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5月15日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:柄本 明さんの回◆
 
弘兼さんや私からの問いかけにお応えになる前の呼吸、
何かを発言される際に頭や頬を撫で回す仕草、
そして、
1つ1つ、抽斗を大切に開けるように言葉を発せられるご様子―。
 
ご自身が意識していないところで
これほどまでに魅力を放たれる役者さんこそが、
柄本明さんという稀有な存在なのかもしれません。
 

 
初めて観劇された早稲田小劇場のお芝居を評して
‘くだらないこと演ってるな~’
ご自身の岐路を振り返られる際、節目節目で表現される
‘青春の誤解’
‘お芝居仲間’の岩松了さんから諭されてショックを受けたと仰る
‘職業にはコンプレックスを持つべきである’など、
愛情と含蓄、メッセージ性に満ちたお話を訊きながら、
才能が備わっていることは言うまでもなく、
愛されることで未知なる可能性が拓け、
スケッチブックには自然と、
心からの‘○’を描けるステージに居続ける、
それが、
柄本さんの優しさであり、厳しさのような思いがしました。
 

 
柄本さんの‘○’から、私の丸顔を連想して、
台本の裏に、
私の顔を眺めながらスケッチしてくださった弘兼さんの‘○’も、
宝物にさせていただきます。
 

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2010年05月15日