
  なぜか、ねじめ正一さんが一人で書くことになって・・・

ねじめ 「俺の係になっちゃって、ウケなきゃいけないから、
      詩を書いたり、いろんなパターンで書いていたら
      先生に『面白い。おまえは詩人になれるぞ』って言われて…」

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講師:ねじめ正一『詩の特別授業』

谷川俊太郎さんの詩集『はだか』に収録されている
『さようなら』を教材に、詩の特別授業を披露していただきました。

谷川俊太郎さんが今も活躍されている最大の理由を
『庶民よりも“一歩先”を言葉で表現・・・
 その“一歩先”をずっと守り続けていること』
と語るねじめ正一さん。

  一歩先――高級感があり、詩の持つ“不思議さ”を秘める
  二歩先――難しすぎる
  半歩先――“ベタついている”

弘兼『さようなら』という詩は、ロジカルに作られてる感じがしますね」

ねじめ 「書いているうちに
      (家出をしている“ぼく”が)おかあさんごめんなさいと言うわけです。
      読み手は 読みながら(詩の中の“ぼく”と)一緒に歩いてるけど、
      そこで、一回止まって“後ろを振り向くような感じ”にするんです」

     「そして(いちばんすきなものを)みつけたらたいせつにして しぬまでいきる
      これも抽象的な言い方ですよね。
      でもここで、読む人は“何かわかったような”
      谷川俊太郎の世界を垣間見たような気になるんです」

ねじめさんが『さようなら』を初めて読んだ時には
“自殺の詩”と感じたそうですが、
“家出”“独り立ち”の詩――という捉え方も可能。

ねじめ 「一つの詩で、三通りも四通りも読むことができる詩人って
      なかなかいませんよ」

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詩と作るポイント

「素直に伝えればいいとよく言われるけど、素朴な言葉では表現にはならない」
と語る ねじめ正一さんに、詩を作るポイントをご紹介いただきました。

“素朴”の先にもう一つある“的確・正確な言葉”が大切。

 現在大学生のミヤザキさんが高校時代に書かれた詩の中の一節
 『ちょうど39個』という表現を「素敵だと思った」そうです。
 
「ちょうど」と「39個」が結びついた時に、詩の言葉となる。

素朴な言葉はいいけれど、
   まだほかに、正確な言葉があるんじゃないか――と疑ってみる。

自分の中には言葉が少ない――としても
   自分の中の言葉をすべて使い切って、的確な言葉を使う。

言葉の繰り返し

   ある日、お子さんの友達が、訪ねて来て遊びに誘う声を
   耳にしたねじめさん。

  うちで遊ぼう――と繰り返す声がやがて・・・
  うちであそぼう・・・ウチ de ア ソボー
  フランス語のように聴こえたのだとか。

ねじめ 「繰り返すうちに言葉がどんどん強くなることの楽しさ――
      これが詩にとって大事」

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『言葉の力 × ラジオのチカラ ことバリュー 文化放送』

文化放送が4月から1年間かけて取り組むキャンペーン
『言葉の力 × ラジオのチカラ ことバリュー 文化放送』
アドバイザー・東京大学准教授渡邊 克己さんに電話でお話を伺いました。

団塊の世代の方々が語る“ラジオの魅力”にひかれている――という渡邊さん。

テレビやインターネットにはない、ラジオの魅力
音だけのメディア『ラジオ』がどのような力を持っているのか――
学者として強い興味をお持ちです。

Q.ほかのメディアとの違いによるラジオの可能性は?

渡邊 「(音声だけで伝えるラジオは)
     ある意味“情報を隠す”こと・限られた情報で伝えることで
     “特殊な意味”を持たせることができるのでは…。
     あえて「隠す」ことで“生まれてくるもの”は存在すると思っています」


弘兼 「3~4人のパーソナリティー、ゲストが話をしているのを
     その横でじっと聴いている感じがしますよね?」

渡邊 「パーソナリティーの方が話していることを
     隣の部屋からひっそり聴いている感覚があって、
     『いつでも(会話に)入ってきていいよ』という感じもするので、
     そういうものがあるとするなら、
     それを、他のメディアに持ち込むにはどうしたらいいか興味があります」

一方、マイクの前で話す喋り手には、どのような思いがあるのでしょうか?

弘兼 「ラジオは『言葉がすべて』ですから
     キッチリしゃべらなきゃいけないプレッシャーがあるんですけど…」

石川 「絵で表現するメディアと違い『音声だけ』ということになると
     喋っている私たちのフォーカスで、
     どこに視点を当てているか――ということによって、
     伝えるポイントがずれてくることもあると思いますし、
     そのあたりは、気を配ることはあります」

インターネットラジオ、デジタルラジオの到来…ラジオの未来は??

渡邊克己さんが挙げたポイントは次の通り。

  ウェブサイトと連動するラジオは出てくる。
  それが昔のラジオとどう違うのか?
   インターネットと違って、どのように発展するべきか――。

  パーソナリティーの顔を
   そのまま(端末の画面に)出すのが、いいことなのか?
  顔を見たことがない・声を聴くだけで(相手を)想像している――
   ということが重要。
  パーソナリティーの顔がわかると
   (イメージと違うことで)ガッカリすることが多いのでは?
   ただ、その“ガッカリ”もまた楽しいことなのかも。
  そういうものをきちんと計算して盛り込んだ上での
   インターネットとの付き合い方をしないと
   ラジオの特性が失われてしまうかな――と思う。

  今回のキャンペーンは、そういうことを見直すいい機会。

渡邊 克己さんには、研究内容について、
今後も随時、お話を伺ってまいります。どうぞお楽しみに!

