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1月22日 ゲスト:アグネス・チャンさん


テーマ『歌 ボランティア 愛…アグネス 元気の方程式!』
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この日のゲストは、
香港での歌手活動を経て1972年『ひなげしの花』で日本デビュー、
一躍“アグネスブーム”を起こしたアグネス・チャンさん。
 
放送終了後の記念撮影

アグネスさんは
“高速連写モード”での撮影と知って
「動いてもいいですか?」

撮り直しで 「Vサイン」の弘兼さん、
手の位置が不自然ですが・・・

画像をクリックすると
1秒後のカットを拡大表示します 三人の男の子の母としての顔や、
 貧困で苦しむ子どもの現状を伝えるため
 世界中を飛び回る
 日本ユニセフ協会大使としての活動…、
 2度にわたり大病を克服したエピソード…、
 
 もちろん、アグネスさん自身
 「肩書きは歌手」と語り
 来年日本デビュー40周年を迎える
 歌手活動のこと、
 楽曲の数々をお聴きいただきました。
▲カーソルを重ねてください
 
 そして かつて物議をかもした
 “アグネス論争”を
 「よかった」と振り返る
 その真意とは――?
 
 また、常に明るく
 前向きでいられるアグネスさんの姿勢は
 “好きな言葉”を聞けば納得!



アグネス論争
 
夫婦共働きでなければ生活が困難という香港では
働ける時に働いた方がいい――という考えが一般的。
 
アグネス 「結婚しても子供が産まれても、
       仕事をやめる気持ちは全くなかったんです」

 
1980年代後半、働く母親と子育てをめぐって
国会にまで議論の場が拡大したアグネス論争――。
 
「いい母親」とは外では働かず子育てに専念するもの――
という考え方から
「子供を育てるなら仕事をやめた方がいい」
「仕事を続けるなら子供は産まない方がいい」と批判されたアグネスさん。
 
弘兼 「極端な意見がまかり通ってたんですね。
     今、育児休暇がありますけど、
     会社の中に育児所託児所みたいなものを作って
     一緒に通勤して、仕事の合間に時々見に行くということを
     日本もこれからやらないと、
     益々、少子化になりますからね。
     その“先駆け”みたいなことをされたということですね」

 

 
様々な議論が展開された当時を振り返っていただくと…
 
アグネス 「前向きな議論になったので、よかったなと思う」


定期健診で がん早期発見を!!
 
2006年から07年にかけて2度の大病を乗り越えたアグネス・チャンさん。
  
2006年12月に発症したのは「唾液腺腫瘍」
手術後も顔面の右側が麻痺し
日常生活にも影響を及ぼす後遺症に悩まされました。
 
  そして3か月が経過。
  仕事をやめることも考え始めたある日、突然回復したそうです。
 
アグネス 「今は右側でも噛めるようになりました。
       本当に感謝しています」

 
翌年2007年9月には「乳がん」が発覚。
 
がん発見の1週間ほど前、アグネスさんは、
“がん患者支援への意識向上”や
“がんに対する社会の認識を変える”ことを目指す
『リレー・フォー・ライフ』の活動
「命のリレー、24時間ウォーク」に参加。
 
 ※がんに対する理解を求める活動の一環で
  がん患者の人と有志の人とが
  競技場でタスキをつないで24時間交代で歩き続けるイベント。

  リレー・フォー・ライフ・ジャパンのウェブサイトはこちら

 
その一週間後、偶然に自ら異常を感じて がんを発見。
 
アグネス 「(命のリレーに)本当に輝く命に感動して、
       がんに対する意識が高まったんです。
       それで『もしかして私も?』と病院に行ったんです」

 
自己触診では発見が難しいとされるほどの早期発見となり
放射線治療とホルモン療法で がん克服に成功。
 
  しかしホルモン療法の副作用で
  顔が腫れる症状に2年半もの間 苦しんだそうです。
 
アグネス 「女性ホルモンを抑える薬を5年間飲むんです。
       2年半たって体が慣れたんですね。
       今、薬を飲んで苦しんでる方でも、
       体が慣れてきますから大丈夫ですよ」

