614

2月6日 ゲスト:岡林信康さん


テーマ『35年の時を経て今蘇る
         “奇跡の歌”「レクイエム」誕生秘話

           岡林信康さんだけが知っている
              美空ひばりさんの素顔!』             

       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

2006年にスタジオにお迎えしたゲストとして、
2007年に日比谷野外音楽堂での
コンサートのライブ音源をお届けした
シンガー・ソングライター 岡林信康さんが通算3度目のご登場。

先月リリースされましたアルバム
『レクイエム~我が心の美空ひばり~』
話題を中心に、美空ひばりさんとのエピソードを伺いました。

また番組後半には、アルバムのレコーディングにも立ち会われた
美空ひばりさんの御子息・加藤和也さんにもご登場いただき
“母・加藤和枝さん”の素顔についてもお聞きしました。

dankai_100206_01v_24.jpg

(画像をクリックすると 別画像 を拡大表示します)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
美空ひばり―岡林信康の接点

「僕たちの歌は、ひばりちゃんの歌の世界とは違うんだ!」

雲の上の人、別世界の人・・・
“芸能界の権威の象徴”という点で、岡林信康さんが
“敵対視”していたという美空ひばりさんとの接点が生まれたのは、
岡林さんが田舎暮らしを始めて3年ほどの月日が流れた頃・・・。

“稲刈りをしているうちに”演歌のことが好きになり
演歌調の楽曲『月の夜汽車』を書き上げたことがはじまり。

作品は、イラストレーター黒田征太郎さん、
作詞家の吉岡 治さん、日本コロムビア(当時)社内を巡り巡って
最後は美空ひばりさんの手元へ。

これを「歌いたい!」と気に入りレコーディングしたのが1975年の出来事。

  ◆超貴重音源!岡林信康リサイタルにゲスト美空ひばり登場!

1975年に、中野サンプラザで行われた岡林信康さんのリサイタルに
美空ひばりさんが飛び入り参加。

舞台上の ひばりさん――。
あいさつだけで退かれるかと思いきや・・・
リハーサルなしのぶっつけ本番で『風の流れに』歌唱対決へ。

  この時の模様が録音されたカセットテープが
  時を経て、2009年1月、岡林さんの机の引き出しから発見され
  CD化されました。

番組では、この音源から
ひばりさんの登場シーン~『風の流れに』歌唱の模様をお聴きいただきました。
  

岡林 「急に『歌う』って言い出して、
     掛け合いはマンザイみたい・・・」

弘兼 「ビックリする音源ですね!!」

このCD、“ある点”で唯一の音源としてたいへん貴重なもの――と
岡林信康さんは語っていらっしゃいます。
※どのような意味で貴重だったのかは
 番組をお聴きいただいた方のみのお楽しみといたしましょう

気になる勝負の行方は・・・?

岡林 「同じ歌歌って、歌詞を間違えてボロボロ・・・」

※アルバム『岡林信康リサイタル ―中野サンプラザ・1975―』
 CD2枚組 税込み3,000円で発売されています。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
新宿ゴールデン街コンサート伝説

「歌は、うまければいいというものではない。
 でも、ひばりさんほど うまければ、うまいだけでいい――。
 それくらい、あの人はうまい」

黒田征太郎さんの発案で、岡林信康さんと一緒に
美空ひばりさんを“ご招待”したところが新宿ゴールデン街

弘兼 「新宿の片隅で
     小さな居酒屋がゴチャゴチャ集まったところですね」

岡林 「そういうところに
     ひばりさんを連れていくのは やばいだろうと言ったら・・・
    『ゴールデン街?何それ?? 私行く!』 」

ひばりさんは、流しのギターをバックに『港町十三番地』など持ち歌を歌うと
現場はあっという間に人が押し寄せ大パニックに。

  やがて、楽曲は持ち歌から『人生劇場』『浪曲子守唄』など
  “ほかでは聴けない”歌へとシフト・・・。

弘兼 「音源を録っておきたかったですね」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
岡林信康&加藤和也 最も好きな ひばりソング

「僕にとって、岡林さんは“神様”なんです。
一音楽ファンとして、岡林信康さんのレコーディングに立ち会わせて戴けて
 光栄でしたし
 母のカバーをしていただいて、二重の感動がありました」

美空ひばりさんのカバー曲13曲と新曲『レクイエム~麦畑のひばり~』が
収録された岡林信康さんのニューアルバム『レクイエム~我が心の美空ひばり~』

このレコーディングの現場に立ち合われた、
ひばりさんのご子息加藤和也さんも番組後半に登場。

岡林信康さんと加藤和也さんにそれぞれ
美空ひばりさんの楽曲の中で最も好きなナンバーを教えていただきました。

岡林信康“マイ・フェイバリット美空ひばりソング”
 
 『A列車で行こう』

岡林 「ひばりさんはあらゆるジャンルを軽々歌いこなす
     すごい人だった。
     『A列車で行こう』というジャズを日本語と英語交じりで歌ってるんです」


加藤和也“マイ・フェイバリット美空ひばりソング”

 『思い出の鞄』

加藤 「父が作曲をして、フォーク調なんです。
     “美空ひばり”という人よりも
     親である“加藤和枝さん”に近い発想で歌っている気がします。
     おふくろのことを『こういう人だったな』と思い出す曲です」

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
35年の時を経て、一枚の手紙から・・・新曲『レクイエム~麦畑のひばり~』完成

35年前に、美空ひばりさんから岡林信康さんにあてられた一枚の手紙。

その中に同封された“詩”をもとに
岡林さんが作品に仕上げられた楽曲が『レクイエム~麦畑のひばり~』

岡林 「52才の若さで亡くなられた、悲劇的な結末を知った上で
     あの詩を読むと、ようやく意味がわかりました。
     35年前に手紙をもらった時は意味がよくわからなくて
     歌にできなかったんです」

今回、カバーアルバムの制作に際して
35年来の“宿題”をやり遂げるべく、新たに楽曲制作に取り組まれました。


岡林信康さんのニューアルバム『レクイエム~我が心の美空ひばり~』
税込3,000円で発売中です。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お送りした曲目

◇別れの宿 / 美空ひばり
(弘兼セレクション)
◇風の流れに / 美空ひばり
(『岡林信康リサイタル ―中野サンプラザ・1975―』より)
◇月の夜汽車 / 岡林信康
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇越後獅子の唄 / 岡林信康
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇青い鳥 / ザ・タイガース
(RN・メイプルシロップさんが初めて買ったレコード)
◇青いカナリヤ / ダイナ・ショア
(弘兼セレクション)
◇A列車で行こう / 美空ひばり
(岡林信康“マイ・フェイバリット美空ひばり”)
◇思い出の鞄 / 美空ひばり
(加藤和也“マイ・フェイバリット美空ひばり”)
◇レクイエム~麦畑のひばり~ / 岡林信康
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)
◇悲しき口笛 / 岡林信康
(『レクイエム~我が心の美空ひばり~』より)


オマケショット ~ 笑い崩れる岡林信康さん

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
岡林信康さん、加藤和也さんの好きな言葉はこちらをご覧ください。

2010年02月06日