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4月28日 石川真紀 放送後記

◆ゲスト:前田憲男さんの回◆
 
前田さんとは、
以前、あるホームパーティでお会いして以来、
数年ぶりの再会でしたが、
今日の生放送はもちろん、
プライベートでも、まさに信条どおりの自然体。
 
JAZZ界の大御所なのは申し上げるまでもなく、
近くにピアノがあったとして、
(弾いてくださったらいいな・・・。
 でも気安くお願いしたら
 失礼に当たるよな・・・。)
と、
居合わせた誰もが心に思っていると、
スッと誘われるように
ピアノの前へとお進みになり、
呼吸をするように演奏してくださる ―
そういった光景を目の当たりにしますと、
ただただ
前田さんの懐の深さに感じ入るばかりです。
 
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芸術的感性は共通することの多い
前田さんと弘兼さんですが、
大きく異なるのが、
段取りを気にするか否か。
 
前田さんも、かつては気になることが
今よりも多かったと振り返りますが、
60歳におなりになった頃を境に、
‘こうでなければならない’といった枠から脱し、
自然体の境地に辿り着いたそうです。
 
お忙しい合間を縫って
親しいご友人と遊ぶ時や、
連日、アシスタントさんたちと
自炊していらっしゃる賄い夕飯の盛り付けなど、
弘兼さんはまだまだ、
段取らずには居られない性分のようですが、
各々どこかで、
自分にとって居心地の良い
‘自然体’を築き上げることが出来たなら、
もっと大人を楽に愉しめるように
なるかも知れません。
 
日記をつけず、スコアも保存しない ―
 
今を精一杯楽しみながら、
未来への一歩を積み重ね続ける、
そんな素敵な大人を、目指したいです。
 
 
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2012年04月28日