614

6月6日 ゲスト:加山雄三さん

テーマ:『古希を過ぎても“若大将”はピッカピカで、現役バリバリ!』

ゲストには、団塊世代のアイドル、
 永遠の若大将・加山雄三さんを
 お招きして、
 『君といつまでも』のセリフ
 「幸せだなぁ」誕生秘話、
 若大将シリーズのエピソード、
 スキー、食生活、などなど…
 その多彩な魅力に迫りました。

 
____________________________

『君といつまでも』のセリフ誕生秘話

大ヒット曲『君といつまでも』の「幸せだなぁ…」は
レコーディング中に、その楽曲のあまりの素晴らしさに対して
ポツリともらした ひと言がスタッフに好評だったため盛り込まれました。

加山「できてきた曲を聴いて『すげぇ~曲になったな』と(思って)
    間奏の時に自然に出たんですよ。
    『幸せだなぁ』と出ちゃったんです」

さらに『君といる時が一番幸せなんだ』のセリフも加えて
充実したレコーディングが終了。
しかしその後、テレビで歌う際にも毎回、セリフを言うことに。
最初は照れくさかったのだそうで
その上、クセでもあった“手で鼻をこする仕草”まで加わり…

加山「その次から『必ずそれをやってくれ』と義務になっちゃった。
    それはホントに困ったね。

弘兼「僕ら、マネする時、今でも鼻に手をやりますね」
____________________________

「ある日渚に」は一日で作った!?

 加山雄三さんの代名詞ともなった
 映画『若大将』シリーズ。
 当初は「3本ほどで終わる」と
 思っていたそうですが
 大人気に押されて
 全18作のロングシリーズとなりました。

劇中歌にまつわるエピソードで「一番笑っちゃった」こととは…
1968年公開の映画『リオの若大将』の撮影でブラジルに行った際のこと。

劇中で歌うシーンの撮影前日に、主題歌が用意されていないとわかり…

監督「作れ!」
加山「簡単に作れませんよ。僕はメロディメーカーなんですから」
監督「歌詞がなくて『♪ラララ』じゃ しょうがない。あとから映像は変えられないんだ」
加山「どうすりゃいいんですか?」
監督「だから作れ!」
加山「いつですか?」
監督「明日から撮影だ!」

加山「しょうがないから、作詞作曲したのが「ある日渚に」。
    追いつめられるとけっこういい曲作るんだなと思ったりしたんですけど」

弘兼「『若大将』シリーズってある種、観光映画みたいなところがあって、
    それまで見たことのないリオデジャネイロが見れて楽しかったです。
    映画そのものが“憧れ”ですね。加山さんも“憧れ”映画も“憧れ”」

____________________________

ローマ市内を巡りに巡って…涙の再会

奥様の松本めぐみさんとのエピソードを披露していただきました。

ローマへ一人旅をした松本めぐみさんに会うために
滞在中のアメリカから空路ローマへと渡った加山さん。

日本人の人目を避けるために待ち合わせ場所を「凱旋門」にしましたが…

加山「凱旋門ってローマにいっぱいあるんだよ」

タクシーに乗り「凱旋門」を目指すものの、カメラを手にしていたことから
観光客に間違えられ、気を利かせた運転手の計らいで“凱旋門巡り”をする羽目に。

時間ばかりが過ぎ去り、ホテルを訪ねても すれ違い…

加山「やっとそこに行ったら、泣きそうな顔してました」

弘兼「今だったら携帯電話がありますけど
    当時は“入れ違い”がいっぱいありましたね」

____________________________

周囲が羨む黒澤明監督との関係

弘兼「それまでの『若大将』シリーズの“楽しい加山さん”から
    『赤ひげ』に出演した“シリアスな加山さん”を見て驚きました」

監督の黒澤明さんには さぞかし しごかれたのでは?と伺うと…

加山「やさしく僕を迎えてくれたんです」

実際は、昔から黒澤さんを知るスタッフの方が
『お前は黒澤さんにかわいがられてるよ』と羨むほどで、
『椿三十郎』の撮影中には、本番で居眠りをしてしまっても
しかられることはなかったそうです。

「加山、眠いのか? 加山のために30分休憩! お前、外で寝てこい」

こうして加山雄三さんは、黒澤明作品、本番の撮影中に
“眠りをした ただ一人の男”として有名になるのでした。

加山「皆さんに『うらやましいよ』と冷やかされました」
____________________________

団塊ホームルーム

町田忍さんが選んだこの日のレトロアイテムは
「加山さんといえば…スキー!」ということで
町田さん高校1年生の時の黒岩スキー場(長野県)の
パンフレットリフト回数券

宿泊…1泊3食付き 700円 / リフト…7回分回数券 250円

スタジオでは、5才からスキーを始め
学生時代には国体出場を果たした“アスリート系”の
加山さんを中心にスキー談義に花が咲き…
板やブーツの進化のたびに“感動”があった当時を
懐かしんでいました。

加山「今…カービングスキーって知ってます?
    真ん中がへこんでて、傾けただけで曲がっていっちゃう…
    切れ味もいいし全然違います」

弘兼「昔のスキーは難しかったですよね」

また町田さんは、1965年の中学校の卒業旅行で
苗場スキー場を訪れた際「アルプスの若大将」撮影中の
加山雄三さん、星 由里子さんに遭遇したエピソードを紹介。

色紙などを持ち合わせていなかった町田少年は
手にサインをしてもらい、一週間以上 消えずに残ったそうです。

町田 「みんながうらやましがるので、手はあまり洗わなかったんです」

 この日はとっておきのレトロアイテム
 1970年頃の、加山さんが登場している
 コーラのポスターもスタジオに。

 約40年前の自分と対面した
 加山さんは…
 「孫みたいなもんですね」

この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。
____________________________

あっという間にエンディングへ

石川 「様々、お得意分野がありますので、他にも「お料理」のお話なども
    ゆっくり伺いたかったんですけど…

弘兼「加山さんは全部の話題に精通しているので話が尽きないんですよ」

加山「(2時間の放送が)『短いな』と思ったなぁ」

 あれも聞きたい、これも聞きたい、もっと聞きたい!
 と思っても、無情にも2時間の放送時間は
 あっという間になくなってしまいました。

 健康を気づかい、お酒をやめられたこと、
 規則正しい食生活を課していることや、
 番組宛てにお寄せいただいた
 メッセージをご紹介する際に、

お一人お一人に「ありがとう」とおっしゃるお姿などから
短い時間の中でも随所で“永遠の若大将”と呼ばれる所以を垣間見ることができました。
____________________________

加山雄三さんの最新情報

『第7回湯沢フィールド音楽祭2009』

7月19日(日)

会 場 :加山キャプテンコーストスキー場 15時開演
ホスト:加山雄三
出 演 :秋元順子、加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ、坂本冬美、中村あゆみ、
    BIGIN、南こうせつ
    NEW COMER:eyes、aluto、KEY stone

お問い合わせ:キャピタルヴィレッジ
       03-3478-9999

詳しくはこちらをご覧ください

加山雄三withザ・ワイルドワンズ コンサートツアー
 湘南海物語 オヤジ達の伝説

6月27日(土)
会 場 :神奈川県民ホール 開場17時/開演17時半
チケット:S席7000円

お問い合わせ:KMミュージック
       045-201-9999

7月10日(金)
会 場 :Bunkamuraオーチャードホール 開場18時/開演18時半
チケット:S席7000円

お問い合わせ:東京音協
       03-3201-8116

加山雄三さんのオフィシャルサイトはこちら

2009年06月06日