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10月23日 黒鉄ヒロシさん、森繁 建さんの名言

(森繁久彌さんの舞台の代表作のひとつ『屋根の上のヴァイオリン弾き』について)
 
僕、これ、照れちゃうんですよね。
森繁さんも「なんちゃって」って言ってたんじゃないかな、って気もしないでもない。
 
  僕もこの影響で『縁の下の力持ち』っていたんですよ。
  『屋根の上のヴァイオリン』と『縁の下の力持ち』って似てない?
 
 
 
愛した森繁に照れちゃって「『屋根の上のヴァイオリン』はよかったね」って言えないんですよ。
いや、いいんですよ。
いいんですけど、僕らの知ってる森繁は『社長漫遊記』であり・・・
 
弘兼 「『日曜名作座』でありですね。
     ちょっと異質なものを森繁さんがられているな、という感じはしましたよね」

     ちょっと異質なものを森繁さんが演られているな、という感じはしましたよね。



(女優さんの お尻を ポン!と触る逸話の数々について)
 
吉行淳之介もそうね。
両者の共通するのは“死の恐怖”の脱却・・・こっちを楽にしてくれる――。
 
  「芸能者」「自由業」の務めだと思いますね。
  (両者は)その“最高峰”で、
  森繁さんの作品を観た時に、フッと楽になる――。
  “違うところ”に連れてってくれて、
  『がんばれよ』って肩を ポン!と・・・
  僕らには“肩”で、女性には“お尻”だったんでしょう。
 
『へこたれるなよ』ってことですよ。
胸やお尻をカバーリングするっていうのは、ひとつの価値観、思い込みでしょ。
思いこみを解いてくれる――。
『たかが尻じゃん』ってことですよね(笑)
 
弘兼 「触り方にもよりますよね。
     ポン ならいいんですけど、下から撫で上げたら・・・」

 
そうそう、“こもって”ないからいいんですよ。
“こもる”といかんですよ。セクハラになるから。


黒鉄ヒロシさんのイラスト
 
    『ヤネの上の・・
        エンの下の』

 

 
石川 「(番組前半の)ここまでのお話を集約する
     1枚の絵に仕上げてくださいました」

 
エンの下の力持ちと、
ヤネの上のヴァイオリン弾きなんだよね。
 
  世の中、みんながヤネの上でヴァイオリン弾けるわけでもないし、
  エンの下でヴァイオリン弾いてる人もいれば、
  ヤネの上の力持ちって、これは一番意味がないよね(笑)


 
森繁 建さんの名言
 
(父・森繁久彌さんは)
「人間生きているうち“51%”いいことをしていれば、いい奴だ」――
非常におおらかというか
「細かいことに あまりとらわれるな」ということは よく言っていました。
 

次男の森繁 建さん
 
「過去を振り返るな」
「昨日咲いた朝顔は きょう咲かない」
「昨日うまく咲かなかったから、
 きょう うまく咲かそうと思っても、それは済んだ話だ」

 
父の場合は、過去を振り返らないといいますか、こだわらない・・・
執着心がないですね。物にも。
 
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2010年10月23日