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お送りした曲目

おもいでのアルバム / 芹洋子
  (弘兼セレクション)
ホームラン教室 / 小柳徹
  (弘兼セレクション)
一人で大人 一人で子供 / HIGH-LOWS
  (ねじめ正一さんのリクエスト)

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ねじめ正一さんの名言や、
今話題の問題に対する弘兼憲史さんの見解もお見逃しなく!

2010年03月20日

639

3月20日は ねじめ正一さん登場!

◆◆ お知らせ ◆◆ … 「初めて買ったレコード」 メッセージ募集! / 弘兼憲史さんへの質問・メッセージもお待ちします!

初めて買ったレコードを教えてください!
「ドコモ団塊倶楽部スペシャルコラム」
過去の放送レポート・コラム バックナンバー
石川真紀ブログ「Un cahier de MAKI」
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「ドコモ団塊倶楽部」3月20日放送のゲストは
詩人で作家の ねじめ正一 さん。

テーマ『詩人・ねじめ正一の心に響くギザギザ言葉塾』
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ドコモ団塊倶楽部では、
文化放送が4月から取り組むキャンペーン
「言葉の力、ラジオの力」の一環として、言葉やラジオの大切さを
シリーズを重ねて訴えてまいります。
今回は記念すべき1回目として「言葉の力」についてじっくりと考えます。

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◇メール・FAXのテーマ◇

< 大好きな言葉・気になる言葉 >

 最近 感動した・ずっと心の支えにしている言葉…
 一方、近頃ちょっと“気になる”言葉も教えてください。

 いずれかのみでもかまいません。

   ねじめ正一さんへの質問・メッセージ、番組の感想も大歓迎です。

  メールのあて先は dankai@joqr.net

   メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で5名様に
   3千円分のミュージック・ギフトカードをプレゼントします。

  番組でメッセージを紹介させていただいた方には
  弘兼憲史さんがイラストを描いた番組オリジナルステッカーを差し上げます。 
  必ずご連絡先をお書き添えください。たくさんのお便りをお待ちしています。
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◇放 送 内 容◇(予定)

「詩人・ねじめ正一のルーツは“ダジャレ”だった!」
 
 周囲を笑わせたい思いが人一倍強く「シャレ帳」を活用していた小学生時代。
 このときのダジャレ体験が、後々の詩作に大いに役だった?!
 
「この日限り!詩の特別課外授業」
 
 ねじめ正一さんに講師になっていただき
 「詩」の特別授業を開講!
 
「“声”が言葉を立ち上げる <詩のボクシング> の魅力」
 
 ねじめ正一さんが考える「詩」と「朗読」の素敵な関係。

 12年前に実現した
 ねじめ正一 VS 谷川俊太郎 朗読対決「詩のボクシング」。
 初代王者に輝いたのは? (敬称略)

「ねじめ正一流!心にズシンと響く詩を創るための5カ条」
 
「言葉の力・ラジオの力」
 
 「言葉の力・ラジオの力」アドバイザー
 東京大学の渡邊克巳 准教授が考える・・・
 「ラジオってどんなメディア??」
 
「大好評!ゲストの皆さんの“好きな言葉”」
 
 ねじめ正一さんの好きな言葉は?
 
庶民文化研究家・町田忍さん登場「団塊ホームルーム」
 
 レトロアイテムは『卒業アルバム』

 テーマは、卒業式&卒業アルバムの今昔物語。

2010年03月13日

636

3月13日 石川真紀 放送後記

公開生放送 ゲスト:青島広志さんの回◆

およそ1年ぶりにして、放送100回記念の公開生放送。
改めて、
青島広志さんの多彩さと旺盛なサービス精神に感動すると同時に、
日頃聞いてくださっているリスナーの皆さんとお会いできて、
胸いっぱいの充実したひとときとなりました。

弘兼さんと私がレギュラー・パーソナリティを務め、
毎回、様々な分野で活躍される方々をお招きし、
テーマもバラエティ豊かにお届けしている「団塊倶楽部」。

興味のあるジャンルはより深く、
あまりご縁のなかったジャンルも
身近に感じられる‘きっかけ’になるような番組に
これからもしていきたいと、
団塊ジュニアの1人として思っています。

引き続き、よろしくお願いします。


Un cahier de MAKI_178.jpg ぜひブログにもアクセスしてください。

2010年03月13日

635

3月13日 弘兼憲史 放送後記

公開生放送 ゲスト:青島広志さんの回◆

青島さんは、本当に
『音楽家』というか『漫談家』といった方がいいくらい
素晴らしい音楽家だと思います。

あのように、ちょっと普通ではとっつきにくいクラシックを
身近に感じさせてくれる人って、ものすごく貴重だと思いますね。

僕はクラシックが大好きで、
こういう番組でクラシックをかけるのはなかなか難しいんですけど
ああいう風に、
楽しくクラシックを聴けるようにしていただいたのは
青島さんの“力”だと思います。

