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6月26日 クレイジーキャッツ特集 ゲスト:犬塚 弘さん
◆テーマ:『結成55周年!クレイジーキャッツ特集!!』 ◆
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結成から55年――。
スタジオには、クレイジーキャッツのベーシスト犬塚 弘さんが登場。
「影響を受けました」という弘兼憲史さんは
中高生時代、映画やレコードで
クレイジーキャッツの活躍を
目に、耳にした世代。
今回、念願の対面が叶うと
本番開始前から、
次々と質問を投げかけ・・・
「本番に取っておきましょう」と
あわててブレーキをかける場面も。
放送では、リスナーの皆さんから お寄せいただいたリクエストをもとに、
クレイジーキャッツの楽曲ベスト10を決定!
この日、かつて、日本中に元気を与えたクレイジー伝説が
鮮やかによみがえりました!
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■ハナ肇さんに声をかけられ・・・「笑わせるバンドを作ろう!」
お兄さんのハワイアンバンドでベースを担当し、
音楽の道に進んだ犬塚 弘さんは、
高級ナイトクラブの専属バンドの一員で、
のちに『スーダラ節』など、
クレイジーキャッツの ほとんどの楽曲を手掛ける
作曲家の萩原哲晶
楽屋で出会ったハナ肇さんに
「楽しい、笑わせるバンドを作ろう」と持ちかけられます。
『音楽』は“音を楽しむ”と書くにも関わらず
“難しい”ジャズを演奏する日々を送っていた犬塚さんは
「いいね!」と快諾。
さらに“新メンバー候補”というハナ肇さんの“友人”が参加する
バンドのステージを観に行くと、
そこでは“メロディも違えば、歌詞もデタラメ”な歌を歌う
“変わった”人物との出会いが待っていました。
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犬塚 「なんだかわからないけどおかしいんですよ」
メンバーで最も気が合ったという植木 等さんです。
リーダーのハナ肇さんに、トロンボーンの谷 啓さん
そして植木 等さんという
「ものすごく変わってる」個性的なメンバーがそろったクレイジーキャッツ。
犬塚 「『3人で前面に出てくれ。俺は後ろで支えるから』って言ったんです。
“当たった”でしょ?」
弘兼 「ものすごく面白かったですよ」
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■ギャグは“間”が大切
「おとなの漫画」「シャボン玉ホリデー」などで
一世を風靡したクレイジーキャッツ。
“生放送”で、お茶の間に爆笑を生み出すために、
出演者は週の大半をリハーサルに費やし、
演出家の指導にも、一切の妥協がなかったそうです。
弘兼 「30分の番組をやるのに、4日間から1週間練習するわけですか?!」
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「お呼びでない? お呼びでないね。 こらまた失礼致しました」
この往年のギャグで大切なのは『間』。
犬塚 「(演出家が)『そこで間をとれよ!』
『リスムでいえば、1・・・2・・・2拍だ!』
『ここは3拍だ』…みんな、何回もたたかれました。
完全に(台本通り)セリフでやるんです。
だから面白いんです。
ちゃんと計算されたものが積み重なってるから」
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■スーダラ節 ウラ話
クレイジーキャッツの代表曲のひとつにして
この日、リスナーの皆さんからお寄せいただいたリクエストでも
“ダントツ”の1位に輝いたのが『スーダラ節』。
植木 等さんは当初
歌詩を見て「歌えるか!」と思ったそうですが・・・
反対に「なるほど!これはいい!すばらしい!!人生の哲学だ!!」と
絶賛したのが、植木さんのお父さん。
半信半疑で歌いあげた植木 等さんでしたが
結果は、ご存じの通り大ヒット!
弘兼 「当時、日本が高成長を遂げる中で
サラリーマンは大変な時代だったのに
植木さんにかかると“気楽な稼業ときたもんだ”というのは
大変なサラリーマンの“裏返し”みたいなかたちで
ふざけてやったんでしょうね。
僕の父親もサラリーマンだったんですけど、
クレイジーが大好きだったのは、
歌で“憂さ”を晴らしてたんでしょうね」
また、弘兼さんのお父さんは『スーダラ節』における
犬塚 弘さんの――
足を上げながら、手を上下に叩く――振り付けを気に入っていたそうです。
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犬塚 「日劇に出るようになって、
全員“前”に出て あの歌を歌うんです。
僕の隣に桜井さんがいたり、谷啓がいたり、石橋がいたりして、
両方にいるわけです。
僕はみんなより背が高いから、
手をたたいた後で両手を広げると顔にぶつかると思ったんで、
“上と下”が空いてたから、
右手を上にあげて、左手を下にさげて・・・
“ご迷惑かけちゃいけない”と遠慮しながらやったんですよ」
弘兼 「手足が長いんで、ものすごく目立つんですよ」
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■クレイジーキャッツ リクエスト ベスト10
この日は、「団塊倶楽部」リスナーの皆さんのリクエストで
クレイジーキャッツの楽曲ベスト10を決定!
ベスト10、弘兼セレクション、+1の全12曲、たっぷりとおかけしました。
やはり!というべきでしょうか
リクエストの大半が1位2位で占められるほど、上位2曲に人気が集中。
そのほかランクインした楽曲も おなじみの曲ばかりで
スタジオは、イントロがかかった瞬間にテンションが急上昇!
ここでは、上位3曲に対する出演者のコメントをご紹介しましょう。
■第3位『ドント節』
植木さん、ホント朗らかですよね(石川)
笑いながら歌ってるというイメージがいいですよね(弘兼)
笑顔が浮かびますよね(石川)
■第2位『ハイそれまでョ』
イントロのバラード調の植木さんの声って
ペリー・コモとかビング・クロスビーにも共通する いい声なんですよね。
そのあと、ツイスト調でふざけるから、
このギャップの面白さがありましたね(弘兼)
■第1位『スーダラ節』
調子いい曲ですよ(笑)ノリノリです!(弘兼)
なんだかノッてしまうという…このグルーヴ感はたまらないです(石川)
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■お送りした曲目
◇実年行進曲 / クレイジーキャッツ
(弘兼セレクション)
◇10位 ホンダラ行進曲 / クレイジーキャッツ
◇9位 無責任一代男 / クレイジーキャッツ
◇8位 五万節 / クレイジーキャッツ
◇7位 遺憾に存じます / クレイジーキャッツ
◇6位 大冒険マーチ / クレイジーキャッツ
◇5位 これが男の生きる道 / クレイジーキャッツ
◇4位 アッと驚く為五郎 / クレイジーキャッツ
◇3位 ドント節 / クレイジーキャッツ
◇2位 ハイそれまでョ / クレイジーキャッツ
◇Still Crazy For You / クレイジーキャッツ&YUMING
(渡辺プロダクション創立50周年テーマソング/2006年)
◇1位 スーダラ節 / クレイジーキャッツ
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犬塚 弘さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。