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12月3日 岩下志麻さんの名言

岩下志麻さんの好きな言葉
 
    『愛は愛を生む』
 
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“愛”っていうのは
夫婦愛、隣人愛、お友達の愛もあり、親子愛もあり…、
いろんな愛がありますけれど、
やっぱり人間は、愛がないと生きていけないと思うんですよ。
 
だから、愛を与えることによって愛を得ることができる。
 
“愛”っていうのはすごく大事なことだと思っています。
 
弘兼 「“愛が次の愛を生む”ということですね。
     『憎しみの連鎖』という言葉がありますけど
     “愛”も愛の連鎖があるということですね」

 
石川 「とても達筆で、やさしい筆運びでらっしゃいますね」
 
いやいや、恥ずかしい…。



団塊ホームルーム ~ ゲスト・クエスチョン
 
  ◆ 岩下志麻さんへの10 Questions ◆
 
Q.「あの言葉があったから、今の自分がいる」
そんな忘れられない言葉を教えてください。

A.結婚するときに、
  私たちの時代は“結婚というのは引退”という感じだったんですけれど
  篠田が『結婚することによって
       もっと大きな女優になってほしい』

  そういうことを言われて“頑張らなくちゃ”と思って、
  結婚と同時にもっと仕事にエネルギッシュになりました。
 
Q.苦手な食べ物は、何かありますか?
A.「イクラ、キャビア、タラコ」
 
Q.小津安二郎監督との思い出で、
  一番印象に残っていることを教えてください。

A.私の演技に対して『喜怒哀楽がすぐ顔に出てしまう』
  『人間の喜怒哀楽はそんなにすぐに表情に出るわけじゃないよ』

  ――っていった言葉が、今でも脳裏に残ってます。
 
  全部“白紙”にして、カメラの前に行かないとダメなんですね。
 
  たとえば“巻尺を巻く”シーンがあったんですけど
  失恋をして“巻尺を2回巻いて、左に3回巻いてください”
  っていう指導なんですよ。
  それで寂しさを出すという感じなんですが、
  私たちは、2回…3回・・・巻いたと“段取り”になっちゃうんですけど
  そこに感情が入ってないといけない――。
  顔は失恋したけど悲しくなっちゃいけないし、
  無表情でそれをやる――とか、そういう演技指導でした。
  アイロンをかけるにも
  “こっち2回、右3回、上2回、
   襟足を1回なでて、それから立ち上がる”
  ものすごく細かい演出をなさいましたので、
  先生のリズムに合わないと「テスト」は100回やりましたね。
 
  当時若かったから、ワケわからなかったです。
  何が悪いのか。
 
弘兼 「固定カメラで動かない分、
     細かい表情とか仕草とかにこだわるんでしょうね」

 
Q.今、会ってみたい人物は、どなたですか?
A.ミーハーでいいかしら。 「イ・ビョンホン」です。
  『オールイン』を観たときにファンになってしまって
  最近は『アイリス』も観ましたし・・・。
  私たちは“役に近づく”ことはあるんですけど、
  “役になりきる”ことはでなかなかきないんです。
  イ・ビョンホンさんの場合は
  本当に“役になりきっている”感じがするんですね。
  すごいと思いますね。
 
弘兼 「今の韓国は、すごい演技をする人が多いんですか?」
 
  ほかのかたは あまり知らないんです。ごめんなさい(苦笑)
  
Q.女優さんになっていなかったら、どんな職業を選んでいたいと思いますか?
A.「医者」に憧れていたので、
  たぶんどこかで医者になっていたと思います。
 
Q.「おふくろの味」と聞いて思い浮かべるのは、どんな料理ですか?
A.幼い頃から「コロッケと生野菜」が大好きで、
  母のお手製のコロッケと、
  トマト、レタス、キュウリ、エビを入れたサラダですね。
 
Q.ご自分の半生で、絶対に戻りたくない時代は いつですか?
A.「16歳の頃」に原因不明の病気をしまして
  1年留年したんですけれども、
  それのために女優になったということもあるので
  戻りたくない――というより、
  病気のおかげで今があるっていう、そういう感じがしています。
 
弘兼 「病気をしなかったら、何になっていたと思いますか?」
 
  やっぱり医者になっていたでしょうね。
 
Q.前世のご自分は、何だったと思いますか?
A.これは「わからない」ですね。
  でも、大河ドラマで北条昌子を演じた時に
  霊感の強い方 二人くらいから
  『前世は北条昌子だ』と言われたんですけど
  これはあまり信じてませんけど・・・前世はよくわかりません。
 
Q.ご夫婦円満の秘訣を、教えて下さい。
A.基本的には「思いやり」でしょうかね。
  距離を置いて干渉しあわない。そういう関係でいることかな。
 
Q.陶芸がご趣味の、岩下志麻さん。
  陶芸をしていて、一番大変なことは何ですか?

A.「みんな大変」ですよ。
  土練りから、デザインをすることから
  釉薬を塗るのから、すべて大変で・・・、奥が深くて大変です。
 

2011年12月03日