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8月1日 石川真紀 放送後記

私が以前、報道部記者だった頃。
様々な取材現場、記者会見場でお見かけして以来、
取材対象を多角的、かつ大らかに見つめるその視線に
「ニュースの職人」の心意気を感じ、
いつの間にか心を開かせ
思いを吐露させてしまう独特の雰囲気を察知しておりました。

鳥越さんが仰るように、
報道とは、ともすると
噂話を右から左へ受け流すだけの作業に
陥りがちな側面があることは否めないのが現実。
であることを認識しながら、
現場で感じたことを自分の言葉で伝えることに腐心し、
当事者や取材対象の心の内を念頭に置き続けることが
私なりの報道だと思って放送に臨んでいます。

最大のプライバシーである闘病生活を公表されることで、
メディアの可能性を模索する姿さえも公開されている
その真意を、
ひとりの視聴者として、しっかり受信していきたいと感じています。

くれぐれもお身体をご自愛ください。

2009年08月01日