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9月10日 真鍋 真さんの名言

真鍋 真さんの好きな言葉
 
    『共鳴する(しよう)』
 
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3月11日の以降、感じていることなんですけど、
三陸とかの博物館が津波にあって、大変なことになっているんです。
それで、全国の博物館のみんなが出かけていって、
瓦礫の中から、少しでも、今まで先人たちが集めてきた標本を救おうと
活動しています。
 
そんな中で、時代とか、人々と共感しあう――
お互いに助け合って結びついていて、
今までの過去の記憶を現在、そして未来につなげていこうというときに、
“共感しあう”ということなんですけど、
その“共感”と“共感”が増幅して大きな力になっていって
未来を切り開いていく――という願いをこめて書かせていただきました。
 
三陸とかの博物館を、全国の博物館の人たちがサポートしているお話を
『恐竜博 2011』の最後のコーナー、第2会場で
東北地方の化石の重要性、
博物館の重要性を紹介しているコーナーもありますので
そこもしっかり見ていただきたいと思いますね。
 



首長竜は卵胎生へと進化か?!
 
石川 「首長竜の仲間・プレシオサウルスが
     卵ではなくて赤ちゃんを産んで、
     群れで暮らしながら子育てをしていたかもしれない――と
     科学誌の『サイエンス』で発表――と報道されました」

 
魚は卵を水の中に産み「数」で勝負――
少しでも、大人になってくれればいい。
逆に「危険」があるので
幼い間はできるだけ、お母さんのお腹の中で大きくして、
「数」じゃなくて「個体数」「を絞って、
哺乳類のように、できるだけケアして勝負する・・・
海では危険が一杯だったので、
(群れで暮らしながらの子育てが)起こるようになったんじゃないかと言われています。
 
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サメも同じで『卵胎生』というんですけど、
すごく進化したとか、高度なことじゃないんですけど、
海の爬虫類で、魚竜とか首長竜が『卵胎生』のようなことをやっていて、
“海”というサバイバルの場所が
そういう新しい進化のきっかけになったんじゃないかと考えられています。


団塊ホームルーム ~ ゲスト・クエスチョン
 
  ◆ 真鍋 真さんへの10 Questions ◆
 
Q.『生きているところを見てみたいランキング』1位の恐竜は?
A.「ティラノサウルス」
  今回の展示で『羽毛が生えている』『前足を使って立ち上がる』という
  説を出したので、それを確かめてみたいです。

 
Q.子どもの頃、憧れていた職業は?
A.「電車の運転士、タクシーの運転手、野球選手」
 
Q.肉、魚、野菜の中で、好きな食べ物が多いのは、どれ?
A.「肉」
 
Q.今、一番、困っていることは何?
A.「研究でいろいろ知りたいこと、好奇心があるんですけど、
  なかなか“答え”が出ない “霧の中”を歩きまわっている」

 
Q.携帯電話、スマートフォンの待ち受け画面は何にしている?
A.「買ったときのそのまま」
 
Q.恐竜になったつもりで、人間に ひと言、お願いします。
A.『バカにすんなよ』というところですかね。
 
  よく「恐竜は体が大きくなりすぎた」「あまり賢くなかった」ので
  ちょっとした機構の変化についていけずに「絶滅した」といって
  『恐竜になっちゃいけませんよ』と言われる方が多いじゃないですか。
  そんなことはなくて、それだけ大きな環境変化があって、
  あれだけ反映していた恐竜たちが語そっといなくなるのは、
  恐竜の責任じゃないと思うんですね。
 
  それに、恐竜の一部は鳥に姿を変えて、今でも反映してる。
  「恐竜は絶滅したから“恐竜”になっちゃいけない」と
  いわれる方には『そんなことないんですよ』と言わなくちゃいけないんです。

 
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Q.カラオケでよく歌う楽曲は?
A.『あの素晴らしい愛をもう一度』
 
Q.休みの日、一番の楽しみは何?
A.「散歩、買い物」
 
Q.タイムマシーンがあります。 どの時代に行ってみたい?
A.「ティラノサウルスのいた6550万年前の白亜紀最末期の北アメリカ」
  トリケラトプスとか、面白い恐竜がたくさんいるので、
  食べられないように高いところ、安全なところから俯瞰するような
  観光客的な感じがいいですね。
 
  研究者としては むしろ、南極とかアフリカとか、
  まだ人の踏査が及んでいない所に行って
  新種を発見するほうが、きっと成果につながると思うんですけど。

 
Q.前世の自分は“何”だったと思う?
A.「恐竜か、恐竜の子孫の鳥」
 


真鍋 真さんが初めて買ったレコード
 
シェリーに口づけ / ミッシェル・ポルナレフ
 
小学生の頃に流行ってて、
親に隠れて深夜放送をよく聴いたんですけど、ちょうどかかっていて、
フランス語は意味がわからなかったんですけど、
なんとなく“音(おん)”のきれいさみたいなものが
“背伸び”している子供にとっては、すごくウキウキするもので、
それで最初にレコードを買ったんじゃないかと思うんです。
 
ミッシェル・ポルナレフって変わったことをする人で
(アルバムのジャケットで)
裸で下半身を帽子で隠していて、
子供心に“一歩前に踏み出した感じ”がしましたね。

2011年09月10日