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7月3日 ゲスト:クミコさん


テーマ『心を打つ“歌”を追い求めて…
         クミコの“意地”と“祈り”の歌人生』

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「負け犬に慣れていて、
誰かの後ろ姿を見ていくことに慣れすぎた――と気づかされた…。

(目の前を走る人の)前を走らなきゃいけない!キチンとしなきゃ――」

 
 1978年、世界歌謡祭
 日本代表の一人として参加、
 1982年、シャンソン喫茶『銀巴里』の
 オーディションに合格――。
 
 ヒット曲に恵まれない時期が続いたある時、
 作詞家・松本 隆さんの
 「売れようと思わないと、売れないよ」
 という言葉が転機となって
 “遅咲きの歌手”として
 2002年に『わが麗しき恋物語』をヒットさせた
 クミコさんが この日のゲスト。

シャンソンをはじめ、ポップス、フォーク、歌謡曲・・・
聴く人の心を打つ歌にこだわり、
来月8月6日「原爆の日」には、平和を願う歌『INORI ~祈り~』を携えて
広島でのコンサートを控えるクミコさんの素顔に迫る2時間。
 
  また、この日は新コーナーもスタート。
  そして漫画家の“意外なメリット”も明らかに・・・!?
 
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戦後65年目――平和へのINORI
 
今年は、戦後65年、
そして、広島・平和記念公園の「原爆の子像』のモデル
故・佐々木偵子さんが12歳の若さで天国に召されてから55年目の節目の年。
 
  偵子さんに捧げる楽曲『INORI ~祈り~』
  ロングヒットを続けている中、
  特設サイトを通じて、平和に対する“つぶやき”(Twitter投稿)と
  折り鶴を募集する『INORIプロジェクト』が展開されています。
  
『INORI ~祈り~』と巡り合ったクミコさんは、
8月6日に「原爆の日」に広島でのコンサートを行い、
千羽鶴は“原爆の子像”に捧げられます。
 
クミコ 「偵子さんが、痛いとも苦しいとも言わないまま亡くなっていって
      しかも千羽鶴を折って“千羽になれば帰れる”って思っていたという
      その事実を歌い残しておきたい、と思ったところから始まりました」

 
  クミコさんは、平和を願う大勢の賛同者の想いが詰まった
  折り鶴を“つなぐ”作業に、連日追われているそうです。
 
クミコ 「1羽1羽に “想い”がこもっているので、
      1羽残らず持って行くぞ!と…
      戦争中の一家のお母さんみたいな感じになっていて(笑)」

 

 
『INORI ~祈り~』
6月7日 アメリカ・ニューヨーク セントラルパークで行われた
日本の文化を紹介するイベント『JAPAN DAY』での
『KUMIKO JAPAN DAY LIVE』でも歌われました。
(ほかに『十年』『一本の鉛筆』を歌唱)
 
  当日は、広島で被爆後、アメリカで治療・手術を受け、
  現在はロサンゼルス在住で、78歳の今もガンで闘病中の
  笹森恵子さんが 「平和へのことだったら、何でもするわ」――と
  はるばる駆けつけ“平和”の歌を歌うクミコさんを
  強力に後押ししてくれたそうです。
 
クミコ 「何も経験していない私が、バックボーンがない中で
      平和の歌を歌うことに対して、
      彼女と会えたことが“背骨”になったな、と…
      “強い想い”をもらったな、って思いますね」

 
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三木たかしさん遺作『届かなかったラヴレター』制作秘話
 
クミコ 「音楽家の“執念”を垣間見せていただいて、
      男がモノづくりにかけるのは、ただならぬものだな、と思いました。
      鬼気迫るものがありましたね」

  
2009年5月に下咽頭ガンのために他界した作曲家・三木たかしさんが
闘病中にもかかわらず、レコーディングの現場に度々顔を出されたという
遺作『届かなかったラヴレター』の制作エピソードを伺いました。
 
  コード、アレンジ変更など、細部にわたる指示・指導は筆談で行われ、
  ある時は、スタジオの通路で壁に手をつき、息を整える姿も・・・。
 
クミコ『そんなに大変なのに、こんなところに来てくれて…』
      一瞬、声をかけられなくて、心臓がドキッとしました。
      『大丈夫、大丈夫』と言ってくれて、ものすごく感謝しています」

 
また、巨匠から贈られた、思いがけない“感謝の言葉”
「最後にこんな機会を与えてくれてありがとう」――
このメッセージをを目にしたときには…
 
クミコ 「見間違いじゃないかと思うくらい、ビックリしました。
      最後まで そんな風に言えるなんて、すごい人だな、と思いました」

 
弘兼 「62年間生きてきて(わかったことは)
     偉くなればなるほど“腰が低くなる人”って多いんです」

 
  今あらためて、天国の三木たかし先生に伝えたいことは・・・?
 
  クミコ 「私、まだキチンと頑張ってますから!」
 
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漫画家のコミュニケーション能力は絶大!
 
クミコ 「地の果てのようなところに、ポンと置かれて
      『そこで何をしていくの?』と言われたら、
      “どうしよう?!”と思うけど“面白そう”って思えます」

 
『やってみたいことは?』――リスナーの方から寄せられた質問に対して
言葉も通じない、歌手としてのキャリアも通用しない
異国の地での生活――知らない空間に身を置くのも面白い――と語るクミコさん。
 
  もし本当に、そのような状況になったとしても
  弘兼さんは、器用に生きていくことができそうです。なぜなら・・・
 
弘兼 「外国に一人で暮らして、まず筆談から始めて…
     そんなとき“漫画家”は便利なんですよ。
     “絵”で書けば なんでも通じますから。
     トイレに行きたいときは“トイレのマーク”を描いたり
     食べたい物があれば“魚・肉”の絵を描いて…(笑)」

 
クミコ 「漫画家の修業をしようかな!(笑)」
石川 「弘兼さんを旅のお供に連れて行きたいですよね」
クミコ 「さっきの“無人島”(に連れて行きたい芸能人)
      弘兼さんにしよう!」
 
 

 
※「団塊ホームルーム~ゲスト・クエスチョン」9番目の質問の答えは「弘兼憲史」に変更。
 
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お送りした曲目
 
パダン・パダン / エディット・ピアフ
  (弘兼セレクション)
帰り来ぬ青春 / シャルル・アズナヴール
  (弘兼セレクション)
INORI ~祈り~ / クミコ
 
一本の鉛筆 / クミコ
 
わが麗しき恋物語 / クミコ
 
可愛い花 / ザ・ピーナッツ
  (RN・草刈りおじいさんが初めて買ったレコード)
モナリザの微笑 / ザ・タイガース
  (クミコさんが初めて買ったレコード)
届かなかったラヴレター / クミコ
 
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クミコさんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

2010年07月03日