2回来ていただきましたけど
また3回目があるとうれしいですね。

放送終了後 会場のお客様へごあいさつ

テレビは今、出ないことにしておりまして
ラジオに全力投球しています。
これからもよろしくお願いいたします。

ラジオは、僕にとってはリラックスできる時間ですね。
僕はプロではないんで、かんでも平気なんですけど
あなた(石川アナ)はけっこう気を使ってますよね。

石川 「一応ね(苦笑)
     弘兼さんが面白いことをおっしゃった時に
     すぐ反応できるように、と思って」

きょうは、公開生放送ですから、あんまりありませんけど
普段は、ヘンなことを言うとにらみますからね。
ちょっと怖いんですよ。

石川 「そんなことないですよ!
     いつも、スタジオの風景をホームページで
     ご覧いただいている方はお分かりだと思いますが、
     スタジオでは、ゲストの方を前にして
     弘兼さんと石川が並んでいまして、
     ディレクターさんの方を見ていると
     横の方に目が向くんです。 そうすると
     弘兼さんの方をにらんでいるように見えるそうなんですけど
     とんでもない!そんなことしてないです」

にらまれるのけっこう好きですから。(会場 爆笑)

2010年03月13日

634

3月13日 青島広志さん名言

絶対音感を身につけるには?

ピアノのひくときに
「ドレミ」を言いながらやるといいんじゃないかと思います。
そうすれば自然に、聞こえてきた音・・・たとえばサイレン」の音が
「♪シソ シソ・・・」だとわかります。

  でも、「絶対音感」は必要ないと思います。
  何かの音が聞いたとき
  全部「ドレミ」で聞こえると、
  『美しい』と思えなくなってしまうということだから。

石川 「救急車が通ると『サイレンの音がなんだろう?』って思って・・・
     遠ざかると、ちょっとピッチが変わりますよね。
     あれも考えちゃうんですよね」

「シソ シソ」が「ラファ ラファ」になることもあるんです。

これから音楽の道を志す方へ

一生懸命やっている姿を見せることだ大事だと思います。
私ができたんだから、必ず皆さんにもできる!

  人には、何かいいところ、個性があります。
  音楽は『個性』でやっていくものなので
  たとえば、ニューヨークフィルを指揮しなくてもいいけれど
  アマチュアのオーケストラの指揮者になれるかもしれない。

ピアノといっても、
ひとりでソロをひくこともあれば
バレエの伴奏をすることもある。
みんな同じく重要なピアニストなわけです。

  本当に必死にやってる姿があれば
  必ず誰かが認めてくれると思います。

だけど、その意味では、
なるべく認めてくれそうな人の目につくところにいた方がいいです。
山の中でひとりでやってたって、ダメだと思う。(会場 笑)

道端でやっていたって、見る人が見ればわかります。

  絶対になんとかなります。
  「なんとかなる!」と思ってやってください。
  私ができたんだから、できます。

青島広志さんの好きな言葉

    『音楽は サービス業!』


(画像をクリックすると拡大します)

いい言葉でしょう?
私はそういうつもりでおります。

  ※青島さんは、この“イラスト付き”「好きな言葉」を
    メディアプラスホールにご来場のお客様の前で書いてくださいました。

 
  ※前回2009年8月15日ご出演時の“好きな言葉”はこちら!

青島広志さんが初めて買ったレコード

中1のときに、サン=サーンスという人の
『動物の謝肉祭』というEPを買いました。

学校で初めて鑑賞の時間に聴いたもので、
自分の家でも、もうちょっとちゃんと聴いてみようと思って買ったんです。

1曲1曲が独立していて、雰囲気がすごく違うんです。

(放送ではピアノ実演を交えて曲の解説をしていただきました)

2010年03月13日

614

3月13日 公開生放送! ゲスト:青島広志さん


テーマ『「ドコモ団塊倶楽部」放送100回記念スペシャル!
         音楽家・青島広志さんと
           クラシックの聖地を巡る 2時間名曲紀行!』

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「ドコモ団塊倶楽部」は2005年1月に月1回放送の“ホリデースペシャル”として
スタート後、昨年2009年4月から週1回のレギュラー放送となり
番組開始6年目となる今年3月、放送100回を迎えることができました。

そして今回、放送100回を記念して
文化放送メディアプラスホールにリスナーの皆さんを招待しての
2度目の公開生放送を開催!

 ゲストには、去年8月、
 スタジオに電子ピアノを用意しての
 放送が大好評となりました、
 音楽家の青島広志さんをお招きして
 クラシックの聖地を巡る 2時間の名曲紀行へと
 いざなっていただきました。

メディアプラスホールには、
音楽をこよなく愛するリスナーの皆さんにお集まりいただき
青島広志さんのトークに、解説に、そしてピアノ演奏に
笑いとため息、歓声の連続!! 

青島広志さんの前回ご出演時の模様はこちら
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名曲紀行~オーストリア

会場のお客さんとラジオをお聴きの皆さんを
名曲紀行の旅へとご案内する“JOQR1134便”
機長:弘兼憲史客室乗務員:石川真紀

最初に降り立ったのは
数多くのクラシック作曲家を輩出した“音楽大国”オーストリア

  青島広志さんが特徴として挙げたポイントは
  “貴族の趣味を反映して折り目正しい曲――
  はじめのところに戻ってくるソナタ形式”の名曲が多いこと。

このパートではモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を例に
ピアノ演奏を交えてご紹介いただきました。

青島 「同じところに“戻ってくる”ので、
     戻ってきたら“あと3分の1我慢すればいい”
     という聴き方もあるので
(会場笑)
     “ハッキリしている音楽”というのが一つの特徴です」

