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6月8日 ゲスト:泉 麻人さん

テーマ
  『昭和の東京の魅力
  そしていまの東京の魅力”
        ―― 泉 麻人さん

 
 この日のゲストは東京の街、昭和文化に詳しい
 コラムニストの泉 麻人さん。
 
 今年3月に発売された写真全集
 『昭和の東京』を参考に、昭和の時代の――、
 そして現代の東京を語るラジオ東京探訪!
 
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 ▲スケッチブックの言葉について詳しくは こちら
  (画像をクリックすると拡大します)

 
 泉 麻人さんの選曲による「東京」をテーマにした音楽も
 お楽しみいただきました。
 大の「サユリスト」弘兼憲史さんが今回初めて知った
 吉永小百合さんの曲もオンエア
 
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 「ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍」では
 開園30周年の東京ディズニーリゾートで
 勤続30年のベテランキャストの方に
 “おもてなしの心”を伺いました。


写真全集『昭和の東京』

 「『これ、よく撮っておいてくれたな』
  ――みたいな写真が保存されています」
(泉)
 
 「消えゆく東京の街角」をテーマに写真を撮り続けた
 故・加藤嶺夫さんの未発表写真を
 数多く収録した写真全集
 『加藤嶺夫写真全集 昭和の東京
 (1 新宿区/2 台東区)を泉 麻人さんが監修。
 (今年3月発売)
 
 有名な建物の写真は広く残っていますが、
 加藤嶺夫さんは“ちょっとした路地裏”
 “ある百貨店の昔の姿”・・・など
 なかなか残っていないであろう写真を数多く撮影。
 
泉 「5000枚近く撮られてた方で
    あくまで趣味だったみたいです」

 
弘兼 「(写真を見ていて)飽きないんですよ」
  
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 ▲弘兼さんは前夜 自宅で2時間見入ったのだそうです
 
 上野・不忍池付近の街並みを写した写真には
 ピンク映画の看板のそばを
 学生が“横目で通り過ぎていく”
光景が残っています。
 
泉 「ただ懐かしいだけじゃなくて
    何度も眺めるうちに
    『ここを狙ってるんだ』ということに気づくんです」

 
 別の写真では・・・
 東京の とある区の、どこかの駅前――
 懐かしい風景が映っているだけの写真のようで、
 よくよく見ると『美人喫茶』という看板が
 写っていることがわかります。
 
泉 「おそらく加藤さんは
    『美人喫茶』っていう看板を
    記録したかったんだ、と気づくわけです。
    眺めているうちにね」

 
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 大学時代「東北沢駅」(東京・世田谷)付近で
 暮らしていた弘兼青年が
 遊びに行く所といえば、もっぱら下北沢
 
 当時は、今のようなオシャレな街ではなく、 
 ピンク映画、飲み屋街――が目立つディープな街
 
 しかし、今の下北沢にも
 昔のままの風景が「ギリギリで」残存。
 
 泉 麻人さんは以前、加藤さんから
 「下北沢駅前食品市場」の古い写真を見せてもらったそうです。
 
泉 「あそこはギリギリで残ってますね」
 
弘兼 「吉祥寺の『ハモニカ横丁』とか」
 
泉 「戦後マーケットからの流れを汲むところですよね」
 
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進化する東京
 
 泉 麻人さんが今“面白い”と感じる街――中野
 
 「中野駅」北口周辺は
 大規模な再開発事業が進められ、
 帝京平成大学、明治大学の新キャンパスや
 早稲田大学の大規模な学生寮建設や、
 キリンホールディングス本社をはじめ、
 企業が続々移転するなど急激に進化――。
 
 去年、警察大学校等跡地は再開発によって
 オフィスビルと商業施設、3大学が集まる複合施設
 「中野セントラルパーク」に生まれ変わりました。
 
泉 「ビルの1階にオープンカフェが並んでて
    『えっ?ここ中野??』って感じなんです」

 
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 泉 麻人さんの笑いのツボをくすぐったのは、
 公園の芝生に「犬を入れてはいけない」という
 注意書きがあったこと。
 
