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2月2日 石川真紀 放送後記

オノマトペ特集 ~ ゲスト:藤野良孝さんの回◆
 
フランス語で、
擬態語、擬音語、擬声語を意味するオノマトペ
オノマトペという総称の存在が
広く知られるようになる以前から、
特段、意識せず使っていた私たちにとって、
そもそも、オノマトペという概念があること自体、
新鮮でした。
 
オノマトペを意識するようになった今、
私たちの暮らしは、考え方次第で、
より豊かに転じていけるということも、
学んだ気がします。
 
放送中、藤野さんのお話しにもありましたように、
子どもの心、つまり、感性の赴くまま、
純心無垢な気持ちで発せられるオノマトペは、
十人十色、千差万別。
言語という高度な文化を発達させてきた人類にとって、
まずは、オノマトペを織り交ぜながら表現することで、
より多くの人々の本能に直接訴え、
次に、論理立てて話すことで、より理解を深める、
そうした意思疎通の段階を形成することが
可能なのではないでしょうか。
 
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私が最近、気になるオノマトペは、‘ゴリゴリ’
重度の肩こりや、フェイスラインなど
強めにマッサージする際の表現として用いられますが、
物の考え方、思想・信条について形容する‘ゴリゴリ’には、
一朝一夕には成しえない、
その人の矜持や生き方そのものが刻まれているようで、
耳にするたび、引っかかる言葉の1つです。
 
そして、
心の中でいつも唱えているオノマトペが、‘キラキラ’
幼い頃からキキララが好きだったり、
ピアノ教室でモーツァルトの
「きらきら星変奏曲」を演奏したりしていたことからか、
物心ついた時には、
‘キラキラ’という言葉を念じて
テンションを上げるようになっていた私。
 
これからも、無意識のオノマトペを相棒に、
小脳に響くラジオ放送を
心がけていきたいと思っています。
 
 

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2013年02月02日