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5月4日 テレサ・テン特集 ~ ゲスト:鈴木章代さん

テーマ
  『アジアの歌姫 テレサ・テン
 
   最後の8年間  ―― 鈴木章代さん

 
この日は、今年 生誕60周年――
“アジアの歌姫”テレサ・テン特集をお送りしました。
 
1995年5月8日に亡くなられてから18年。
ゲストには、テレサ・テンさんの最後の8年間の
レコーディング・ディレクターを務められた
鈴木章代[ふみよ]さんをお招きし
秘蔵エピソードとともに、
今も歌い継がれる名曲の数々、
愛され続ける永遠の歌声をお聴きいただきました。
 
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(画像をクリックすると拡大します)



デビュー15周年と天安門事件
 
 1989年6月の天安門事件に心を痛めたテレサ・テンさん。
 
鈴木 「悲劇が起った後、電話でもそうだし、
     普通のことを話そうとしても、
     ちょっとしたきっかけで
     涙がポロポロ出てくる状態でした」

 
弘兼 「台湾で民主化活動をされていましたよね。
     そんな矢先にこれが起きたということで
     悲しい思いをされた――
     ということなんでしょうね」

 
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 日本デビュー15周年の当時放送された
 スペシャル番組でテレサ・テンさんは
 次のようなコメントを残しています。
 
「私はチャイニーズです。
 世界のどこにいても、
 どこで生活していても、私はチャイニーズです。
 だから今年の中国の出来事すべてに、
 私は心を痛めています。
 中国の未来がどこにあるのか、
 とても心配しています」
(テレサ・テン)

 
 89年3月発表のシングル『香港 ~Hong Kong~』
 カップリング曲『悲しい自由』
 急遽この年の7月にシングルカットされ
 リリースされました。
 
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修学旅行ごっこ
 
 テレサ・テンさんと、鈴木章代さんとの間には
 “世界でふたりだけの思い出”があります。
 
 学校に通えなかったテレサさんに、
 鈴木さんが学校での楽しい思い出として
 修学旅行の話を紹介すると・・・
 
 「“修学旅行ごっこ”をしてくれませんか」
 
 テレサさんが宿泊していた
 「ジャパニーズ・スイート」という部屋がある
 都内のホテルで、
 ふたりだけの“修学旅行”を疑似体験――。
 
鈴木 「『スマキと枕投げをして
     修学旅行の夜が盛り上がるのよ』
     と言うとテレサさんはポカンとして・・・」

 
 「スマキ、テレサにやってください」
 
 こうして、大スターにして、アジアの歌姫
 テレサ・テンさんが“スマキ”にされ・・・
 
 スマキにされた人はどうすればいいのか――?
 疑問の答えは
 「そのまま」だと言われ、テレサ・テンさんは
 どのような思いを抱いたのでしょうか。
 
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 続いて行われた枕投げ――。
 はじめは鈴木さんが遠慮して
 枕をそっと投げると、
 同じように投げ返すテレサさん。
 単なる枕のキャッチボールとなって・・・
 
 「何が楽しいんですか?」
 
 そこで、鈴木さんも徐々に力を強めると
 「これが枕投げですか!?」
 両手に枕を持って反撃に。
 
 修学旅行ごっこを通じて 
 鈴木章さんとの距離を縮めたテレサさんは、
 「“妹”と呼んでいいですか?」と申し出て
 国境を越えた姉妹の絆で結ばれることに。
 
鈴木 「“妹”と呼ばれた日なんです」
 
弘兼 「それほど“一体”になったという感じですね」
 


未発表曲、中国語版の歌声も
 
 今回のテレサ・テン特集では
 1986年2月にリリースされ200万枚を超える
 大ヒット曲となった、おなじみの
 『時の流れに身をまかせ』の中国語バージョン、
 未発表曲『ふたたび(再来)』などを
 おかけいたしました。
 
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ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
 
 平成の大修理が行われている姫路城――。
 改修中の世界遺産の見どころをご紹介しました。
 
 改修中の姫路城は、お城全体を建物で覆い、
 外側には
 実物大の姫路城のイラストが書かれています。
 内側は、建物内にエレベーターが設置され、
 改修中でありながら、見学することが可能。
 
 2年前に公開され、
 入場者数は去年11月で100万人を突破。
 
荻野 「天守のテッペンまで
     登れるようになってるんです」

 
弘兼 「普通、下から見上げますけど
     上から見下ろす姫路城が見られる…」

 
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 運が良ければ、改修している職人さんの
 仕事を見ることもできます。
 
 修復が進む姫路城を見学する際のポイントは
 姫路城シルバーガイドの菊池輝夫さんに伺いました。
 
石垣に使われる うばが石
 築城の際に、石集めに苦労すると
 城下で餅を焼いて売っていたお婆さんが、
 商売道具の石臼を持参。
 その話が城下の民衆に広まり、
 石を持ち寄ったことで築城がはかどったとか。
 
 また、もうひとつの説として、
 崩れやすいところに
 「石臼をはめれば安定する」――と
 おばあさんが助言したという説もあるそうです。
 
荻野 「シルバーガイドさんと歩くのはお薦めです。
     いろんな伝説を教えてくださるので」

 
腹切丸
 石垣に穴を空けて出入りする
 「穴門」という空間にある場所が
 “切腹する場所”と思えることから
 後世「腹切丸」と呼ばれるように。
 
 しかし、ここで切腹や処刑が行われた記録はなく
 武器を収納する倉庫だったという説も。
 
荻野 「切腹したわけではないらしいんですけど、
     “そうじゃないか”という雰囲気が漂うんです。
     ご自分の目で確かめてください」

 
 平成の大改修期間中「腹切丸」は見学できません。
 改修終了後に訪れて観てください。
 
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お菊井戸
 江戸の「番町皿屋敷」ではなく、
 こちらは「播州皿屋敷」
 
 “濡れ衣”を着せられた末に殺され、
 古井戸に捨てられた お菊の
 皿を数える声が夜な夜な聞こえる…
 という伝説がある「お菊井戸」
 
荻野 「ほかにも北は岩手県、南は鹿児島県にも
     お菊さんの話はあるそうで、
     お菊さんは全国で活躍されている(笑)」

 
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 ▲この日のファッションは
  CD『ちょんまげ天国』のオリジナルTシャツ

 
 来週5月11日は「姫路城特集 第2弾」をお送りします。
 どうぞお楽しみに!
 


お送りした曲目
 
ふたたび(再来) / テレサ・テン
 (弘兼セレクション)
つぐない / テレサ・テン
 
硝子の摩天楼 / テレサ・テン
 
別れの予感 / テレサ・テン
 
悲しい自由 / テレサ・テン
 
時の流れに身をまかせ(中国語) / テレサ・テン
 
夜来香 / テレサ・テン
 
I Love You / テレサ・テン
 
世界でいちばん熱い夏 / プリンセス・プリンセス
 (RN・ままっこさんが初めて買ったCD)


鈴木章代さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

2013年05月04日