 かつて、その場所は「お犬様のお囲い場」だったため・・・
 
泉 「公園で犬を入れちゃいけないのは
    当たり前なんだけど、
    その場所で見るとちょっとニンマリする(笑)」

 
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 また、大きな変化を遂げている街として
 複合商業施設「渋谷ヒカリエ」が誕生した
 渋谷も話題に上りました。
  
 そのほか放送では
 泉 麻人さんの著書『東京検定」をもとに
 「昭和クイズ」を出題し、“あの頃”にタイムスリップ♪
 
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 ▲唐橋ユミさんが学生時代に住んでいたのは西日暮里


泉 麻人さんの最新情報
 
 『昭和の東京1 新宿区』(加藤嶺夫写真全集)
 『昭和の東京2 台東区』 (加藤嶺夫写真全集)
 
  (著・写真:加藤嶺夫 / 監修・川本三郎、泉 麻人)
  (デコ/発売中=2013年発売/各1,800円+税)
 
 『家庭画報』7月号
  昭和遺産の特集で
  豊後高田の「昭和の町」をリポート。
  (発売中=6月1日発売)


ペリー荻野の怪傑!暴れん坊将軍
 
 ペリーさんが、今年開園30周年を迎えた
 東京ディズニーリゾートでオープン当時から勤務する
 勤続30年のベテランキャスト・藤野晴子さんの
 “おもてなしの心”に迫りました。
 
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 ▲藤野晴子さんと
 
荻野 「『こんにちは』と挨拶されると
     こっちの心が温かくなるような印象の方です」

 
 海外旅行先で日本語で挨拶されたことが
 「とても嬉しかった」という藤野さんは、
 ゲストがリラックスして楽しめるように――と
 来場するゲストと交わした挨拶や、
 わずかな会話廼やり取りから
 25か国語の挨拶をマスター。
 
 現在は、手話にも挑戦しているそうです。
 
 藤野さんの“おもてなしの心”
 人の心がわかる――という特技に
 支えられているのかもしれません。
 
 外国人のゲストの表情・仕草などから
 「話をしたがっている」「声をかけられたくない」
 「商品購入を迷っている」・・・
 このようなゲストの心情が
  長年の経験によって察知できるように。
 
 また、30年間で印象深かった出来事は
 アトラクションを楽しむことなく、
 最後まで藤野さんのそばを離れなかったという
 年配のニュージーランド人男性とのエピソード。
 
藤野 「私のそばから離れないで
     『私はあなたと話がしたい』と
     最後までいらしたんです。
     『生まれて初めて こんなに親切にされた』と
     喜んで帰られました」

 
弘兼 「放送を聴いた方が
     藤野さんを探すかもしれません」

 
唐橋 「本当! お会いしたい♪」
 
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荻野 「初めてお会いしたんですけど、
     初めてお会いしたような気持にならない。
     困ったら、小さなことで
     『言ってみよう』という気になります」

 
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 ▲食事も楽しいTDRの人気グルメ(画像クリックで拡大)
 
 
 ▲Tシャツは“白波五人男”(画像クリックで拡大)
  手には、いただきものの“姫路城”のお土産


来週は 映画音楽 ベスト10
 
 来週6月15日は、大好評企画
 ニュースタンダード 映画音楽特集の総決算!
 リスナーリクエストで決まる
 映画音楽ベスト10をお送りします。
 
 リクエストにより
 ランキング(ベスト10)を決定するため
 リクエスト締め切りは
 15日午前11時30分とさせていただきます。
 
 ご応募は、どうぞお早めにお願いいたします。
 詳しくはコチラをご覧ください。
  
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お送りした曲目
 
銀座九丁目水の上 / 神戸一郎
 (弘兼セレクション)
フレッシュ東京 / 吉永小百合
 
アイビー東京 / 三田明
 
ウナ・セラ・ディ東京 / ザ・ピーナッツ
 
ラブユー東京 / 黒沢明とロス・プリモス
 
東京ららばい / 中原理恵
 
ア・ホール・ニュー・ワールド (アラジンのテーマ)
  / ピーポ・ブライソン&レジーナ・ベル

 
デイ・ドリーム・ビリーバー / タイマーズ
 
雨にぬれても / B.J.トーマス
 (RN・みーちゃんさんが初めて買ったレコード)


泉 麻人さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。
 
過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

2013年06月08日