634

10月9日 芦原 伸さんの名言

芦原 伸さんの好きな言葉
 
    『悠々として 急げ』
 

 
人生の師として開高 健さんから学んでいるんですけど、
旅とか、釣りとか、グルメとか・・・ウンチクをいただいている中で、
“悠々として急げ”――。
開高さんは58歳で亡くなりましたから、
実際の人生からいうと、本当に“急ぎ旅”だったと思うんです。
ただ、開高さんの世界観とか、人生観は、実に悠然としたところがあって、
それを凝縮した言葉だと思うんです。
 
  基本的には“人生短いから、急ぎなさいよ”――と。
  ただ、単なる“急ぎ”じゃなくて
  “悠然と、悠々と生きなさい”――と感じてるんです。
 



「旅は元気になるもと――と考えてるんです」
 
3年ほど前、肺に5つの腫瘍があると発覚した芦原 伸さん。
“シルクロード行き”が迫っていましたが、
がんの可能性もあり、ドクターストップがかかります。しかし・・・
 
  「やっぱり行きたくて、行っちゃったんですよ」
 
帰国後の再検査では、なんと 腫瘍がなくなっていたそうです――。
 
弘兼 「人間は楽しい刺激を得ると、
     体の中のNK(ナチュラルキラー)細胞が活発化して、
     がん細胞が消滅する例って、現実にたくさんあるらしいんですよ」

 
「旅って元気を取り戻してくれるし、意欲的になりますね」
 
 
また、芦原さんは旅行中は「朝食」で ご飯を“2杯”たいらげる――という変化があるそうです。
 
「旅に出て、朝、気持ちよく起きると、1杯じゃ物足りないんです」
 
石川 「おいしくて!♪」
弘兼 「たしかに朝ご飯2杯食べられますね!」
 
  「環境を変えること――移動とか、旅をすることも、
   健康にもいいことなんじゃないかな、って思ってます」



「列車って、風景を眺める“目線”がいいなと思ってるんです。
 高くもないし、真横(地面と同じ高さ)でもない。
 新幹線は上からの風景でしかないんだけど、
 ローカル線は、離れてないし、
 車より高いし、
 ちょうど“馬に”乗ってるくらいで非常に気持ちいいんです」

 
  「風景をゆっくり眺められる――。
   自分にも
   風景にも“対話”ができる唯一の『乗り物』だと思うんです」

 
「子供が汽車を見ると、走ってきて手を降ってくるんです。
 日本にもああいう風景があったんです」

 

 
(各画像をクリックすると拡大します)


団塊ホームルーム ~ ゲスト・クエスチョン
 
  ~ 芦原 伸さんへの10 Questions ~
 
Q.昨夜の睡眠時間は?
A.4時間
  
Q.今朝の朝食のメニューは?
A.サンドイッチ
  
Q.気になっているニュースは?
A.星野仙一さんがプロ野球・楽天監督に就任か――?
 
Q.今、気になる人は誰?
A.鳩山さん
  
Q.子供の頃のニックネームは?
A.しんちゃん
 
Q.この秋の楽しみは?
A.来週、満州に行きます。
  かつて“満鉄”というのがあって「特急あじあ号」があったんです。
  時速120キロで走るSLで、その追体験をしてきたいと思ってます。

  
Q.鉄道の次に好きなものは?
A.魚釣り
  
Q.タイムマシンがあったら、行きたいのは過去?未来?
A.過去
 
Q.チャームポイントは?
A.鋭い目つき
 
Q.無人島に“一つ”持っていくなら何?
A.これは決まってます。時刻表
  あれは面白いですね。“想像”で死ぬまで楽しめますよね。
  たとえば無人島で朝10時半に起きて、
  「今、列車がどこを走ってるんだろう」
  「(たとえば)特急いなほが酒田あたりを走ってるかな」…とか、
  いろいろ情報が入ってるんです。
  “一筆書き”で、北海道から鹿児島までのチケットを作ってみよう――とか
  楽しみ方はいろいろあるんです。

2010年10月09日