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名曲紀行~ドイツ

続いての到着地は“クラシックの本場”ドイツ

好きな分野に全力を注ぐことができたロマン派の人たちと比べて
“古典派以前”の音楽家は“オペラ”から“室内音楽”まで
あらゆる分野の曲を書けなければいけなかったため
ゆえにドイツで活躍した音楽家は“オールマイティー”に活躍したそうです。
 

また、青島さんはバッハ「プレリュード」を演奏しながら次々と解説をご紹介。

◆飽きちゃう曲だと思いますが、
 一つのリズムでどれだけお客さんを飽きさせないか――を
 確かめるために書いた曲だと思う。
◆“プレリュード”は「前奏曲」。
 本来、ミサなどで信徒が入ってくる時のバックに流れる曲。
 「だから、わりと いい加減でいいんです、こういう曲は」
◆のちに、この伴奏にグノーがつけたのが「アヴェ・マリア」

クラシックが大好きな弘兼さんからは、素朴な疑問が。

弘兼 「なぜ年末に第九を演奏するんですか?」

青島 「元々はオーケストラの人たちに
     “お餅代”を出すためだったんです。
     稽古を続けるうちにチケットを売るノルマを科せられて
     やがて、オーケストラの団員が『お餅が買える』というんで
     年末にやるようになったんです 」

  ※日本だけの習慣なのだそうです

ドイツを代表するクラシックの名曲として
青島広志さんが選曲したのは、話題にも登場した
ベートーベン“第九”――最も合唱が活躍するパートを
じっくりお聴きいただきました。

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名曲紀行~イタリア

“JOQR1134便”が次に到着したのは
音楽用語に多くのイタリア語が使われている点で“重要”というイタリア

  音楽におけるイタリアの特徴として、
  上質の松がとれヴァイオリンの名器が作られたことから
  “旋律の美しい曲が生まれた”のがイタリア――と語る青島さん。

「ドレミ」についても解説していただきました。

◆元々は「ウット・レ・ミ・ファ・・・」だった
 (言いにくいため「」にかわる)
◆はじめ「シ」は なく
 「ラ」と「ウット(ド)」の間に入ったのが
 イタリア語で「はい」を意味する「シ(Si)」

青島 「♪ドレミファソラ…(はい)…ド としたんです。
     イタリア語というよりは、イタリアの古い言葉・ラテン語です」

石川 「♪シド…というところは
     “せ~の ハイ!”みたいな感じなんですか。
     面白いですよねぇ~」

イタリアを代表する名曲には
『蝶々夫人』から「ある晴れた日に」を選曲していただきました。

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名曲紀行~ロシア・東欧・北欧

JOQR1134便”は最後にロシア~東欧~北欧を一気にフライト!
 
青島広志さんは、バンクーバーオリンピック女子フィギュアスケートで
銀メダルを獲得した浅田真央選手が使用した曲
『仮面舞踏会』(ショートプログラム)『鐘』(フリー)の録音を担当。

  ラフマニノフの『鐘』について弘兼さんが疑問をぶつけると・・・

弘兼 「『仮面舞踏会』は良かったんですが
     『鐘』の方は暗い感じがしていかがなものか…」

青島 「私もいかがなものかと思ってます。
     暗いというか“暗い情熱”が出る曲――というのはあるんです。
     『仮面舞踏会』も“陰謀”の話で暗い内容なので
     ロシアの方がコーチをやってる限りは
     暗いものしか出てこない気がします」

  弘兼 「じゃあ『007』に負けちゃいますね、やっぱり」

  浅田真央選手に関しては、このほか
  オーケストラの稽古場に差し入れを持参――
  などのエピソードなどを紹介してくださいました。

このパートの最後には、ロシア・東欧を代表する楽曲として
近代音楽の祖スメタナ(チェコ)の『モルダウ』を選曲。

  交響詩――オーケストラで描いた物語『モルダウ』は
  モルダウ河が生まれてから大会に注ぐまでの様子を描いています。
  
放送では『モルダウ』の“テーマ”のパートを
青島広志さんの解説を交えてお聴きいただきました。

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クラシックQ&A

リスナーの皆さんからの質問にお答えいただきました。

Q.チューバを吹いていますが、
  なぜクラシック界ではチューバが表に出ることが少ないのでしょうか?
  オーケストラでは、ほとんど伴奏としての役割しかありません。

A.“低音楽器”
  “高音楽器”はト音記号で書き、小さい頃から習いますが
  (低音の)へ音記号は、ある意味“特殊”であり
  慣れていない人が多いことから、いいメロディがあまり書かれない。

  “名手が少ない”
  ヴァイオリニストには、その人のために曲を書かれる“名手”がいます。
  (ご質問の方が)名手になって、まずリサイタルを開くと
  その人のために有名な曲が作られるかもしれません。 

  “大きくて持ち運びが不便”
  ピアノのように、大きくてもどこにでもある楽器や
  フルートのように持ち運びが簡単な楽器は
  使いやすいのに対して、大きなチューバは不便。

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Q.クラシックの著名な作曲に女性が少ないのはなぜ?

