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4月9日 公開生放送! ゲスト:谷川俊太郎さん


テーマ
『童心に帰ろう!
   詩人・谷川俊太郎 詩の朗読と音楽と』 

 
今このとき、元気と癒しを――。
 
谷川俊太郎さんの詩の朗読、
ご子息でピアニストの谷川賢作さんと、
現代詩をうたうバンド DiVa (vocal:高瀬“Makoring”麻里子さん、base:大坪寛彦さん)のライブで
2時間の公開生放送は大盛況!
 
4月9日は公開生放送!
詩人・谷川俊太郎さんの詩の朗読、
ピアニスト・谷川賢作さんと
現代詩をうたうバンド
「DiVa」の皆さんによる
ライブでお楽しみいただきました。

(画像をクリックすると拡大します)
 
朗読、ライブに加え「とにかくウケなきゃ承知しない」という
谷川俊太郎さんのトークで・・・
文化放送メディアプラスホールにご来場の満員のお客様と一緒に
懐かしさ、温かさ、笑いに満ちた時間を共有することができました。



日本語の音を楽しむ“ことばあそび”
 
谷川俊太郎さんによる『じしんなだめうた』の朗読で――、
そしてDiVa『うそ』の演奏で幕を開けた公開生放送。
 

 
“童心に帰ろう”のテーマにそって
谷川俊太郎さんの詩集『ことばあそび』から
小学校の教科書に収録され、子どもたちに親しまれている詩の朗読へ。
 
『詩』の多くは“意味”や“解釈”に主眼が置かれるのに対し
日本語の“音”の面白さだけを楽しむため、
「イメージはあるけど、あまり意味はないような詩」という
『かっぱ』『いるか』をご披露いただきました。
 

 
谷川 「子どもの方が
     “虚心坦懐”で楽しんでくれるんじゃないでしょうか」

 
弘兼 「ラップのような感じですね。
     同じような言葉が早口言葉のようにたくさん入っていますが、
     これが子どもたちの心に響くんでしょうね」

 
谷川 「音楽性を重視していない日本の現代詩に
     日本語の音の面白さ、豊かさを入れていきたいと思って
     始めたんです」

 
元々「ことばあそびうた」は子どものための詩ではなく、
“言葉をレンガを積むように組み合わせ、
 似たような言葉をパズルのように組み合わせ、
 短い物語や面白いイメージを作り上げる”――という
従来の詩とは異なる“作り方”をご紹介いただき、
創作期間に話が及ぶと・・・
 
谷川 「5~6分で書いてると思われるんですけど
     だいたい“ひと月”かかってます」

 
会場の皆さんからは深いため息が――。


アトムの歌詞『ラララ』が・・・島耕作のセリフに?!
 
弘兼憲史さんの憧れの存在――手塚治虫さんの代表作の一つ
『鉄腕アトム』の主題歌の作詞を担当した谷川俊太郎さん。
 
DiVaの演奏に続いて
『103歳になったアトム』の朗読をお聴きいただきました。
 

 
詩先で作られた『鉄腕アトム』
“どうしても詩があてはまらない”箇所があり・・・
最終的に歌詞に盛り込まれた言葉は『ラララ』
 
この作詞秘話は弘兼さんにとっても漫画制作の参考に。
 
弘兼 「『吹き出し』って限られたスペースだから
     “凝縮した言葉”を入れようとするんですけど、
     読みづらくなるんで、今度『ラララ』って入れてみよう(笑)」

 
石川 「島耕作…『どうしたんだろう?』って(笑)」


詩を読む楽しさ、聴く楽しさ
 
谷川俊太郎さんが“詩の朗読”を始めたきっかけは
アメリカの詩人の朗読を耳にした際、
読む人も聴く人も「楽しそう」だったことから。
 
谷川 「印刷してあるものを読んでいただくのと、
     声に出して聴いていただくのと――、
     同じくらい大事だと思うようになりました」



文学界のピンチ・・・手書き原稿の重要性
 
大学時代は小説を「バリバリ書いていた」という弘兼憲史さん。
 
(貴重な作品は今どこに??)
 
