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5月15日 柄本 明さんの名言

大監督の「よーい、スタート」
 
『うなぎ』(1997年)、『カンゾー先生』(1998年)で
今村昌平監督の作品に出演している柄本 明さん。
『うなぎ』撮影時に
“大監督”今村昌平さんについて感じたことを語っていただきました。

 
『カンゾー先生』の前に『うなぎ』に出て
(今村監督作品への参加は)あれが初めてだったんですけど、
「よーい、スタート」っていう声を聞いたときに、
やっぱり できなくなりましたね。本番で。
 
  テストの時は、わりと普通に「よーい、スタート」ってやってたんですよ。
 
  (でも)本番の「よーい、スタート」を聞いたときに
  「あぁ、やばい!」と思いましたね。
 
(今村)監督の本番の「よーい、スタート」ってすごいもんです。
その時、
「あぁ、この人に“みんな見られちゃう”」って感じですかね。
 
  でも、すぐにお芝居をしなくちゃいけない・・・。
  コンマ何秒という間に頭の中で「わー」っとアレ(整理)して、
  で、結論として思ったことは・・・
  「一生懸命やろう!」…みたいなね(笑)
 
弘兼 「黒澤明さんもそういう雰囲気なんでしょうね」
 
どうですかね。それぞれ監督さんにもよると思いますけど、
たいした「よーい、スタート」でした。
 
  
 
監督に、自分がしたいと思わない演技を要求されたら・・・
 
自分の都合のいい方に考えますよね。
 
そこに、自分自身にとって都合の悪いことが起きたとしたら、
それは多分“チャンス”でしょうね。
 
  自分が不利だと考えていたことと巡り合えることは
  “チャンス”なんじゃないですかね。
  自分の中に“何人もの自分”がいて、
  新しい自分に会えるかもしれない――という。
 
弘兼 「深いお話ですね」
石川 「だんだん深くなりましたね」
 
  
 
柄本 明さんの好きな言葉?!
 
    『 ○ 』
 
  
 
弘兼 「柄本さんに[]いていただいたのは“好きな言葉”ではなくて
     “丸”ですね?!」

 
  手で描いたんで、ちゃんと丸くないんですが・・・。
 
弘兼 「これだけキッチリ描ければ、たいした絵心です。
     なかなか ○ はフリーで描ける人はいないです」

 
  ○を描いたつもりなんです(微笑)
  なんとなく、その・・・、なんか“丸い”のがいいかな、と。
 
弘兼 「まさか石川さんの顔を見て?!」
 
  なんかね、丸いのが いいんじゃないかなっていう・・・。
 
弘兼 「今までにないパターンですね。
     これは芸術的ですね」

  
  
  
柄本明さんの理想の異性像を芸能人で例えると…
 
キャサリン・ヘプバーンかな。
 
弘兼 「キャサリン・ヘプバーン!はいはいはいはい!
     いいですね!!」

 
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2010年05月15日