A.います。
  音楽家の女性は大勢いるものの
  女性の地位が低く、
  歌ったりピアノを弾いたりすることはよくても
  作曲をすることは許されなかった。

  『結婚行進曲』を書いたメンデルスゾーンの姉・ファニー
   ――15歳で父親から「女性が作曲をするといじめられる」
     「これから曲は全て弟の名前で出しなさい」と言われる――を
   例に・・・

青島 「弟が書いた曲の、かなりの部分は
     お姉さん(ファニー)の曲でしょう。
     お姉さんが亡くなった後、弟は1曲しか書かずに
     後を追うようになくなってしまった・・・。
     だから本当はファニーが書いていたんじゃないかと思うんです」

Q.クラシックは敷居が高い?

A.敷居が高いのが、いいところ。

  青島 「フランス料理を食べに行くのと同じことで
       昔は、王様・貴族のために演奏していたわけだから
       緊張しているのは演奏者の方で
       お客様は“王様・貴族”みたいな恰好だけしていれば
       あとは足を組んでいたって鼻をほじっていたって
       いいように思うんです」

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感想のお便りを大募集!

今回は公開生放送ということで
メディアプラスホールには特設トークテーブルと
文化放送“自慢の資産”スタインウェイのピアノが設置されました。

  ピアノ寄りのイスに座って
  音楽家や曲に関するトーク(解説)をしている…と思ったら
  突如、立ち上がり、ピアノに移動して演奏(解説)。

終始、この繰り返しで会場のお客さんは視覚的にも、
そしてラジオでお聴きの方も、
声が突然小さくなったり、ピアノが鳴り出したり…
臨場感をお楽しみいただけたのではないでしょうか。


 オーケストラの演奏に関しては
  *上手な人の配置
  *演奏しない人もいる?!
  *出番が一度きりのシンバル

  …などなど、様々な裏話も披露していただきました。

番組では今回の放送の感想を募集します。
メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で10名様に
甲州印傳で作られた
ドコモダケオリジナル ケータイストラップ
をプレゼントします。

メールかハガキでお寄せください。

ハガキのあて先:〒105-8002 文化放送
         「ドコモ団塊倶楽部」プレゼント係

ぜひご感想・ご意見をお書き添えください。

青島広志さんの前回ご出演時の模様はこちら

2010年03月13日

639

3月13日は公開生放送!クラシック 名曲紀行!!

◆◆ お知らせ ◆◆ … 3月13日 公開生放送はラジオでお聴きの皆さんにも特別なプレゼント!! / 「初めて買ったレコード」 メッセージ募集! / 弘兼憲史さんへの質問・メッセージもお待ちします!

初めて買ったレコードを教えてください!
「ドコモ団塊倶楽部スペシャルコラム」
過去の放送レポート・コラム バックナンバー
石川真紀ブログ「Un cahier de MAKI」
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「ドコモ団塊倶楽部」3月13日放送100回記念スペシャル!
文化放送メディアプラスホールにリスナーの皆さんを招待して
公開生放送をお送りします。
※観覧応募受け付けは終了
  当選された方には招待状を発送いたしました

ゲストは、音楽家・青島広志さんが番組2度目のご登場!

テーマ『ドコモ団塊倶楽部 放送100回記念スペシャル
       音楽家・青島広志さんと
        クラシックの聖地を巡る 2時間 音楽紀行!』
 
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青島広志さんに、クラシックの世界を、即興演奏を交えて
わかりやすく、そして楽しく解説していただきます。

 
 前回の公開生放送から
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◇メール・FAXのテーマ◇

< お気に入りの Myクラシック >

 あなたが好きなクラシック音楽のタイトルや好きな理由
 その曲にまつわるエピソードをおしえてください。

   クラシックに関する質問
   青島広志さんへの質問・メッセージ番組の感想も大歓迎です。

 メールのあて先は dankai@joqr.net

   メッセージをお寄せいただいた方の中から抽選で5名様に
   3千円分のミュージック・ギフトカードをプレゼントします。

  番組でメッセージを紹介させていただいた方には
  弘兼憲史さんがイラストを描いた番組オリジナルステッカーを差し上げます。 
  必ずご連絡先をお書き添えください。たくさんのお便りをお待ちしています。

 さらにドコモ団塊倶楽部放送100回を記念して
 甲州印傳で作られた
 ドコモダケオリジナル ケータイストラップ
プレゼント!
 
 (画像をクリックすると拡大します)

  こちらは、当日、ラジオで放送をお聴きいただき
  番組のご感想・ご意見
  メール・ハガキでお寄せいただいた方の中から
  抽選で10名様に差し上げます。
 
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◇放 送 内 容◇(予定)

「名曲紀行1 音楽大国オーストリア」
 
 ハイドン、モーツァルト、シューベルトを排出したオーストリア。
 ウィーンが“音楽の都”といわれるワケは・・・?

「名曲紀行2 クラシック音楽の本場ドイツ」
 
 バッハ、ベートーベン、ブラームス・・・
 バロック・古典・ロマン・20世紀、あらゆる時代に
 名作曲家を輩出したドイツ音楽のバックボーンは・・・?
  
「名曲紀行3 音楽発祥の地イタリア」
 
 ヴィヴァルディ、ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニ・・・

 オペラ発祥、そしてピアノが発明された国イタリア。
 なぜイタリアで音楽が生まれたのか・・・?
 
「名曲紀行4 民族性にあふれたロシア&東欧」
 
 “近代音楽の祖”グリンカ、スメタナ
 “近代音楽の父”チャイコフスキー、ドヴォルザーク
 
  「チャイコフスキーはあと100年遅く生まれていればよかった」
  と語る青島広志さん。 その真意とは・・・?