谷川俊太郎さんが指摘したのは、当時の原稿の所在。
 
谷川俊太郎さん自身も詩を書く際にはパソコンを使用するなど
現在、詩や小説などの創作には多くの場合、デジタル機器が使われ、
作品はフロッピーディスクやUSBメモリーなどに
デジタルデータとして記録されていることから
紙に書いた“手書き原稿”は減少しています。
 
谷川 「文学界が困っているんですよ。
     有名作家の原稿をガラスケースに収めて展示しようにも
     サマにならないんですよ」
 (会場笑い)


トークの一部をご紹介
 
(父子関係について)
 
谷川賢作 「公の場と うちの中は別ですよ」
谷川俊太郎 「全然別!」
 

 
谷川賢作 「うちの中じゃ、全然喋らないですよ」
谷川俊太郎 「だいたい めったに会わないんですよ」
 
  弘兼 「そういえば私も息子と一週間、話してないな」
  石川 「ちょっと意味合いが違う気がしますけどね(苦笑)」
 
谷川賢作 「けんかしないですから、
       (家の中で)『気になること言ってるな』と思ったことは
       そのままステージのMCでネタになったりしてますね」

 
谷川俊太郎 「僕は一人っ子で兄弟喧嘩したことないし
        人と言い合ったりって経験が少ないんですよ。
        子供を叱っても、言い返されたら
        『あぁ、そうなんだ』で終わりそうで・・・」

  
(お酒について)
 
谷川俊太郎 「寝る前に時々
        ちょっと一杯ひっかけることはありますけど…
        僕は酔う体質じゃないんです」

 
弘兼 「私はフラフラになってベッドに倒れこむように…
     時々、廊下で寝ていることがあります」

 
谷川俊太郎 「この人、けっこう飲みますよ」
 
谷川賢作 「ミュージシャンは やっぱり
       そうじゃないと いけないですよね。

       (睡眠時間は)どうしても『夜型』になるんで
       “修正して修正して…”また『夜型』になっちゃうんですね」

 
(谷川賢作さんの よいところは?)

大坪 「・・・ありましたっけ?」
高瀬 「あんまり、そんな風に見たことがなくて・・・」
 

 
大坪 「谷川家の二人は
     細胞の一つ一つがものすごく活性している気がします。
     常人とは違う“元気さ”があります」
 
(今も昔も――子どもの共通認識?!)
 
石川(子どもの頃)谷川俊太郎さんの詩は
     歴史上の人物が書いたものが教科書に載った――と
     思っていたんです」

 
谷川 「小学校に朗読会で行くと
     『あ!生きてる!!』って言われて(笑)」

 
谷川俊太郎さんと谷川賢作さんの
親子のコミュニケーション――
高瀬“Makoring”麻里子さん、大坪寛彦さんを含めた
DiVaの皆さんとの交流について――
番組をお聴きのリスナー、ご来場のお客様からの質問に
お答えいただく際にも、会場は常に笑いに包まれて・・・
  
弘兼 「想像していた方とは全是違って、
     もっと難しい感じの方で
     シーンとした中で皆さんが 詩の朗読を聴くのかと思ったら
     全然違いました。“寄席”の雰囲気ですね」



谷川賢作さんの最新情報
 
 谷川賢作 official web siteをご覧ください。


谷川俊太郎さんの朗読  DiVa ライブ 曲目
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「じしんなだめうた」 (朗読)
 
うそ / DiVa LIVE!
 (アルバム『うたっていいですか』より)
やんま ~ のの花(メドレー) / DiVa LIVE!
 (詩集『ことばあそび』より)
「かっぱ」 (朗読)
 
「いるか」 (朗読)
 
鉄腕アトム / DiVa LIVE!
 (アルバム『うたっていいですか』より)
「103歳のアトム」 (朗読)
 
「おばあちゃんとひろこ」 (朗読)
 
「おとこのこのあそびにっき」 (朗読)
 
「ゆっくりゆきちゃん」 (朗読)
 
ほん / DiVa LIVE!
 (アルバム『うたっていいですか』より)
「ひも」 (朗読)
 
Take me to a record shop  / DiVa LIVE!
 (アルバム『うたをうたうとき』より)
「生きる」 (朗読)
 
とおく / DiVa LIVE!
 (ベスト盤『詩は歌に恋をする ~ DiVa BEST』 より)
さようなら / DiVa LIVE!
 (ベスト盤『詩は歌に恋をする ~ DiVa BEST』 より)
 
公開生放送終了後

ご来場の皆さんと一緒に

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谷川俊太郎さん、谷川賢作さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

2011年04月09日