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6月19日 玉木正之さんの名言

弱いチームを強化するために最も重要な補強ポイントは?
 
絶対、監督ですね。
ボールゲームは、いい監督がつくと、ある程度、絶対強くなります。
陸上競技とかは、監督がいくら良くっても、選手に才能がないとダメです。
 
  でも、ヘタな人の集まりでも
  野球、サッカー、バスケットボール、ホッケー…
  ボールを扱うものは指導者がいいと、必ず強くなります。
 
指導者を変えると、必ず強くなるといえるのがボールゲームですね。
強いメンバーが揃っていそうなのに負けるのは、監督のせいですよ。
 

 
大相撲を巡る問題について
 
ああいうことは、過去にはよくあったんです。
相撲協会にはこれからどうするのか、未来を見てほしいです。
 
  指導者がちゃんとできないならば、
  外部の委員を5人くらい集めて全部委ねる――。
  「自分たちをあなたたちが裁いてください」と。
 
  大リーグはかつてそうしたんです。
  1919年“ブラックソックス事件”という事件が起きた時に、
  ランディスという判事を呼んできて、
  「全部任せた。後の形を作ってくれ」と――。
 
そのあと大リーグは、ベーブルースらが出てきて黄金時代を迎えるんです。
相撲協会も、他に委ねて、その人の言う通りにする――。
官僚の人に委ねるんじゃなくて、
一般の人から素晴らしい人を5人くらい呼んで、委員会を作るべきですね。
 
  (日本相撲協会再発防止委員会委員を務めた)やくみつるさんも、
  権限を持たされた委員じゃありませんでした。
  “参考意見”を述べるだけでした。
  今回は、相撲界を根底から変えるつもりで、
  「相撲界は こういう未来にするんだ!」と誰かに委ねないとダメでしょう。
 
弘兼 「今回の決着の仕方は非常に難しいですね」
 
玉木正之さんの好きな言葉
 
    『知魚楽』
 

 
【ちぎょらく】と読みます。
“魚の楽しみを知る”――と。これは荘子の言葉です。
 

 
  荘子が橋の上を歩いていて「魚が楽しそうに泳いでいる」と言うと、
  弟子が「あなたには魚の楽しみがわかるのか」と言うんです。
  荘子は「あなたには魚の楽しみがわからないのか」と…
  禅問答みたいなものですけど、
  スポーツを見るときは、魚が楽しそうに泳いでいるわけですよ。
  その魚の楽しみを、見てる方も知りたいじゃないですか。
  きょうも、もうすぐ“22匹の魚”が楽しそうに泳ぎ出すわけです。
  それを我々も、楽しんで見たいですね。
  だから『知魚楽』という言葉が大好きなんです。
 
弘兼 「でも勝負にはこだわる――と」
 
  その通り(笑)
  本田選手も、松井選手も、カメルーン戦で楽しんだじゃないですか。
  それでいいじゃないですか。
  きょう(オランダ戦)も楽しんでほしいですよね。
 
弘兼 「でも、勝ってほしい――と」
 
  (真剣な表情で)勝つ方が楽しいですよ・・・・・・(笑)
 
玉木正之さんの最新情報は
玉木正之公式WEBサイト『カメラータ・ディ・タマキ』をご覧ください。

2010年06月19日