「クラシックQ&A」

 青島広志さんが
 皆さんからの“クラシック素朴な疑問”にお答えします。

 
 前回出演時の青島広志さん

 青島広志さん 前回登場の模様はこちらをクリック!

2010年03月06日

637

3月6日 町田忍コラム『カストリ雑誌』

今回は、終戦直後から昭和20年代を中心として出版された
「カストリ雑誌」を紹介します。

“カストリ”とは粗悪なアルコールで造られたお酒で
「3合飲んだらつぶれる」ということから
「3号続いたら廃刊となるくらいの短命な雑誌」
という意味がありました。

内容は、主としてエログロ。
戦前まで抑圧されていた性文化が
一気に陽の当たる場所に出たかのごとく
おおくのカストリ雑誌が登場しました。

今回持参したものは、
昭和22(1947)年の「猟奇」
昭和24(1949)年の「夫婦生活」
昭和25(1950)年の「性文化」
昭和26(1951)年の「笑の泉」
昭和28(1953)年の「内外特報」などです。

 
(画像をクリックすると拡大します)

終戦直後のものは、
まだ紙が配給制であったこともあり、紙質はかなり粗悪です。

執筆者の中には、
森繁久彌、海音寺潮五郎、丹下キヨ子、柴田錬三郎、渡邊はま子など
著名人も登場していました。

値段は、20円くらいから100円ほどですが
これは現在に置き換えると5,000円以上と、かなり高価なものでした。

2010年03月06日

636

3月6日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:渡辺淳一さんの回◆

年齢を問わず、‘何かあるかもしれない!?’と思わせる色香が漂い、
しかも、
活字にせよ放送にせよ、タブーを超越した素直な表現を厭わないのは、
文豪で医学博士である渡辺淳一さんという1人の人物が
公私の別なく形成された、独自の生き方なのでしょう。

これはおそらく、
羨んだり、理解しようとすることが不粋な、
他人には真似のできないライフスタイルなのだと感じます。

映画「愛の流刑地」で、
豊川悦司さんの書斎が
渡辺さんの実際の書斎と、
大きな窓を前に執筆されるイメージなど似たセットになっていることが判り、
そして、
結婚、出産を経験した女性が、
夫以外の男性によって
初めて性の悦びに目覚めることの幸不幸について、
渡辺さんに直接、お訊ねできて、
人生の後輩としては
充実した2時間をご一緒できた感慨があります。

弘兼さんが、いつもは‘なかなか触れない’話題についても饒舌でいらしたのは、
ほかでもない
渡辺淳一さんとの対談だったからでしょう。

「放送を離れたところで、もっとじっくりお話ししたいです。」と
弘兼さんが仰っていましたので、
どこかでまたご一緒する折には、
より深い会話で楽しませてくださいませ。


Un cahier de MAKI_178.jpg ぜひブログにもアクセスしてください。

2010年03月06日

635

3月6日 弘兼憲史 放送後記

◆ゲスト:渡辺淳一さんの回◆

きょうどんな話題になるか・・・
一番怖かったのは、
石川真紀ちゃんがどんな“振り方”をするか・・・(苦笑)

  石川 「実際はいかがでした?
       『どうしよう』ってすごく考えたんですよ」

あの程度で ありがとうございます(笑)

こういう放送の場でなかったら、
もっと、かなり突っ込んだ質問・突っ込んだ回答を
お互い話し合えたんですが、
どうしても“ラジオ”なので・・・(難しい)。

実は、渡辺先生は僕と真紀ちゃんにサイン本をくださったんですけど
(このような)細かな心遣いが
女性にモテるひとつの秘訣でもあるな、という気がしましたね。

  石川 「弘兼さんもいつもご自身の漫画にサインを入れて
       ゲストの方にお持ちになりますよね」

きょうは失礼だから渡さなかったんです。
(作家の先生に自分の作品を渡すのは)
“売り込み”みたいになって微妙なんです。

(僕のことを)知らないだろうな、という人には、
「こういう者です」と名刺代わりになるんですけど。

  石川 「渡辺さんと弘兼さんが似ているところは?」

・・・・・・(しばらく考えて)“臆病”なところが似てるかもしれない。

  石川 「それが母性本能をくすぐるんですよね」

(笑)・・・怖いですね(笑)


弘兼セレクション

  ◇星の流れに / 菊池章子

  (団塊ホームルームのレトロアイテム)「カストリ雑誌」があった時代・・・
  昭和22年に発売された曲です。
  のちに、田村泰次郎原作の『肉体の門』が映画化された時に
  挿入歌として流れて ♪こんな女に誰がした と歌っているんです。
  青江三奈さん、美空ひばりさん、
  ちあきなおみさん、石川さゆりさん(ほか)がカバーしています。

  ◇若いお巡りさん / 曽根史郎 

  ピンク・レディーのデビュー曲「ペッパー警部」の
  “たたき台”となった昭和31年の曲です。
  ♪もしもし ベンチでささやくお二人さん
    早くお帰り 日が暮れる
・・・と「ペッパー警部」と似ているんです。

2010年03月06日

634

3月6日 渡辺淳一さんの名言

男女の友情は成立する?