 
石川 「自己触診で見つけるのは難しいですよね」
 
お医者様によると大切なのは、
自分でわかるまでに がんが進行しないうちから治療を始めること。
それにより、その後の治療は負担が少なく、
短期間ですむことにつながるそうです。
 

アグネス 「40歳過ぎると
       マンモグラフィーでよくわかるので、
       必ず定期的に受けていただきたいです」

 
石川 「私も30歳から毎年マンモグラフィーの検診を受けていまして、
     “健康な時の状態を病院にストックしておくと
     何か異変があった時にすぐ気づいてもらえる”と聞いたので、
     何でもない時に一度行くのが大事のようですね」

 
アグネス 「早期に見つかれば、もうガンの怖い時代ではない。
       ガンがあるのに(検診を受けずに)見つかってない、
       というのが怖い――と思います」



日本ユニセフ協会大使
 
1998年、日本ユニセフ協会大使に就任したアグネス・チャンさんは
紛争現場を中心に毎年 世界を飛び回り、窮状を報告する活動を続けています。
 
“生まれてきてくれて、ありがとう”“ハッピー・バースデイ”
命を祝福する気持ちが込められた これらの言葉――
また その想いに賛同したアーティストが歌う
『ハッピー・バースデー』を携帯電話の音楽配信サイトから
ダウンロードすると寄付ができる仕組みもあります。
 
アグネス 「様々な募金の方法があるので
       一番自分のやりやすい方法でいいと思います。
       コンビニで募金箱に10円入れるだけでも、
       それでも本当に子供は助かるんです」

 
また、アグネスさんが世界の子供のための活動において
重要視していることが“エクイティー”(公正)の考え方。
 
アグネス 「一番必要とする子供に 一番必要なものが届くように」
 
援助活動によって、子どもを取り巻く問題が改善されたと思われる国でも、
その国で最も過酷な環境に置かれている子供の状況には変化がない――。
 
  アグネス 「“良くなったからもう行かなくていい”――
         そうじゃない。
         一番忘れられている子供たちに手を差し伸べることによって
         救うことができるのかな」



あの曲のアンサーソング!新曲『あの丘で』
 
2010年11月にリリースされた新曲『あの丘で』
アグネスさんが自ら、プロデュースと作詞をカシアス島田さんに依頼。
 
  テレビ番組で共演した際、直々に作詞を依頼したそうです。
  「いいですよ」と その場で快諾されますが……完成まで実に1年。
 
アグネス 「(1年もかかる前に)完成したんだけど、
       ちょうど(島田さんが)『26時間テレビ』に取り組んでいて
       そっちに流用したそうです。
       ありえないでしょ(笑)」

 

 
『あの丘で』はデビュー曲『ひなげしの花』のアンサーソングで、
“残りの人生も 元気に ゆっくりと”というメッセージが込められています。
 
アグネス 「私達の年代にとっては本当に慰められる、
       癒やされる歌だと思って、すごい感謝しています」

 
 ■『あの丘で』
  2010年11月発売(日本クラウン/税込み1,200円)


アグネス・チャンさんの最新情報は
 AGNES CHAN OFFICIAL SITE ~アグネス・チャン オフィシャルサイト
 アグネス・チャンオフィシャルブログ「アグネスちゃんこ鍋」をご覧ください。


お送りした曲目
 
マグマ大使 / コール東京
  (弘兼セレクション)
ポケットいっぱいの秘密 / アグネス・チャン
  (弘兼セレクション)
この良き日に / アグネス・チャン
 
そこには 幸せが もう生まれているから / アグネス・チャン
 
さらば恋人 / 堺正章
  (RN・マウンテンウォーカーさんが初めて買ったレコード)
あの丘で / アグネス・チャン 

アグネス・チャンさんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

2011年01月22日