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5月9日 ゲスト:由紀さおりさん、安田祥子さん

テーマ:「童謡は情緒を育む魔法の薬!
      由紀さおり・安田祥子姉妹の音楽
             堂々一本道!    

 ゲストには歌手、女優の由紀さおりさん、
 声楽家の安田祥子さんをお迎えして
 お二人の「音楽の原点」
 「童謡コンサート」に賭ける
 熱い想いを伺いました。
 
 大人になって初めて「そうだったのか!」と
 歌詞を理解できるケースも多い童謡。

子供には とうていわからない言葉が使われることが多いものの
意味がわからないながらも、子供の頃に教わった童謡・唱歌は、
今でも覚えているもの。

  言葉世代をつなぐ歌として、また日本語を守るためにも
  古くから歌われる童謡を 未来にも残したい!

そして弘兼憲史さんも熱く語る、童謡への想いとは…

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音楽の原点~童謡への想いとは

お二人の音楽の原点は幼少の頃に揃って所属した
「ひばり児童合唱団」

その後「クラシックでオペラを歌いたい」と
東京芸術大学に進学した安田祥子さんに対して
由紀さおりさんは「姉を超えるには同じジャンルにいては無理。
今でいうJポップのヒットソングを持つ歌い手になりたい」

とそれぞれの音楽の道を進まれます。

そして由紀さおりさんは「夜明けのスキャット」でブレイク、
安田祥子さんはニューヨークのジュリアード音楽院
学ばれた後、東京芸術大学講師に。


 
 やがて、お母さんの
 「姉妹で一緒に歌えないの?」
 という声もあり
 姉妹での活動で
 「童謡コンサート」をスタート。

当時、同じ音楽といっても、クラシック界と歌謡界の間には
お互い相容れない“壁”が存在。

  安田さんは周囲から「どうしてこんな歌を歌うの?」
  言われることもあったそうです。

由紀 日本の歌をこんな風に思っている人が多いということに
    衝撃を受けて、それがすごく悔しかった!
    先人が残した、いい歌がいっぱいあるのに・・・。

その悔しさが日本の歌、童謡を歌い続けるきっかけとなりました。

  このパートでは「子供の頃を思い出す、とても好きな曲」という
  弘兼さんのリクエストで、
  お二人の歌唱による「みかんの花咲く丘」をおかけしました。
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残したい!童謡・唱歌

23年目を迎えた由紀さおりさん、安田祥子さんの「童謡コンサート」。

「Songs With Your Life Concert ~ふるさとを遠く離れて~」と題し
~遠く離れていても、その歌を口ずさめば目に浮かぶ“心のふるさと”~
というテーマで、今年も全国ツアーがスタートしています。

石川 「故郷」をみんなで合唱させていただく時は客席の皆さん、
    様々な年代のお客様が、みんな歌えるんですよね。
    日本の歌は みんなで歌うと「いいよなぁ」と思いました。

安田 皆さんそれぞれの“絵”を描きながら歌ってくださると
    思うんですけど、これは残ってほしい歌の一つです。

この日、番組では「21世紀に絶対に残したい童謡と唱歌」という
テーマで、メッセージを募集しましたが
ダントツで票数トップとなったのが「故郷」

2位以下は「赤とんぼ」「夏は来ぬ」「いぬのおまわりさん」「花」。
今の音楽の教科書には掲載されないケースもありますが…

弘兼 なんとか無理やりでも 教えたい感じがしますけどね。

由紀 「これは必ず教えなければいけない」という
    お達しをしていただけるとありがたいと思いますね。

また番組宛のメッセージには「歌詞を正しく伝えてほしい!」という内容のものも。

小さい時は歌詞の意味がわからず、
ずっと間違った解釈をしたままであったり
歌詞自体を間違えて覚えてしまうことも、よくあるケース。
例として挙がったものは

  ●『シャボン玉』の「♪屋根まで飛んだ」
   →「屋根の高さまで飛んだ」ということですが
    「屋根も一緒に飛んだ」と誤解されることも。

  ●『焚き火』の「♪落ち葉焚き」「落ち葉滝」

  ●『故郷』でも「♪うさぎ追いし彼の山」「うさぎ美味しい」

石川 “文脈”を考えると「そうだったんだ!」と
    納得できることはありますね。

安田 大きくなって、改めて歌ってみて「そうだったのか」と
    思うことは 私たちも今でもありますから
    小さい時に聞いていて、今、子供さんに正しく歌ってあげたい
    と思う方は、ぜひ「こころの音楽教科書」※を参考にして
    歌っていただきたいですね。

 ※「あしたへ贈る歌―由紀さおり・安田祥子 こころの音楽教科書」

弘兼 (歌詞の意味は)わからないけど、覚えちゃうんですよね。
    今は(意味が)わからないから(教科書に)入れないことが
    多いらしいんですけど、
    もっと難しい言葉、文語を入れてもいいと思うんです。

由紀 その時わからなくても、いつか気づく時が(ありますから)。
    漢字の文言をしみこませる意味でも
    (難しい歌詞の歌が教科書に)あってもいいと思うんですけどね。

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由紀さおりさん、安田祥子さん最新情報

▼由紀さおりさんの歌手生活40周年記念アルバム
 「いきる」 (EMIミュージックジャパン・税込み3000円)

コンセプトは「21世紀の歌謡曲を作ろう」「歌謡曲の復権を目指そう」。

詳しくはこちらをご覧ください


ジャケットを手に、笑顔の弘兼さん

▼安田祥子さんのニューアルバム
 「なつかしき愛の歌~歌のホームパーティーにようこそ~」
 (EMIミュージックジャパン・税込み3000円)

▼由紀さおりさん、安田祥子さんのコンサート
 「Songs With Your Life Concert ~ふるさとを遠く離れて~」

 6月7日(日)開場2:30/開演3:00
 大宮ソニックシティ大ホール
 S席:5500円/A席:4500円

▼安田祥子さんのコンサート
 「歌のおくりもの 2009 ~なつかしき愛の歌~」

 6月22日(月)開場6:00/開演6:30
 会場:浜離宮朝日ホール(東京)
 全席指定:6000円

※お問い合わせはいずれも「ちけっとぽーと」まで

 03 - 5403 - 3330(受付時間:平日10時~19時)

由紀さおりさん、安田祥子さんの公式サイトはこちら
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団塊ホームルーム

今回のレトロアイテムは『それいゆ』
イラストレーター中原淳一さんによって
1946(昭和21)年に創刊された雑誌です。

町田 単なるファッションではなく、
    女性の文化的、進歩的な内容になってますね。

由紀 パリのモードとしての雑誌といってもいいいですね。
安田 当時は憧れの本でしたよね。

 「家を探したらこの本 出てくるかも」
 という 由紀さおりさん、
 『ジュニアそれいゆ』のモデル
 なったこともある安田祥子さんからは
 揃って「懐かしい!」という声が。
 
 おソバが40円くらいの時代に
 「170円」で売られていたことにもビックリ。

弘兼 今見ても、全然おかしくないですね。
石川 当時の“香り”も伝わってくるような貴重な資料ですね。

※この話題については 町田忍さんのコラムもご覧ください。

2009年05月09日