僕は(成立すると)思います。

男女同士で、熱い関係がいつか終わるときがあります。
肉体関係もあったあとで、落ち着いて、歳月とともに…
それから「友情」っていうのはできますね。

  弘兼 「たとえば20年後に再会して…?」

  そこまでいかなくても、10年くらいで・・・。

肉体関係が終わったあと、
なお何か続いているときに友情ができますね。

変な邪念も何もなくなって
「助けてあげたいな」「頼みたいな」
という気持ちになることはありますね。
非常に安定した、安らかな友情になるんじゃないでしょうか。


渡辺淳一さんの好きな言葉

    『ありがとう』

「好きな言葉」というと
意味ありげな、重々しい、難しい言葉を連想しがちだけど
僕はそんなことよりも素直に
「ありがとう」ってひと言言えることがとっても大好きで
「ありがとう」って言われたらすごく嬉しい。
嬉しいことだから、ほかの人も ぜひ使ってほしいんですよね。

軽く「ありがとう」と言える人間になりたいし、
そう言われる人間でありたい。

日本人はもっと、
こういう言葉を気軽に言い合える関係になるべきだと思うんです。

特に「夫」は無口で、頑としているところがあるけど
みんな「ありがとう」って簡単に言い合えば・・・。

「ありがとう」って言われた時、一番 元気になりますよ。

弘兼 「一番 簡単な言葉だけど
     一番 力があって重みがある言葉かもしれませんね」

石川 「“お父さん”という存在は
     “頑固一徹”の方がいいかもしれないですけど
     “旦那さん”となると、
     お母さんの前だけでは本心を見せてくれるという
     間柄の方がよさそうですね」

渡辺淳一さんのブログ「渡辺淳一 楽屋日記」もご覧ください。

(画像をクリックすると拡大します)

2010年03月06日

614

3月6日 ゲスト:渡辺淳一さん


テーマ『拝啓:渡辺淳一様
         先生は76歳の今でも
           「“欲情”は世界を動かす原動力」だと
             お考えですか?』
             
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ゲストは、1933年生まれの76歳、
 『光と影』(直木賞受賞)『化身』『失楽園』
 『愛の流刑地』など数多くの代表作を発表、
 男女の燃え上がる愛を描く“恋愛小説の大家”として
 常に文壇の第一線で活躍を続けている
 作家・医学博士の渡辺淳一さん。

 恋愛における男女の違いを
 男性は“生まれた川に帰るサケ”
 女性は“海に出たら帰らないマス”と魚に例える場面あり、

さらには、渡辺さんの実際の恋愛から、作品のモデルとなった女性達のこと、
そして、主に男性の視点から、
恋愛を成就する方法など、幅広い恋愛論を展開!

  純愛から性愛の話題まで飛び交うスタジオでは
  弘兼憲史さんのトークも“舌好調”?!

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あの名作にはモデルが実在した!

10人の女性との恋愛を生々しく綴った渡辺淳一さんの著書
『告白的恋愛論』(角川書店)。

  この本の中に登場する10人は、
  渡辺淳一さんが書かれた名作のモデルになっています。

つまり『化粧』『愛の流刑地』『失楽園』などは
実際の体験を基に書かれた――ということになります。

渡辺 「恋愛したおかげで、恋して、愛して、
     “学ばせてもらった”というのかな…
     “ありがとう”という気持ちで書きました」

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●小説『阿寒に果つ』の“純子さん”

16歳・高校2年生の渡辺淳一さんが、
同級生・純子さんとの恋愛から学んだことは
“女性は演技をする”ということ――。

  純子さんは「結核」だと偽り、
  真っ白い雪の上に血まで吐いてみせ
  「(結核の)私とキスできないの?」と迫ります。
  さらに、ほかに5人の男性とも交際していました。

その純子さんが、ある夜の雪道で語った
「夜でも雪が融けるのね」という言葉は
今でも渡辺淳一さんの心に残り、思い出すことがあるそうです。

※純子さんは小説『阿寒に果つ』で
  美しい自由な少女“時任純子”として登場

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●小説『何処へ』のモデル“裕子さん”

渡辺淳一さんが30歳過ぎ――大学病院の医師と小説家の
二足のわらじ生活時代――に交際していた
裕子さんに対する驚きの行動とは・・・・!?

  ある日曜日の午後、裕子さんの部屋を訪ねると
  奥には別の男性(40~50代のキチンとした会社役員風)の姿。
  玄関には男性の靴があり、
  ドアにはチェーンがかかっていて・・・

渡辺 「カーっとなって、近くの金具店で糸ノコを買ってきて
     ドアチェーンを切り始めたんです。
     よくあんなことをした、とあきれてるんですけど」

弘兼 「漫画みたいですね」

  渡辺淳一さんが最も波乱に満ちた、苦しかった時代に紡いだ
  裕子さんとの恋愛――。
  裕子さんの存在により「支えられ、刺激を受けて、頑張れたと思います」
  と語る渡辺淳一さん。

渡辺 「小説は“人間”を描くものだと思うんです。
     人間の内面を。
     男女の恋愛小説は“実感”がないと絶対 描けないですね」

小説に登場する女性が、実際に交際した女性をモデルとしているように、
男性の登場人物のモデルも、
渡辺淳一さんご自身(に近いもの)になっているそうです。

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●小説『失楽園』のモデル“久美子さん”

  心が燃え、体が燃え、そしてまた心が燃える・・・
  “肌合いが合う”と表現される
  久美子さんをモデルとした松原凛子と久木祥一郎の
  不倫の物語『失楽園』――。

渡辺 「付き合ってる女性が性的に満足を表現してくれると
     男って、本当にうれしいんですよ。
     自分の存在が認められたようで、これが一番なんです」

久美子さんとの出会い・性愛(エロス)にかけた愛を振り返り
「本当にうれしかったなぁ」と語る渡辺淳一さん。

  このパートでは、
  冷めやすい男性と、恍惚感が延々続く女性の違い――を例に
  “性愛における違い”こそ「男女の最も大きな違い」
  また、「結婚には打算があり、不倫は純愛である」――と
  話題は“結婚・不倫観”へ。

渡辺 「結婚する時は、相手の学歴、収入、家族を調べますが
     不倫の時は、事前調査なんてしませんよ(笑)
     そういう意味で“純粋”だと思いますね」

石川 「深いですね」

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渡辺淳一流 恋愛を成就するための5カ条

3月4日に発売された渡辺淳一さんの著書『幸せ上手』を
テキストに、どうしたら恋愛を成就することができるか――考えました。


【第1条】恋愛は“人間力”を鍛える総合学習の場だ

渡辺 「アプローチの方法、その後“もっと深い関係”になるために…
     恋愛が一番頭をよくすると思うんです」

  弘兼 「デートの時に、最初はこの店、次はあの店・・・
       この言葉をいつ かけて、いつ キスしようか――
       と、ずっと考えましたよね。
       全く予想してないことが起きた時に、
       この後どう展開したらいいか わかんない・・・」

  渡辺 「恋愛は“非論理”だから素敵なんです。
       “論理”で解明できない。
       この“非論理”がチャーミングなところです」

「恋愛」の“学問的ではないところ”が大好き――と語る
渡辺淳一さんの言葉には、恋愛を成就させるための
さまざまなヒントがちりばめられていました。

中でも大切なことは“柔軟な頭”。

 < パターンA:カウンターで二人で飲んでいる >

 自分の膝を軽くぶつけてみて、相手がパッと引くようではダメ

石川 「ある!ある!(男性の膝がぶつかるのは)そういうことなんだ!」


 < パターンB:ホテルのバーから部屋へ・・・カギを握る“フロア”の関係 >

 × 下の階(バー) → 上の階(部屋)

  上の階(バー) → 下の階(部屋)

渡辺 「上から下へ下りてくるついでに『渡したいものがある』と誘えば
     “帰り道”だから、ちょっと寄ってくれる」

弘兼 「そうか・・・。今、漫画のネタがひとつ・・・(笑)」


【第2条】デジタル男とアナログ女が織り成す恋愛は謎だらけ

一方、こちらは『論理的』はお話。

なまじ“地位”があって威張る男性はモテない――という話題から・・・

昔の自慢話や、出世した知人の話、
「石原裕次郎とよく飲んだもんさ」と
自分の“周り”の地位・名声を利用して、自分を高めようとする行為は
女性には“見え透いて”いますのでご注意を!

弘兼 「ホステスさんに聞くと『威張るおっちゃんはダメ』
     って言いますね」

石川 「周りにすごい人がいるから、自分もすごいという感じですか?
     引っかからないようにしないと」

渡辺 「男は『論理優先』と思って“デジタル”なんです。
     女性はもっと『感性』(を優先)ですよね」

【第3条】マメな男は、不精なお金持ちよりモテる

この日2時間の放送の中で、
弘兼憲史さんが最も実感の込もったコメントを発したのがこの場面。

弘兼 「これはそうですね、マメが一番でしょう!
     ここ(第3条)はそうだと思いますね」

デートに誘い、一度断られて、そこであきらめてしまってはおしまい。
何度となく声をかけ続けるうちに・・・

渡辺 「そのうち彼女がさみしい時にあたる。
     でも、そのタイミングが分からないから絶えず声をかける」


お付き合いをしている関係でも、携帯メールなどマメな連絡が大切です。

渡辺 「大して意味がなくても
     『おはよう』『おやすみ』でもいいんですよ」

弘兼 「一番できないですね。
     仕事でも、留守電にかかってきても
     レスポンスをしない…こんなこと言ってもいいのかな?!(笑)」


【第4条】失恋は次の恋への第一歩

渡辺 「“男”って生き物は、失恋するために この世にいるんです」

たとえ失恋をしても、それが新聞記事になることはありませんから
めげてはいけません。
「なるほど、俺はオスだからな」と思いましょう。


【第5条】恋愛には完璧も正解もない

恋愛には“恋愛学”“HOW TO”もありません!

渡辺 「今、日本は不幸な時代じゃないんです。
     幸せに気付かない時代なんです。
     幸せはいっぱいありますから、失恋をしてもすぐ立ち直ってほしい」

弘兼憲史 「この時代だからこそ“プラス思考”が必要だ
     ということですね。


今回の放送で引用させていただいた渡辺淳一さんの著書
『幸せ上手』は講談社から3月4日に発売されたばかりです。

そのほか『熟年革命』(講談社) 『告白的恋愛論』(角川書店) など
興味をもたれた方は、ぜひお読みください。

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お送りした曲目

星の流れに / 菊池章子
  (弘兼セレクション)
S・O・S / ピンク・レディー
  (RN・風のチケットさんが初めて買ったレコード)
若いお巡りさん / 曽根史郎
  (弘兼セレクション)
恋の街札幌 / 石原裕次郎
  (渡辺淳一さんのリクエスト)

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渡辺淳一さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

2010年03月06日